教師経験のある作者らしく、学校でのことや子どもの気持ちがとてもよく出ているしリアルだと思いました。
三年生の担任になった三田先生。先生のためになることをしようと思っているのに正夫のしたことはからぶりばかりでした。この時の先生の対応は、子どもの目から見るともっと子どものことをわかってほしいなと思いました。
お母さんの帰りが遅い正夫の相談相手は、夕やけ文庫のおばさんです。自分の親ではない人が、子どもに関りを持ってくれて、何でも話せるというのがいいなと思いました。
先生と子どもの相性もあるし、どの子どもにとっても良い先生ということではないことなど、親としては読んでいて複雑な気持ちにもなりました。
漢字をおもしろく覚えるという方法が紹介されていて、それは参考になりました。
息子には「なんで僕が先生のことを嫌いなのか?」それはよく伝わらなかったようでした。中学年向けなので、息子には少し早かったかもしれません。