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三びきのこぶた」 われもこうさんの声

三びきのこぶた 作:(イギリス昔話)
絵:山田 三郎
訳:瀬田 貞二
出版社:福音館書店
税込価格:\1,100
発行日:1967年04月
ISBN:9784834000979
評価スコア 4.59
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みんなの声 総数 96
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    この本を読むまで私の中の「三びきのこぶた」は、最後には兄弟が仲良く暮らしていくとか、はたまた狼も心を入れ替えてみんなで仲良く暮らしていくというストーリーでした。

    あまりに身近すぎて娘には改めて読むこともなかったのですが、松居友さんの著書の中で母親から子供が自立していく時の知恵というようなことが書かれていたので、早速読んでみました。

    一匹目はわらの家を作り簡単に狼に吹き飛ばされて食べられてしまう。二匹目も同様です。三匹目は色々な狼の誘惑に乗らず先手を打っていく。
    こぶたは、狼(母親)の誘惑に乗らず最後まで戦わなければ食べられて(自立を妨げられて)しまう。食うか食われるかの知恵比べ、最後には力で片付けようとした狼がコブタに食べられてしまいます。
    一見残酷なように思われますが、狼はこぶたに食べられなければこのお話の本当の力は発揮できない。

    絵本を通して子供に生きる知恵を授けてくれるすばらしい本だと思います。

    投稿日:2004/10/23

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