警察署の所長直々の依頼に応じ、我らがおしり探偵は、相棒のこいぬと一緒に現場へ。連続空き巣犯の調査を尻目に、所長の困ったことを解決させようと調査を始めるが…
本1冊をまるごとイベント会場にして、読者に隅から隅まで楽しんでもらおうという工夫で一杯。人物探し、迷路、謎解きなどなど、読者参加型で(参加しなくてもいっこうに問題ないが)犯人を追う。
警察署の刑事や犯人がいかついのに、所長が妙に小さくてびっくりだ。こいぬのブラウンと同じ大きさで、大丈夫かと思った。小型犬は案外気が強い。動物の特徴や、脇役たちの強烈なキャラクター設定が面白く、本筋以外にも愉快な話がたくさん出来そうだ。絵を見ているだけで、相当楽しめる。
おしり探偵も3作目になると、新しい技を繰り出したりしてレベルUP。詳細は是非とも本書を実際に読んで、楽しんで欲しい。
暗い話題が多く、将来が不安な大人も、たまにはこういう能天気なギャグで笑って浮世離れして、気持ちを明るくしたい。そういう意味では「役立つ」本かも。