思春期の入り口に立った息子に読みました。
最初は絵本なんて、と馬鹿にした様子でしたが、次第に集中し、うさぎのお母さんの言葉を静かに待っているようでした。
親の言葉は、思いがけず子どもの心を支配します。
私も子どものころに何気なくかけられた母親の言葉を執念深く覚えていて、どうせ私は・・・なんてひがんだ感情を引きずっていました(笑)
成人して笑い飛ばせるようになった時に母に聞いてみたら、もちろん覚えていませんでした。
親として、子どもにかける言葉を選ばなくちゃ、と心がけるきっかけになった出来事ではあります。
このうさぎのお母さんのように、優しく受け止めながら、無理していい子にならなくていいのよと声かけ出来ていたかなぁと自分の子育てを思い返しています。
11歳の息子。
「つまり、いい子にならなくってイイっていうことね」とふざけ気味に返してきました。
ついつい親の欲が出て、努力だけはしてくださいと言ってしまいそうでしたが、ここは抑えて、「そのままでもいい子っていうことだね」と言うと、満足そうな顔をしていました。
優しい気持ちになれる絵本です。