水色に黄色!その鮮やかな配色だけでも惹き付けられる表紙ですが、更に真ん中にはイカの女の子の可愛いイラスト。書店でもひときわ輝いていて、思わず手にとってしまいました。
見覚えのある愛らしいイラストだなぁ!と思ったら作者は我が子も大好きな『もったいないばあさん』や『おべんとうバス』の真珠まりこさん。そして、新刊と言うことで、もう迷わず購入です。
『イカになぁれ』は鏡の名前。『イカになぁれ』の鏡の前で『イカになぁれ』と唱えると、何とイカに変身してイカの世界に遊びに行けるのです。
何度も登場する『イカになぁれ』のフレーズは心地よく、今ではすっかり娘のお気に入りです。そして、この日から息子の戦いごっこにはイカキーックとイカパーンチが登場するようになりました。
男の子も女の子も楽しめるとにもかくにも面白い作品ですが、でもそれだけではないんです。
イカの泳ぎ方、飛ぶイカに光るイカ、イカは墨を吐くと言うこと…可愛く楽しく描かれたイカの世界のページはイカについてたくさん教えてくれています。
後日、息子に光るイカや飛ぶイカの写真を探して見せたら、『イカってこんな風に光るんだぁ!』『みんなで飛んでてすごいねぇ。本当にイカの世界みたいだねー!』と驚いた様子で話していました。
楽しく読んでいたら、いつの間にかイカについてたくさん学んでいた!素晴らしい作品です。ますます真珠まりこさんのファンになってしまいました。