買おうかどうか迷った本です。「テーマが重すぎるだろうか」と。
結果、買いました。「生と死」は、命そのもののこと。
テーマが重いとか軽いとか、そういうことで悩む種類の事柄ではないなぁ、これだけ惹かれるのだから、これは買うべきだな〜と思って。
でも買った後、うちの子に読もうかどうか迷いました。伝わるだろうか、と。
結果、読み聞かせました。
読んでいる間の、我が子の静かな息遣い。静かな時間。
そして、絵本の中を流れる静かな時間。
読んであげて良かったです。
子どもに何が伝わったか、それは私にはハッキリとはわかりません。
でも、絵本を読んでもらいながら、我が子が「何か」を感じているらしいことだけは何となくわかりました。
その「何か」が何なのかは、
今は私にも子ども本人にも良く分からないけれど、
今はきっと、それで良いのだろうと思います。
読んで良かったです。
そしてもう一つ。
読んでみて、私の中にも「かないくん」がいることをハッキリと意識しました。
名前も、性別も違うのですが。
私の中の「かないくん」は
子どもの頃に病気で亡くなったクラスメートです。
その子は亡くなってから、今もずーっと私の心のどこかにいます。
「特別仲が良かったわけではないのに、何故だろう?」と
時々自分でも不思議に感じていたのですが・・・
この絵本を読んで、その「不思議」がちょっと分かった気がします。
出会えてよかった、と心から思える1冊です。