夜、ひとりのベッドで感じるおばけの気配。
そんな見えない怖いなにかが主人公の女の子に近づかないように、毎夜見回って守ってくれた大好きなクマのぬいぐるみが、ある日突然いなくなってしまいます。
パパもママも探してくれたけど、どうしても見つからないまま夜になって、その夜、女の子はとても怖い夢を見ました。
クマが守ってくれていた夜は、楽しい大好きなものばっかりの夢を見ることができたのに。
やっぱり女の子にはあのクマのぬいぐるみが必要なのです。
次の日、とうとう女の子はクマのぬいぐるみを見つけるのですが、結局、もうそのクマと眠ることはなくなりました。
でも、今度はちゃんと楽しい大好きなものばかりの夢を見て眠ることができました。
それはなぜなのか。
クマに守ってもらわなくてももう大丈夫な、“お姉さん”になる瞬間をぜひ読んで見て欲しい絵本です。
特に、主人公の気持ちを表現した素敵な夢のイラストはそのまま飾りたいくらい素敵です。