かなり衝撃的な絵本でした。
かつてらい病とも言われたハンセン病の患者は、伝染するとの強い風評被害の基に、忌み嫌われ閉ざされた社会の中で封印されてきたのです。
今では偏見は無くなったとは思うものの、表に出ることのなかった史実に光を当てた作品です。
戦前の日本に、宣教師としてイギリスから来日したコンウォール・リーが、ハンセン病の患者たちに献身的な活動をしたことを知り、衝撃を受けました。
偏見だけではなく、戦争という時代の流れに埋もれた活動。
現実を知るというところで、このような絵本はとても貴重だと思います。