「きみがうまれたときの はなしをしようか」
お父さんが、ゆっくりと、静かに話してくれます。
お父さんは、一人でマンションにいました。
マンションの窓から見える道に、恐竜が座っていました。
毎日、動かず、じっと座っていました。
お父さんは、恐竜の面倒をみることにしました。
なぜ恐竜が座っていたのか・・
わかった時は、嬉しくなります。
静かな語り口の中に、お父さんの愛情がたっぷり。
大きな恐竜も、ふつうの人間も、
子どもを思う気持ちは同じくらい大きい。
こんな風に話してもらったら、子どもは安心するでしょう。
穏やかで温かいお話しです。
そして、静かな静かなクリスマス絵本です。
絵の色調が、より味わい深いお話しにしてくれています。