戦争中におばあちゃんがついた1つのうそ。それは、幼い弟を思う純真な心から出た優しいうそでした。
こんな辛い思いをして亡くなった幼い命がどれだけあったことでしょう。
戦争の恐ろしさを知らない娘には(私自身もそうですが)、本当の悲しさはまだまだ理解しがたいものがあると思います。
何十年経っても消えない心の傷。
しんのすけにも、おばあちゃんの体験した辛さは本当にはわからなくても、おばあちゃんの言葉はまっすぐに心に落ち、おばあちゃんの気持ちを誰よりも深く心で受け止めてあげることができました。
最期におばあちゃんの目からこぼれた一粒の涙が、それを物語っています。
とても悲しいお話だけれど、ずっと心の中で大切にしたい、そして、多くの子どもたちに語りついでいきたいお話だな、と思いました。