初めて読んだのは、10代も終わりの頃。私自身は大好きで大感動した本です。長姉が初月給で次姉にプレゼントした、思い出の本でもあります。でも、子どもに読み聞かせとなると、ちょっと微妙かなというところです。
一番上の子が3年生の頃に読んでみましたが、長いのと、言い回しは丁寧なのに、ものすごく残酷な感じを受けるシーンが多いのです。これは、読んでいる私もちょっと躊躇しました。
子どもも途中から飽きてしまい、結局最後まで読むことも出来ず、傍らで聞いていた夫は「それ、ものすごく怖い話じゃない?」。
以前受講した読み聞かせ講座の先生は、(終わり方を含め)幸せな感じが伝わらないという理由で、読み聞かせには不適切な本の代表としてこの本を挙げていました。
私はそこまで批判する気はありませんが、やはり小学生にはちょっと無理かもしれないと思います。小さい子どもにはもう少し全体的に暖かい感じのものがいいでしょう。
少しずつ世の中のマイナスな部分や不条理も学べるようになり、そういうものを心のどこかで受け入れることが出来るようになってきた10代半ば位からなら、お勧めの一冊です。