可愛らしいお話なのかと思って、気軽に借りて読み始めたら違いました。
内容は、戦争中におばあちゃんの弟が病に倒れ、食べ物も薬もない中、大好きなキャラメルを食べたいと言った。そこでおばあちゃんは、嘘をついたのです。
庭の木にはキャラメルがなる、もうすぐたくさんなるからね・・・と
その夜に弟は亡くなった、そんな悲しいお話でした。
弟の為についた嘘を、弟が亡くなってからもずっと気にして生きてきたおばあちゃん。
嘘を最後に、孫が現実にしたところがとても素敵でした。
涙が止まらなくなる作品です。戦争を、まだ理解していない幼児にはまだ早いかもしれませんが、是非読んで頂きたいです。今年に入って1番心に残った絵本でした。