浦島太郎は有名なお話なのに、絵本できちんと読み聞かせたことはありませんでした。
次男が地区センターの図書コーナーで、たまたまこの本を読みたいと持ってきたので、他の浦島太郎と比べていいかどうかというようなことはあまり考えずに、この本を借りました。
この本は、私も知らなかった浦島太郎でした。
子どもにいじめられていたカメが、実は乙姫様の変身した姿だったり、竜宮城の中に、四季を凝縮したような部屋があったりと、「へぇ〜、そうだったんだ」と思う場面がいくつかありました。
いわさきちひろさんの絵がちょっと物悲しく、とても雰囲気のある絵本になっています。
でも、やっぱり最後はかわいそうでなりません。
「開けてはいけないと言ったのに」と、箱を開けたことを咎めるセリフが出てきますが、玉手箱を開けなくても、太郎は幸せだったとは思えません。
ものすごく楽しく素晴らしい日々を一週間位過ごすのと引き換えに、自分の残りの人生を失うのは幸せなのかなぁと、子どもと話し合ってしまいました。