”キャラメル”という題名に惹かれて手に取りました。おいしそうなキャラメルが出てくるかな、と予想して開きました。おいしいキャラメルが手に入らなくても何とか自分の弟を勇気ずけたいと考えた若かったころの御婆ちゃんは凄く機転がきいていて優しさに溢れる言動だったと思いました。ただ、御婆ちゃんが優しすぎるゆえ自分が付いた嘘が心にずっと引っかかっていたのが印象的でした。御婆ちゃんの嘘を最後の最後に息子ではなく孫が現実にしたところがとても素敵でした。孫と御婆ちゃんの心つながりを強く感じた絵本でした。嘘をつきたくなくてもつかなければならなかった御婆ちゃんが生きた時代の事を娘に伝える事が出来る貴重な絵本だと思いました。御婆ちゃんが孫に向けて微笑みかける笑顔がとても素敵でした。