『吾輩は猫である』って、ものすごく惹かれる本なんですよね。
で、私も学生時代に手にしてはみたものの、結局その長さに負けて、前半と最後だけ読んでお終いにしてしまいました。
もう一度手を出そうとは思いませんが、それでもやっぱり妙に惹かれる本だったので、この絵本が出たと知った時には、大喜びでした。
さて、実際に手にしてみると、とてもコンパクトになっていますが、本体の雰囲気は十分に味わうことができます。
そして、「声に出すことばえほん」の通り、実際に声に出して読んで楽しい本になっています。
一見「ミスマッチでは?」と思った武田美穂さんの絵もとても良く合っていて、特に先生には、明治の雰囲気が滲み出ていてとっても味わい深いものがあります。
是非子どもと一緒に、「吾輩は猫である。名前はまだない」(「ドラえもん」で、あのジャイアンも口にしている有名な文章です!)と声に出して読みたい一冊です。