やっぱり私もがい灯です。星のように光ることを夢みながら、うすぼんやりとともっている、中年のがい灯です。
けれど私も若かった日に、こがねむしやがのように誰かを心ない言葉で傷つけたことはなかったかしら…。チクンと痛む心に、自分のありようを悔いながらも、じっと立っているほかありません。
傷つきながらも静かに立つ、そんなひとつのがい灯に気づいてくれた、少年の優しい心に、私も救われた思いがいたしました。
がい灯の感激が、私の心をあたたかく励まします。
たとえどんな自分であろうとも、私は私の役目を果たそうと、顔を上げる心意気が、私の小さな灯を支えるのですね。
大事なことを、そっと教えてくれたお話です。ありがとうございました。