お薦めは中高生です!!
「ステフィとネッリの物語」シリージの3巻目です。
第二次世界大戦中、ナチスドイツのユダヤ人迫害のため、スウェーデンの小さな島に難民孤児として、養女に迎えられた姉妹、ステフィとネッリの成長物語です。
初めは中学生の上の子の朝読用に、司書の方に薦められて借りてきたシリーズですが、今は私の方がハマってます。
この本は児童書なので、やはり本当のところは、今の中高生に読んでもらいたいのですが、大人が読んでも非常に心に訴えかけられる、素晴らしい作品です。
1,2巻の時も同じようなことを書いたかもしれませんが、
有名な「アンネの日記(ノンフィクション)」に匹敵する、ユダヤ人迫害の物語でした。
こちらは基本、姉妹の成長記録ですので、戦争の悲惨さ、ナチスドイツの迫害の状況は、スウェーデンで流れてくる国内放送のラジオや新聞、そしてごくたまに来る両親の手紙からしか読み取れません。
両親の安否を心配しながらも、父のような医者になりたいと、前向きに勉強するステフィが、健気で可愛いです。
そんなステフィのところに、とうとう〈出発済(アブゲライスト)〉と判を押された手紙が来てしまいます。
これがどういう意味なのか、知っているだけに読んでいて辛かった。
ぜひ、たくさんの中高生に読んでほしいです。