主人公の猫は100万回人生を繰り返してきたのですが、一度も飼主を好きになったことが無く、「死」を迎えるたびに飼主が泣いて悲しんでも泣いた事がありませんでした。
そんな主人公が生まれ変わり美しいメス猫に出会い、自分以外のものを愛するという事を初めて知ります。
最後は読んでいるこちらまでが悲しくなってしまいますが、愛する喜びを知った猫は、今まで出会った飼主達の愛情にも気付いたと思うので幸せだったのではないでしょうか。
この本が以前から名作だといわれている事は知っていたのですが、読んだ事がありませんでした。
こんなに良い本ならもっと早くに読んでいればよかったと後悔しています。
子供にはちょっと難しいお話ですが、年齢を重ね読むごとに感じ方が変わってくると思うので大人になるまで読める本だと思います。