ペルーの民話です。
アンデスの草原に住むマリアは、若者の姿に化けたコンドルにさらわれます。
高い山のがけで途方に暮れるマリアですが、
ある日秘策を見つけますが、コンドルも用心深く、うまくいきません。
でも大丈夫。
マリアの様子を憐れんだカエルが脱走の手伝いをしてくれるのですね。
その逃走劇は、やはりドキドキものです。
さらにハチドリの導きにより、無事家に帰り着いたマリアですが、
家には追手のコンドルが再び化けた若者が訪ねてきます。
さあ、今度は家族総出で反撃が始まります。
なかなか残酷な仕返しですが、昔話特有のものでしょうか。
コンドルが悪者って、最初は違和感がありましたが、
確かにその容姿、悪役に適任かも、と妙に納得してしまいました。
ペルーの人々の風俗も滋味深い絵で描かれ、高原の様子も体感できると思います。