ひとつのおもちゃ箱に入れられたななちゃんのおもちゃがプンプン怒って逃げていき、息子は同じようにひとつのおもちゃ箱の底のほうに入れられている大好きなクルマのおもちゃ達が心配になってきたようで、チラチラとそちらのほうを見ていました。カンガルーの子供がお母さんのポケットに入ると、息子も私の膝に座りました。「Kくんがママのお膝か好きなように、Kくんの大好きクルマもきっと大好きな場所があるはずだね。クルマのおうちを作ってあげよう」と言い、絵本にあるようにクルマだけのおもちゃ箱として息子に一つの箱を渡しました。片付けなさいと言っても子供は具体的に何をしていいのか分からないから優しく教えてあげることの大切さをこの絵本を通じて気付かされました。今まで大好きなクルマで遊ぶときはまずおもちゃ箱から探さないといけないし、おもちゃ箱に入っていないときは見つかるまで「ママ探して」と泣いていました。クルマのおうちができてからは探さなくてもすぐに大好きなクルマが大集合して遊びに夢中になれます。息子にお片づけは楽しいことに繋がるのだということをわからせてもらいました。親子共々気付きや発見があり少し成長できた一冊でした。