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おさるのやま」 金のりんごさんの声

おさるのやま 作・絵:いとう ひろし
出版社:講談社 講談社の特集ページがあります!
税込価格:\1,210
発行日:2005年05月
ISBN:9784061981584
評価スコア 4.38
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みんなの声 総数 7
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  • ゆっくり成長していこう

    • 金のりんごさん
    • 40代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子11歳、男の子8歳、男の子6歳

    図書館で、おさるシリーズの見たことがない本があったので、早速借りてきました。

    おさるシリーズは、おさるくんの一人語りで何気ない日常が語られるのですが、その中に人生訓のようなものが織り込まれています。ですから、何気なくページをめくっているつもりだったのに、読み進めていくうちに心がユラユラしてくるのです。
    読みながら哲学することが出来る『あな』(谷川俊太郎:作)に感じが似ています。

    今回のおさるくんは、いつも自分達を見守ってくれる山について考えます。そして山の気持ちを知るべく山のてっぺんに登ってみるのです。
    おさるくんは、てっぺんに登って山と同化することで、山の気持ちを知ることが出来ますが、今の自分にはまだまだやることがあり、山の庇護の下に戻っていくのです。

    見守る者と見守られる者。今のおさるくんは、まだ見守る者にはなれません。でも、今の自分をしっかり見つめ、自覚することで、いつかは見守る者へと成長していくことでしょう。
    あせらずにゆっくり成長していこう、と優しく諭されているような気持ちになります。

    小さいお子さんにはあまりよくわからないと思います。思春期に入り、自分とは何かを模索し始めた年頃に適しているかもしれません。
    すーっと肩の力が抜けて、新しい元気が湧いてくる本です。

    投稿日:2006/04/11

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