写真絵本です。
長い時間内乱が続いたアフガニスタンでは、ほんの少しずつ復興に向けて動き始めているようです。
ページを開くと最初の見出しは「働く子どもたち」
そこにはこんな風に書かれています。
……働く子どもたちの姿をよく見かけます。朝から晩まで一日中働き、休日もないのです。たとえ仕事場の隣に学校ができたとしても誰一人学校へは通いません。子どもたちは何百キロもな離れた村や難民キャンプにいる家族の暮らしを支えているのです……。
重そうな荷物を持つ子、どう見ても123歳くらいなのに、路上で雑貨屋のような店の準備をしている子…、みんな笑顔で動いていました。
でも、その背景に写っている世界は破壊された建物、荒涼とした土地。そして銃を持った男の人。
机しかない青空の下での授業を受けている子ども達。
逆に黒板しかない汚い建物の中で、すし詰めのように集まって膝を抱え一心に先生の話を聞いている少女たち。
どの写真を見ても、心に詰まるものがありました。
所どころに、この写真を見た日本の子どもたちの感想が一言二言綴られていて、
自分たちの目に映った全く違う世界で生きている子どもたちのために、「何かしなくちゃ」と感じているのが伝わってきました。
難しいことは何も書いてありません。
働く子どもたち、勉強している子どもたちの姿はみんなキラキラしていました。
小学校高学年くらいの子どもたちから、ぜひ手にしてみてほしい1冊です。
他の関連書籍と一緒に中学2年生にブックトークしてきました。
中2の子どもたちは、とてもよく聞いてくれました。