地方を歩くと、お寺のわきに並んでいる六地蔵さんを見かけることがあります。
六道輪廻思想によるものだとか。
それぞれにお地蔵さんに役割があるのですね。
いろいろなお供え物がしてあったり、身だしなみにも様々な信心が感じられたりします。
そんなことをちょっとわかっていると、このお話も意味深く感じられるのでしょう。
年越しの食べ物にも困る老夫婦。
柴を売って年を越そうと思ったところで、通りすがりの六地蔵さん。
柴はみそや米にはならず、六地蔵さんにあげる笠に替わってしまいました。
手ぶらで帰ったじいさの話を聞いて、それはいいことをしたと喜んだばあさ。
信心深さが報われて良かったです。
話はあっさりしているのですが、信心深さと夫婦の仲睦まじさ、そんな家庭には福が来ると語っているようです。
とはいえ、初めて読んだ訳ではないのに少し違和感が残りました。
かさじぞうのお話にはいろいろな展開があるようです。
何となく手にしたこの本ですが、それぞれに味わいが違うようで、ちょっと得した感じです。