えんふね?
タイトルだけではすぐイメージできませんでしたが、「なるほど、そういうことか!」とすぐに納得してしまいました。
一見して印象派的な大胆で明るい画風なんですが、よくよくみると緻密な書き込みもあって、きっと作者は“米粒に字が書ける人”なんだろうなぁと勝手に空想してしまいました。
空に浮かび上がった“えんふね”を、下から見上げるイモ虫との構図はとても面白いですし、眼下に広がる町の風景や、川面の水しぶきに、雲の白さの表現には思わず、「綺麗だなぁ」と呟いてしましました。
昆虫好きの息子にとっても、至るところに書き込まれた小動物を発見する楽しみもありました。気持ちよさそうな子供たちの表情からは、きっと毎日楽しいだろうなぁと想像できます。
初の絵本ということですが、是非2作目も期待しています。