泣けるお話だとは思ってもみませんでした.
おばけのケーキ屋さんに来た女の子は不機嫌で,おいしいケーキをごちそうになっても「パパのケーキと同じくらいおいしいかな?」との感想.なんだか生意気な女の子です.
おばけのケーキを何度となく食べても,パパのケーキと同じくらいおいしい以上の答えが出なかったわけは,そのおばけが女の子のパパだったから.そして女の子は最初からおばけがパパだと気づいていた.こんな展開はまったく想像していませんでした.
さいごにはおばけのケーキ屋さんは閉まっちゃってるけど,悲しさはなく,幸せな余韻だけがただよっていました.
温かな気持ちになれる素敵な絵本でした.