西洋では、鳥の姿をした若者が、主人公の娘とであった場合、たいていが元は王子様か何かで、悪い魔法使いに姿を変えられている。
というパターンが多いんです。
最近、その手のヨーロッパの昔話ばかり読んできたところで、このアンデス=ペルーの民話には話にのるまでちょっと違和感がありました。
娘をさらったコンドルは、日本の昔話でいうならやまんば、ロシア民話でいうならババヤガーで、一見若い娘が好きそうないい男に変身しますが、白黒つけると「黒いヤツ」でした。
それにしてもマリアを助けるためにコンドルの気を引きつけていてくれたあの「カエル」は、無事だったのでしょうか?
コンドルの投げた石でけがをしていないといいんですが…。
ともかく、ドキドキワクワク楽しい話でした。
小学生の中学年くらいから、高学年のクラスの読み語りなどにいかがでしょう?
「三枚のお札」とセットで読んだら、面白いかな〜と、思いました。