たいへんだ!たいへんだ!子どもたちにとっての大事件。
それが大人にとっては、日常的に普通に出くわす単なるアクシデント。
こんなたぐいのことってたくさんあります。
通りがかりの大人の冷たい視線や、心ない一言にもめげず、子どもたちは一致協力します。
そんなとき、子どもの心の中では何が起こっているのか!
一年生、二年生の子たち5,6人に読み聞かせたとき、彼らは登場する子たちとまるで一体。いっしょに心配したり、ホッとしたり、そして喜んでいました。
こんな場面で、実は子どもたちは傍観者の冷たさも、言葉の力も、みんなで知恵を出し合うすばらしさも、大きく言えば社会を、漠と感じ取り、学んでいるのかもしれない。
さすがに谷川さん!
子どもの世界を教えてくれる名作です。