私の職場が自宅から近かったので、1年生の息子を玄関で送り出す事ができる毎日でした。
「行ってきま〜す。」の前に、
私: 「命は?」
息子:「ひとつ!」
私: 「おかあさんの“愛”は?」
息子:「えいえ〜ん(永遠)」
と、無理矢理言わせていました(笑)。
ところが、3年生になる直前から、「永遠」の返事から「いらな〜い」に変わり、『よしよし成長だ』と思いつつ反抗期への心の準備を始めました。
この絵本を見つけ、勇んで息子に「読もう」と誘うと、表紙を一瞥して、「あ、それ学校で読んだよ。面白いよ。ははが読んでみたら。」と肩すかしをくらいました。
小学4年生の主人公の男の子の、「母の日」のおかあさんへの手紙です。
彼の母親への感謝と言うよりも苦情の様な手紙に笑いつつも、身に覚えのあることばかりの私。
息子からもらったように感じました。
親から見れば、がらくたがランダムに散乱しているように見えても、ひとつひとつが、彼の思い出の詰まった宝だったんだと気づかされました。
たくさんの苦情の最後の文に、ホロリです。
手紙を読むお母さんの表情が良かった。