こもりくんは、こうもりの子です。
いつもさかさまに、どうくつの中にぶら下がっています。
だから、話すことばだって、さかさまです。
朝起きたら、「あ〜ねむい。つかれた〜もうだめ…」
って、言うのです。
でも、ひとりでたいくつでした。
さかさまのことばかり言っていて、友だちなんてできるでしょうか。
気づかずに、怒って行ってしまったねずみくん。でも、くまくんは、言葉の意味をちゃんとわかってくれたのです。
ホッとひと安心です。ずっとひとりでいたから、こもりくんはとても嬉しかったと思います。
その様子がとってもよく伝わってきます。
お友だちがほしかったら、さかさまのことばなんて言わなきゃいいのにね。
ほんとに、とっても不思議なこもりくんです。