トミーは、夏休みに旅行する人の鉢植えを一日2セントで預かることにします。
幼い子供が、アルバイトをするという発想にまず驚きました。アメリカならではでしょうか?
トミーは、夏休みの間休むことなく、鉢植えの世話を続け、預かった時よりも立派にして、持ち主に返します。そのために、図書館で園芸に関する本で調べることもします。
最後まで責任を持って仕事をすること、そしてがんばれば、お客さんも喜んでくれる、そして、自分はそのことをうれしく思う。
働くことの原点を教えてくれている絵本です。
また、そんなトミーを温かく見守るお母さん、文句を言いながらも容認するお父さんの姿勢もほほえましいです。
「どろんこハリー」の絵を描いたマーガレット ブロイ グレアムによる緑、黄色、青の三色でシンプルに描かれた絵が、鉢植えの緑を生き生きと見せてくれます。そして、どのページにも登場する犬、猫が可愛いのにも注目です。