10歳の長女が図書館で見つけて借りてきました。
クラスの人気者になるため、かわいい女の子になる努力を怠らない小学4年生の紀沙。
ある日、「本物の人気者になりたくない?」とピンクのうさぎに声を掛けられ、
一粒のアメを渡されて…。
大人目線で感想を言わせてもらうと、
人気者になりたいがために、中身を磨かず、うわべだけ磨いている女の子が
本当にみんなに好かれる人とは?ということに気付くお話です。
この紀沙ちゃん、真実に気付くまでは、かなり勘違いの嫌な女の子なので、
正直今どきの子供は、小さいうちからこんなこと考えてる子もいるの?!と、
恐ろしくなりました。
こういう大人にならないための、警鐘を鳴らしているのでしょうが…。
前半はかなりモヤモヤっとしました。
後半はまぁ納得の展開ですが、
なんかこう、私の好みのお話ではありませんでした。
小学生が読んだら共感できるのかな?
こういうことに悩んでいる子たちだったら、勇気が湧いてくるのかな?
『わたしはなんでも知っている』という本の続編だそうで、
そちらも読んでみたら、もっと腑に落ちるのかな?とも思います。
長女はそちらを先に読んでいるそうで、
「どっちがおもしろかった?」と聞いたら、
「う〜ん?…『好かれてる』の方かな…?」と言っていました。
今どきの子供たちの気持ちを知るのにはいいのかしら?
人の気持ちも、自分の気持ちもきちんとわかる人になろう、というメッセージが
この本を読んだ子供たちの心にきちんと届くといいなと思いました。