漁師の家に育った男の子が、ある日弱った子クジラを世話します。
お風呂に入れたら怒られてしまうかなと思ったら
お父さんは、温かく受けいれてくれます。そこから、海に帰すまでのお話です。
ストーリーとしては、言葉少ない感じで進みますが
そこに流れる父子の絆にしんみりとしました。
生き物を助けてそのまま飼育してしまうというのは
人間のある種のエゴでもあると思います。
けれど、いちど助けてしまうと自然に帰すという選択もつらいです。
そんな気持ちを父子の関係を通して、うまく絵本になってると思いました。
男同士で通じる絆、クジラと少年の絆、どちらも少しはにかんだ感じで
いいですね。