こどものとも537号です。2年ほど前に、フリーマーケットで見つけ、恐竜に興味を持っていた次男のために購入しました。
恐竜のお話といっても、一風変わったファンタジーです。そしてファンタジーなのに、矢吹申彦さんの絵がとてもリアルで、恐竜も大迫力です。そのアンバランスなところがいいのかもしれません。
内容は、子どもが生まれる時に、卵を抱いた恐竜が突然やって来て、留守番のおとうさんと恐竜のささやかな交流を描いています。
子どもの誕生と、恐竜のあかちゃんの誕生。生まれてくるものに対して、一人と一匹の新米親が静かに祝っているような様子が感じられます。
次男は、恐竜が突然交差点の真ん中に座っていたり、首を伸ばして、マンションの窓からキャベツをもらって食べているところなどに大喜びでした。どっしりと存在感のある恐竜が出てくるだけで嬉しかったようです。