昔なつかしのあの「かちかちやま」で
わるだぬきはおばあさんを打ち殺すし、
最後にたぬきは海へ沈んで死んでしまいます。
小さな子供相手に読むにはちょっと抵抗があると
感じる方もいらっしゃるかもしれませんが
可愛らしい絵柄が功を奏し、さらっと読めます。
子供も死ぬ場面には興味を示さず、もっぱら
「かちかちいうのは なんの おと?」
「ここは かちかちやま。かちかちどりの なきごえさ。」
などの「かちかち」という語感を楽しんでいるようです。
もう少し大きくなれば、もっと深くこの本を
味わえるようになると思うので
おばあさんはどうすれば自分の身を守れたのか、
たぬきはどうして畑を荒らしたのかなど、
二人でいろいろ考えるきっかけになるのでは・・・と
思っています。