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10歳

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★5  あったかい 投稿日:2008/07/31
テェラポンさん 40代・ママ・佐賀県  男の子11歳
ねこのなまえ
ねこのなまえ 作・絵: いとう ひろし
出版社: 徳間書店
ちょうど、いとうひろしさんの『だいじょうぶだいじょうぶ』を学校で
やってた春の終わりの頃に読み聞かせでよんでみました。
同じ作者であったこともあって興味をもって聞いてくれましたよ。

個人的には、改めて自分の名前や子どもの名前を考えてみたりして
とってもあったかい気持になりました。
なまえっていうのは自分で付けるものではなく、他の人に付けてもらうもんだ。のところが好きですね。
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★4  読んだ後はなぜ?がいっぱいに 投稿日:2008/07/28
とむままさん 40代・ママ・三重県  男の子13歳、女の子11歳
セミ神さまのお告げ
セミ神さまのお告げ 作・絵: 宇梶静江
出版社: 福音館書店
アイヌ民話という独特な語り口調のお話でした。

アイヌの人にとって虫や鳥は神様からのお告げといわれているそうです。

このお話は津波を予知したおばあさんが津波によって死に・・セミ神さまとなる。というお話ですが・・・


なぜ?予知したのに逃げなかったの?
なぜ?海の神様は怒ったの?
地獄が6つ?

セミはなんと言って鳴いているの?何を伝えてくれてるの?


10歳の娘には「なぜ」がいっぱいのお話だったようです。
私も・・・一緒になぜ?でしたが子どもとたくさん話、想像する題材となりました。


最後に解説があり少し分ったように思いますが・・・民話の伝えようとしていることって難しいですね。

この絵本は古布絵・絵本といってアイヌの刺繍でできている絵本です。
刺繍絵は見ごたえたっぷりでした。
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★4  おとうさんは誰? 投稿日:2008/07/28
とむままさん 40代・ママ・三重県  男の子13歳、女の子11歳
そらのおっぱい
そらのおっぱい 作: スズキ コージ
絵: 大畑 いくの

出版社: 農山漁村文化協会(農文協)
そらのあかちゃんが降ってきた!
拾ったおばあさんはおっぱいでないし・・・

村中のやぎや牝牛やお母さんたちがおっぱいをあげました。
えー!!って思わず噴出す楽しいお話でした。

そらのおかあさん、じゃあおとうさんも空かなぁ?太陽ならすごいよね!月かな?

こんな楽しい発想ができるのって絵本ならではですね〜

空からあかちゃんが降ってきても助けてそらのお母さんに伝えるすべを知っている、おばあさんって偉いなぁ!!って感心している娘に感心しました。
人生経験豊富な年長者を敬う子でいて欲しいです。

娘の好きなページは最後の空からおっぱいのあめが降ってくるところです。
このチーズたべたいなぁ・・・


大畑 いくのさんもいい絵を描いているのですが・・なんでスズキコージさんが絵を描かなかったのか?ちょっと残念です。
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★5  神様が決めてくれたご縁 投稿日:2008/07/28
とむままさん 40代・ママ・三重県  男の子13歳、女の子11歳
カミさま全員集合!
カミさま全員集合! 作: 内田 麟太郎
絵: 山本 孝

出版社: 岩崎書店
神無月に神様がみんな出雲へ集まる言われを楽しくお話にした絵本でした。

でも・・・集合するのに議題がある!っていうのが成る程〜って感心してしまいました。
今回が「縁結び?」いつも出雲だから毎回「縁結び」が議題なんだろうか??

どの神様も個性的に描かれていて小さい子でも神様が良くわかると思います。

かっぱやてんぐなまずやらいろんな神様がいるのが面白くて・・それでもやっぱりビンボウ神は出雲に行けない・・のが悲しかったです。

わらいのある我家でビンボウ神さんはきませんように・・・!!

我家も神様たちからのよいご縁がありますように・・・
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★5  胸が痛くなるほど心に響く本 投稿日:2008/07/23
バオバブさん 30代・ママ・兵庫県  男の子10歳、男の子7歳、女の子5歳、女の子1歳
だいじょうぶだいじょうぶ
だいじょうぶだいじょうぶ 作・絵: いとう ひろし
出版社: 講談社
 数年前にも読み聞かせたことがありましたが、その時のおまじないの言葉「だいじょうぶ だいじょうぶ」よりもっと深く心に響くものがあるのではないかと、妹たちに読み聞かせながら、再度兄にも読み聞かせました。
 自分が辛く、苦しいときの対処法、人への接し方、命、思いやりなど様々に「考える絵本」として是非、小学校高学年や大人にも読んでもらいたい絵本だと思います。
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★5  さすが!クラリス・ビーン!! 投稿日:2008/07/18
とむままさん 40代・ママ・三重県  男の子13歳、女の子11歳
クラリス・ビーン あたしがいちばん!
クラリス・ビーン あたしがいちばん! 作: ローレン・チャイルド
出版社: (不明)
絵本「クラリス・ビーン」や「ぜったいねないからね」など楽しい絵と独特な文字・言葉で娘の大好きな作家さんの幼年童話?です。

クラリス・ビーンは6人家族、それもみんな個性が強烈!
だから学校にくると一人の空間でホッとする・・・

クラリス・ビーンは「ほっとしてしている」と表現しているけど先生は「ぼーとしている!」と見えるらしい。


先生の思惑と・・クラリス・ビーンの個性豊かな対応がすごくテンポよく楽しいお話でした。

絵本も大好きですが、物語として楽しむ事ができだした子にお勧めです。

絵本のような絵と文章の並び構成がたのしくてあっという間に読んでしまいますよ。
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★5  捨てる人はいないよね? 投稿日:2008/07/18
とむままさん 40代・ママ・三重県  男の子13歳、女の子11歳
にんげんごみばこ
にんげんごみばこ 作・絵: のぶみ
出版社: えほんの杜
とても大切な事をきちんと伝えてくれるお話でした。
今の子どもたちはとても短絡的で自分の気にいらないと昨日まで仲良しでも急に『嫌い』『うざい』『きもい』に変わることがあります。

人の弱い部分だと思うのですが・・・最後の最後にきちんと考えると本当にきらいな人はいないのではないでしょうか?

一度『きらい』を口にしてしまうと・・その黒い部分が心に残ることもあります・・
仲良くしたくてもできないこともあります。

腹がたった時ちょっとまって開いてのことも考える子供に育ってほしいです。


どの学年の子にもそれぞれ感じることのできる内容だと思います。
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★5  なっちゃん大好き 投稿日:2008/07/18
とむままさん 40代・ママ・三重県  男の子13歳、女の子11歳
ちょっとだけ
ちょっとだけ 作: 瀧村 有子
絵: 鈴木 永子

出版社: 福音館書店
なっちゃんはおねえちゃんになりました。

今までお母さんにしてもらっていたことも・・赤ちゃんがいるので
『ちょっとだけ』我慢して自分でしてみるのです。

どの『ちょっとだけ』もなっちゃんの愛情が溢れていて胸がキュンとなりました。

我家で読んだのは妹のほうなので・・自分と重ねることはできないかもしれませんが、お兄ちゃんのこんな風に我慢してくれてたのかな?
と・・お兄ちゃんを少し見直しているようでした。

最後にいうお母さんの言葉がすごくいいですね。

上の子に我慢させてるな・・・ってどのお母さんの気にしているんですよね。

お母さんの気持ちも子どもの気持ちもすごくよくわかる暖かいお話です。
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★5  盲導犬をより理解する1冊 投稿日:2008/07/18
とむままさん 40代・ママ・三重県  男の子13歳、女の子11歳
今日からは、あなたの盲導犬
今日からは、あなたの盲導犬 作: 日野 多香子
絵: 増田勝正

出版社: 岩崎書店
盲導犬協会の1000頭目にあたるセロシアが産まれて・・いろんな人の手を経て盲導犬として巣立っていくまでのドキュメンタリーです。

パピーウォーカーの下で1年という子犬時代をすごしてその時代に人との愛情と信頼を作るのだそうです。

盲導犬になるにはその後厳しい訓練をしていかなくてはならなくて・・
パピーの時代の愛情が厳しい訓練にも絶えれる力となるのだそうです。

やはり幼年期の愛情というのが大事なんだなぁ・・と感じました。

盲導犬の育ちかた訓練の方法、ペアとなる人との訓練など写真で追っているのでとてもよくわかります。

この絵本は2008年の課題図書にもなりました。

盲導犬を育てる指導委員の原さんのやりがいは「さまざまな人と出会えること」と言っています。
目の不自由な人が盲導犬との出会いによって世界を広げていく。
人との出会いが好きな原さんが人との出会いを作る仕事をしているのってすごく素敵だとと思います。


この絵本を読んで困っている人に見て見ぬふりをせず「なにかお手伝いしましようか?」と声をかけれるひとが増えたらいいなぁ・・と思います。
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★5  生きていくヒント 投稿日:2008/07/18
すずらんぷさん 40代・ママ・大阪府  女の子13歳、女の子10歳
ウエズレーの国
ウエズレーの国 作: ポール・フライシュマン
絵: ケビン・ホークス
訳: 千葉 茂樹

出版社: あすなろ書房
ウエズレーは、町で、学校でちょっと浮いている男の子。いじめにもあっている。でも、彼は微動だにしない。彼は自分達と違うものを排除しようとする人たちにどう対処すればいいかを知っているから。そして彼は夏休みの自由研究で、「自分だけの文明」を作ろうと思い立つ。それからの発想力、行動力が素晴らしい。
大きな赤い花をつける、成長力たくましいこの植物は、まさにウエズレー自身。あふれるエネルギーを持っていろいろなものを創り出す。
そして周囲の人たちも、いつしか「ウエズレーの国」を無視できなくなってくる。羨ましがる子供たちをウエズレーは招きいれ、仕事を手伝わせてあげる。ゲームも大勢でした方が楽しそうだと、みんなで出来るものを考え出す。ウエズレーは大きくて、とても柔軟な心の持ち主だと思う。
この絵本の中には生きていく上で大切なヒントがいっぱい。人と違うことにおどおどせずに、こんな風におおらかに生きて欲しい。小学生〜その親や先生まで、幅広い人に読んでみて欲しい。
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★4  ほのぼのと癒される絵本。 投稿日:2008/07/16
ちょし★さん 30代・ママ・熊本県  男の子10歳、男の子9歳、男の子8歳
おしゃべりどうぶつえん
おしゃべりどうぶつえん 作: あべ まいこ
絵: 高畠 那生

出版社: 絵本館
もゆちゃんのおとうさんは、動物園の飼育係さん。
だから、もゆちゃんも時々 動物たちのお世話をします。
フンの掃除をしたり、餌の用意をしたり・・。
もちろん、動物たちとも とっても仲良しです。

もゆちゃんの視線でつづられる、ほのぼのとした動物たちの様子に心がのんびりと癒される絵本です。

内容は、子供たちの大好きな動物園のお話だし、文章も簡単で分かりやすいので、幼児からでも読んであげられると思います。
でも、ページ数も多く、文章量も多い方だと思うので、大勢の前で読むにはちょっと不向きかな?サイズも小型だし。
家庭で子供達と、アレコレ絵の感想などを言いながら読む方が向いているかな。

高畠さんのちょっとお洒落でシュールな絵も魅力的なので、贈り物とかにもいいかもしれません。そのまま飾りたいくらいの表紙が、とってもイケてます。
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★5  ろうそく置場のシーンが好きです。 投稿日:2008/07/14
ちょし★さん 30代・ママ・熊本県  男の子10歳、男の子9歳、男の子8歳
しにがみさん
しにがみさん 作・絵: 野村 たかあき
監修: 柳家 小三治

出版社: 教育画劇
落語「死神」を絵本にしたもの。
江戸っ子の粋な語り口調が 読んでいて楽しい一冊です。

お金に困った男が、死神が見えるようになりました。
そこで、医者の看板をかかげ、儲ける様になりますが、豪遊してまたしても貧乏に・・・。
また 医者を始めますが、今度はどうにも上手くいきません。
そこで、死神を出し抜く うまい案を考えつきます・・・。

「死神」の定義やら、「寿命の蝋燭」、男が考え出した死神を出し抜く方法、そして 思わず「あぁ!」と言ってしまいそうなラスト・・。
これらのものを すんなり理解できる年齢は・・、10歳位からでしょうか。
もちろん、もっと低年齢のお子さんにも読んであげられるとは思いますが、補足しながらになるんじゃないかなぁ。

個人的には 死神に連れられてたどり着いた先にある、無数の蝋燭置場のシーンが好きです。
そこだけでも ポスターにして飾りたいくらい。
幻想的で圧倒されるシーンです。
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★5  こわーい話は好きですか? 投稿日:2008/07/11
ひとひとりらさん 40代・ママ・宮城県  
ロンポポ
ロンポポ 作・絵: エド・ヤング
訳: 藤本 朝巳

出版社: 古今社
「あかずきん」よりこわーい物語です。

あかずきんに出てくる
「おばあちゃんのお目目はどうしてそんなに大きいの?」
「おまえをよーく見るためにさ」
という一連のやりとりを覚えていますか? これ、結構こわい。
でも、この絵本はもっとこわいのです。
だって、おばあちゃんに化けた年取ったオオカミが、三人姉妹のふとんにいっしょに寝るのだもの!
鋭いツメやごわごわ毛深い足をごまかすオオカミ。
上の姉が気づいて智恵をめぐらせ妹たちと共に逃げ、そして三人が力を合わせてオオカミを退治してしまう、という物語です。

エド・ヤングの東洋的な絵は、あちらの世界のおぼろな闇を浮かび上がらせ、大人の鑑賞にも十分に耐える美しさ。

勇敢な女の子が主人公の絵本は他に、「怪物ヌングワマをたいじしたむすめの話」「ティリーのクリスマス」「ゆうかんなアイリーン」「ダイアナとサイ」など。秀作です。ぜひ女の子に読んであげてください。男の子にも、「こういう女の子をパートナーに選びなさい」というメッセージを忍ばせて読むのもいいかもしれません。
参考になりました。 1人

★5  ドラマチック! 投稿日:2008/07/14
西の魔女さん 30代・ママ・福岡県  女の子14歳、男の子10歳
あいさつ団長
あいさつ団長 作・絵: よしなが こうたく
出版社: 好学社
わんぱく小学校シリーズ第3弾。
今回のお話も とってもドラマチック!
番長をはじめとする1年2組のお友達が
泣いたり笑ったりしながら 
またまた ひとまわりもふたまわりも成長するのが嬉しいです。
そして ページをめくるたびに
番長たちのいろんな気持ちを 瞬時にくみとることができる
表情豊かな絵がとっても良いです。
これは第1弾「給食番長」からずっと 私がこの絵本シリーズを
大好きでいる理由のひとつです。

第3弾のテーマは「あいさつ」。
あいさつは 会話のきっかけを作ってくれるだけじゃなく
時と場合によっては 
新しいお友達と仲良くなる手がかりにもなるんだなぁと深く感じました。
(そんな訳で 早速お引っ越しする息子のお友達へのプレゼントにしました☆)

今回も博多弁とのバイリンガル絵本なのですが
読み手にとっては 更なる試練があるのも楽しいです。
初登場の少年サムソン君のセリフを読むの…難しいですよ(笑)

また 各ページ とっても細かな描写で
じっくり見ながら読み進めると 更に楽しめること請け合いです。
我が息子が特に注目していたのは教室の掲示物☆
そこにはなんと…これは読んでのお楽しみということにしておきますね(笑)
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★3  理不尽な別れだけど、人生そんなもの・・? 投稿日:2008/07/10
ちょし★さん 30代・ママ・熊本県  男の子10歳、男の子9歳、男の子8歳
ピーコポンチャン
ピーコポンチャン 作: ねじめ 正一
絵: あべ 弘士

出版社: 鈴木出版
読後、あまりにスッキリしなかった為、そばにいた旦那に「これよんでよ!」と押し付け・・・、更にまた通りかかった長男に「この本どうおもう〜?」と読ませました。
だんなは「カハッ」と一声発し、なんじゃこりゃ的な顔をして去り、長男は「えーー?これで終わりなの〜?え〜?え〜?」と納得できない様子。

「ペットとの別れ」をテーマにしたあまたある絵本の中で、これはちょっと異色ですね。

この「ピーコポンチャン」での別れは「死」ではなく「脱走」です。同じ別れでも、そこに存在するはずの「飼い主とペットの間にある愛情」の質が全然違います。人によっては、「死別」よりも残酷な別れに感じられるかも知れません。

「ペットの死」という悲しみを、大切な思い出を噛みしめながら乗り越える・・という内容ならば、変な言い方ですが、私たち読み手は「安心して読める」んですよね・・。
「うんうん。悲しいけど、いいお話」みたいな感じで。

でも、実際に人間が生きていく中で体験する「別れ」は、たいていが突然で理不尽で不格好なもの。
ピーコを失った少年(作者ですかね)の、表現しようのない悲しみを想像すると、切ないというよりも、ちょっと苦い気持になりますが、それがこの作品の味わい方なのかもしれませんね。

評価は★★★にしましたが、子供に読んであげるのも、決して不向きな作品ではないと思います。
むしろ、子供なりに様々な感想を抱きそうで、おすすめかも。
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★5  仲良し親子なんですよね。 投稿日:2008/07/06
ちょし★さん 30代・ママ・熊本県  男の子10歳、男の子9歳、男の子8歳
落語絵本3 はつてんじん
落語絵本3 はつてんじん 作・絵: 川端 誠
出版社: クレヨンハウス
親子の悲しい事件が多いこのご時世。
この「はつてんじん」の金坊親子は、罵りあいの中にも温かみを感じる、愛情のある親子像を思い出させてくれます。

初天神に行こうとウキウキしている父ちゃん。金坊に見つかって結局は、一緒に連れていく羽目に。
金坊の「あれ買って、これ買って・・って言わないから**買って」攻撃に「毒だ毒だ」で応戦するとうちゃんでしたが、最後には根負けしてしまいます。
渋々、凧を買ってあげますが・・。

寄席を見に行く機会には恵まれていませんが、落語は好きです。
子供たちにも 親しんで欲しい芸能の一つですが、下げの部分が予備知識がないと笑えないものも多くて、読み聞かせで選ぶ時も悩みます。

川端さんの落語絵本は わかりやすくアレンジしてあったりして、読みやすく重宝しています。
絵も、コミカルで線のしっかりしたものなので、お話にぴったりと合っていますね。大好きです。

お父ちゃんとお母ちゃん、二人の特徴をしっかり受け継いでいる金坊の顔と、裏表紙の中睦まじい親子の後姿がすごく素敵。

幼稚園児の頃からでも読んであげて欲しい、子供に親しませたい一冊ですね。
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★4  憎めないどら息子 投稿日:2008/07/05
ちょし★さん 30代・ママ・熊本県  男の子10歳、男の子9歳、男の子8歳
アラジンと魔法のランプ
アラジンと魔法のランプ 作・絵: 馬場 のぼる
出版社: こぐま社
なんていうか、アラジンってこんなにだらしのない男の子だったんですねぇ・・・。
でも、さすが「11ぴきのねこ」の馬場さんです。あのあつかましい猫たちも憎めませんが、このドラ息子アラジンも「ま、いいんじゃないの?」と許せてしまいます。

お話は周知のとおり、壮大で痛快。
王さまとのやり取りも、魔術師の仕組む罠も、魔神の豪快さも、素晴らしいエンターテイメントです。

そして、何といっても独特の文章が、この絵本の魅力ですね。
読み聞かせると、30分位(かなぁ?計ってなかったので適当ですが・・)の長ーいお話なのですが、ただ淡々とお話が進む文章ではなく、噺家さんが話しているような軽快な物なので、飽きずに最後まで楽しめます。(ただその分、読み手も覚悟が必要かも。それなりに抑揚をつけて面白く読まなければなりませんから・・)

小さいお子さんには、長すぎるし 途中で分けて読んでもちょっと難しいかな・・、と思います。ほんとにお話し好きのお子さんには、寝る前に何日かかけて読む事もできるとおもいますが・・。
やはり小学校中学年以上からが、良いかと思います。
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★4  安全な場所があればこそ 投稿日:2008/07/04
ちうやかなさん 40代・ママ・北海道  男の子13歳、男の子10歳
大あらし
大あらし 作・絵: デイヴィッド・ウィーズナー
訳: 江國 香織

出版社: BL出版
災害は恐ろしいけど、そこまでいかなければ
ワクワクしちゃうの、わかります。
巨大な倒木で遊ぶの、楽しいだろうな。
ただじっとしててもそこから見える世界は格別・・・
子どもの世界はうらやましい。
ネコちゃんもとってもキュート!
ただ・・・これは豊かな国の安全な環境にいる子の話。
そうでない子もたくさんいるわけで・・・
例えば安全な家や家族のない子たちは、
どんなふうに「あらし」を乗り切ったり、
それとも楽しんだりしてるのか・・・
この家庭内のリッチな雰囲気を見てこんなこと考えるなんて、
自分って天の邪鬼だなと思わされた1冊。
参考になりました。 0人

★5  戦争により奪われる物の大きさを感じます。 投稿日:2008/07/02
西の魔女さん 30代・ママ・福岡県  女の子14歳、男の子10歳
せかいいちうつくしいぼくの村
せかいいちうつくしいぼくの村 作: 小林 豊
出版社: ポプラ社
戦争の影が ずっとちらついているのですが
少年ヤモとお父さんが村から町へ行商に出かける様子からは
村の美しさ・町に住む人々の優しさばかりを感じます。
だから 最後のページの文章が
とても心に響きました。
そこには 美しい村・パグマンは 
戦争で破壊され
今はもうないと記されているのです。
戦争は無益で
何の落ち度も無い人々の生活や命さえも
奪ってしまうものなのだと感じます。
平和学習と併せた時期に読んであげてもいいな…と思いました。
参考になりました。 0人

★4  自由人 投稿日:2008/07/04
ちうやかなさん 40代・ママ・北海道  男の子13歳、男の子10歳
風来坊
風来坊 作・絵: 川端誠
出版社: BL出版
下の子のお気に入り正義の味方シリーズ。
この1作目になかなかお目にかかれずにいました。
お坊さんなのにお酒飲んじゃうし、
畑の大根とか、お供え物を失敬しちゃう・・・
でも絶対に借りた恩は返すのですね。
そんな人間味?あふれるキャラ設定。
息子は「いっぱい徹夜で彫るやつ(『かえってきた風来坊』)
のほうが好き」だそうです。
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【連載】絵本ナビ編集長イソザキの「あたらしい絵本大賞ってなに?」

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