心で受け止め心から叫び出したくなるような
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投稿日:2010/04/24 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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『トミーが三歳になった日』 を何度も読んでいる息子に薦めました。
強制収容所へ、親に抱かれて入ったトミーと異なり、エリカの親はもう一つの選択をしました。
一人の人物がクローズアップされると、こんなにも戦争や民族迫害が具体的に私たちに迫ってきます。
漠然と語られ、漠然と受け止め、頭で「反戦・反民族差別」を受け止めていますが、心で受け止め心から叫び出したくなるような作品でした。
「命」の重さ尊さが、ずっしりと伝わってきます。
エリカの母親の命を懸けた、「命」への希望。
そして“死を共に”より、可能性の低い“決別の生”に賭けた苦悩・煩悶を思うと、読んでいて悲しみを通り越して苦しくなりました。
エリカが命を繋げられたことを、母親に伝えるすべはないものか、と読後も涙が止まりませんでした。
息子は、「本当に奇蹟の命だね。育ててくれた人も命を大切に考える人だったんだね。」と、鼻をかんでいました。
高学年のお話し会で、是非読みたいと思います。
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感性って教えられるものじゃない
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投稿日:2010/04/24 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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見返し(前)からのモノトーンの書き出しに、この男の子が日常に興味関心やその喜びを見いだせないでいることがわかります。
ギー先生の登場で、衝撃的な時間が始まります。
芸術科の先生かしら?と思いましたが、そうじゃないかも。
それにしても、芸術ってスゴイ!
この年頃に「感じる」って事をしておくことで、その人の感性が形作られるような気がします。
感性って教えられるものじゃない。
感性を育てる機会を与えることだけしか大人にはできない。
音楽を聴いて、感じたことを頭に描く、そしてそれを文章にする。
こんな授業を受けてみたかったな〜。
まるで、頭のなかでダムがこわれて、ことばが洪水になってでてくるみたいで…。
と、いう主人公の言葉にマクノートンさんご自身の経験から出ている言葉だと思いました。
見返し(後ろ)まで、夢(想像)溢れるカラフルな世界で終わっていることで、わたしも爽やかな読後感を味わえました。
こんな素敵な出会いを見逃さないよう、息子にもこの絵本は薦めました。
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忘れないで!
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投稿日:2010/05/01 |
夢見るアリスさん 40代・ママ・神奈川県 男の子15歳、女の子13歳、男の子7歳
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小学生の時、道徳の授業で何度読んだことか。
作者が、ヒ素ミルク事件の被害者だから・・・それだけで感動するんじゃあないんです。
友達を思う気持ちがまっすぐに伝わってきて感動します。
でも、忘れないで!あの事件がどんなにひどいことなのか!
高学年の子ども達に読み終えると、多くの子どもが泣いていました。
事件のその後のことも話しました。
日常の言葉が字になるってこんなに素晴らしいことなのだと改めて思います。
「ママの声」のあんぴかさんへ
西日本の事件だったからか、関西の小学校ではほとんどが教材にしていたと思います。今は「特別支援級」と呼ぶようになりましたね。
その学級に読み聞かせにいくと、み〜んな素直で純粋な気持ちで聞いてくれるんです。反応が素晴らしく、それぞれの個性が私は大好きです。
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自制心のない私自身を見るような思いでした
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投稿日:2010/04/24 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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明くんの飼い犬は、ダックスフント(茶系)。
本名ボッシュ。
通称オットー。
ドイツっぽいカッコイイ通称だな、なんて思ったのもつかの間。
その名の由来に、笑います。
ボッシュの肥満への経緯が述べられている部分に、人間を見るような、いえいえ自制心のない私自身を見るような思いでした(笑)。
そんなボッシュに、事件が…。
くいしんぼうであることで、ピンチに。
でも太った犬だった事でお手柄に。
こんな悪者にまで太っていることをからかわれ、悔しかったんでしょうね。
番犬としての役目を、くいしんぼうのため果たせない事も恥ずかしかったんでしょう。
ボッシュの犬としてのプライドが、最後の力を振り絞らせてくれたんでしょうね。
ラストの、ボクサーのようなボッシュ、という表現にまたまた笑ってしまいました。
息子は、相当気に入ったみたいで、寝室へ久々絵本を持っていきました。
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なんか、素敵な表現だな〜
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投稿日:2010/04/23 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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恋ですか〜(笑)
そのひとのことが だれよりも きになるきもち
ともだちは ともだちでも ちょっと とくべつな ともだち
なんか、素敵な表現だな〜。
解りやすいオオカミの変化に、読んでいる大人は吹き出しちゃいますね。
「こころが へんに なっちゃうのか…」のキツネの言葉に、まさしく『そうだね〜』と思いました。
突然降ってくる雨の展開に?と思ったら、
「あめ…。やまねぇ。」
またまた?、だったのですが、
「……やまねぇ。」
「やんだよ」
「……やまねぇ」
で、やっと気づき爆笑でした。
オオカミの恋を、お月見というお膳立てをしてサポートするキツネをはじめとする仲間が良いですねぇ。
これも友情だ〜。
月光の下のダンスにも笑いました。
もちろんヤマネを抱え陶酔しているオオカミの背中にも。
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私の母にプレゼントしようと思います
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投稿日:2010/04/22 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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一目で気に入り借りてきました。
五十嵐先生は、お祭りや縁日に興味を持ち全国各地を旅行した方だそうです。
この絵本も、全国各地を取材された数多くスケッチされた中から一部を選び一冊にしたものだそうです。
奥付に、各ページの取材地名も載っています。
私の幼い頃は、こういうお店が、ちょっと小路を曲がるとありました。
金物屋さん、酒屋さん、時計屋さん、おもちゃ屋さん、、釣具屋さん、金魚やさん、お焼き屋さん、端切れやさん、本屋さん、自転車屋さん、駄菓子屋さん、鰻屋さん、呉服屋さん、あっ、瀬戸物屋さんもありました。
数え上げたらきりがありません。
どの店構えも私の記憶にあるお店と似ています。
時代を感じさせる、通行人の服装や携行品、暖簾、幟にため息が出てきます。
写真とは異なる、人の息づかいの感じられる建物の魅力が絵から伝わってきます。
まったくもって、タイムスリップしてしまった気持ちです。
絶版になっていないですよね。
「母の日」に私の母にプレゼントしようと思います。
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お金の重さが、伝わってくるお話
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投稿日:2010/04/22 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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お母さんとおばあちゃんと少女の三人暮らし。
少女の語りで、生活の背景が少しずつ解ってきます。
火事でほとんどを焼失し、今の生活に至った経緯を読み、彼女の周囲の人たちの善意に胸が熱くなります。
家族で作った目標の貯金。
少女は、何よりも仕事で立ちっぱなしの母親を思い、もらったわずかのこずかいすら瓶に入れます。
家をあげての窮迫な状況に陥ったとき、このように手を取り合い、いたわり合える家族は、素晴らしい。
極限状況に耐えきれず、自分の立場を放棄する無責任な大人もいる世の中で、このお母さんの逞しさと、明るい少女の希望に、頑張ってと声を掛けたくなりました。
お金の重さが、伝わってくるお話でした。
ラストの記念写真の絵が、素敵でした。
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良く記憶されているなと感心しました
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投稿日:2010/04/21 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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第二次世界大戦後のフランス中部ビシーで、育った8才の少年アランが自分の生活を紹介します。
第二次世界大戦は1939年9月に始まりましたが、フランスは1940年6月には、ナチスドイツに敗北し、北部・西部をドイツに、南部をイタリアに占領され、ビシーは傀儡政権がしかれた比較的大きい都市です。
ビシーは、フランスの温泉保養地で、ホテルの数も多く、臨時の官庁・官舎として利用しやすかったのでしょう。
当時では超近代的な電話交換機があり、電話を介して全世界と連絡を取ることが可能な都市でした。
イワン・ポモーさんの絵が、当時の街並みや生活の細部まで丁寧に描かれていて、良く記憶されているなと感心しました。
もっとも、早くに戦線離脱し、戦火を免れ、写真やその他の資料もお手元にあったかもしれませんが、内戦もあり、きな臭い火種は、事欠かなかったかと思います。
本文は、そんな暗い時代の後、未来に希望を抱き始めているところから始まります。
生活の端々に物資不足や、復旧が不完全であること、また戦争での負傷を抱え生活している人、ビシー政府の苦々しい思いを口にする祖父など、戦争の傷跡がまだ生々しい時代だったようです。
8歳の少年の日常を、ユーモアを交え、少年の目線で描いているところが、とても魅力的です。
息子は、学校での、アランの「バツ対策」に大笑い、12月終わりのジョブ先生が描く黒板の絵に感動していました。
ものは無かったけれど家族や隣人、友人との密度の濃い心の交流が描かれています。
両親や祖父母から、戦中戦後の話は良く聞きましたが、他国の人々のこの当時の話を聞くのは、初めてです。
どこの国の人々も、必死で、「戦後」を終わらせ、今の時代を作ってきたことが解りました。
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マシュマロが好きって、これも唐突です。
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投稿日:2010/04/20 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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表紙絵のまくらのせんにんは、解りましたが、後ろの二人に?で開きました。
開いて、見返しを読んで爆笑です。
おふとんだったんですね。
しきさん、かけさんのネーミングも絶妙。
黄門様を即思い出しました。
だから表紙絵のせんにんは、一見若々しいお肌の張りに見えるのに杖をついているんですね。
マシュマロが好きって、これも唐突です。
パフパフ モフモフの食べる音にも笑いました。
散歩で、出会う人(?笑)たちを温めてあげる図に息子が引きつり笑い。
おふとんのぬくぬくさ、伝わってきますねぇ。
大根畑は壮観でした。
カバー折り返しを見直して、「しきさんもかけさんも働きものだ〜」と息子。
“そこのあなたの巻”の前に読むことをお薦めします。
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人間としてのプライドを掛け
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投稿日:2010/04/20 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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1955年、米国アラバマ州都モンゴメリーで、公営バスの運転手の命令に背いて白人に席を譲るのを拒んだアフリカ系アメリカ人・ローザ・パークスさん。
彼女は、人種分離法違反のかどで逮捕され、罰金刑を宣告されましたた。
このことに端を発し、公共交通機関における人種差別に抗議して行なわれたのが、モンゴメリー・バス・ボイコット事件です。
当時貧しい黒人にとってバスは必須の交通機関で、利用者の75パーセント以上を占めていました。
このボイコットはバス路線を運営するモンゴメリー市に大きな経済的打撃を与えました。
連邦最高裁は罰金刑を取り消し、バス車内の人種分離は違憲であると認定されました。
事件性を帯びたもの、闇に葬り去られたもの、人種差別に苦しんだ人々は、長い歴史の中で、数え切れないことでしょう。
ローザが、「NO!」と言ったこの日、黒人の公民権獲得への第一歩となったのです。
ボイコットを指導したマーティン・ルーサー・キングは、この勝利を期に全米各地で公民権運動を展開、ワシントン大行進など数多くの抗議行動で、公民権法を成立させました。
その人が持って生まれたもの(本人の努力では如何ともしがたいこと)を侮蔑・嘲笑・抹殺しようとすることは、人間として他の動物にも劣る行為です。
いじめ・差別・抑圧・全て、他を貶めることによって、頼りない自分の存在を守ろうとする、愚かで弱い人間の恥ずかしい行為です。
人間としてのプライドを掛け、国ぐるみの権威に屈服させられる事に我慢がならなかったローザの行為は、世界中の人々の目を開かせてくれたのだと思います。
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陽気な南国の雰囲気
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投稿日:2010/04/19 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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楽しい♪〜楽しい〜♪
表紙をよく見ないで、読み進めていくうちに、あれ?どっかで聞いたようなお話だ〜。
読み終わって、もう一度表紙を見直し、サブタイトルを見つけました。
やっぱりね〜。と、笑いがもう一度こみ上げてきました。
南アフリカ出身のダリーさんが、西アフリカ、ガーナの人々の日常の暮らしをまじえ、サルマに起こった事件をユーモラスにテンポ良く描いています。
おばあちゃんに頼まれて、市場へおつかいに行くサルマ。
鮮やかな色目のお洒落ないでたちです。可愛い〜!
「まっすぐいって、まっすぐかえるんだよ。しらないだれかと、おしゃべりしちゃだめだよ。」とおばあさんに注意されたのに……。
調子の良い犬です。
軽〜いのりでサルマに話しかけ、トントント〜ンと自分のペースに持ち込む、性悪男に見えてきます。
でも、サルマの洋服を着ている姿は、笑えます。
全てを奪われ、サルマはおじいちゃんに助けを求めに…。
犬はまんまとサルマになりすましておばあちゃんの家へ……。
サルマの歌、太鼓やマラカスの音などたくさんの音楽が、陽気な南国の雰囲気を楽しく伝えてくれます。
1・2年生のお話し会で読んでみたい。
もちろん、サブタイトルは読まずに、読後にこどもたちに「何かのお話しに、似てない?」ってな質問をしてみたいな。
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世のなかって、ほんとうにふこうへいだ
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投稿日:2010/04/18 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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1965年が初版のバーニンガムさんの作品です。
ガンピーさんシリーズとは、異なった画風も魅力的です。
イギリスで馬車が荷物を運んでいた頃のお話しです。
“馬車馬のように働く”とよく言いますが、馬のハンバートは鉄くず集めのファーキンさんと朝早くから働いています。
ファーキンさんが立ち寄る食堂の近くに、ビール工場の馬がたくさんいます。
彼らの優遇ぶりを自慢され、ハンバートのもらす言葉が印象的です。
〈世のなかって、ほんとうにふこうへいだ〉
社会の階級制度が、明確でシビアな時代の終焉前でしょうか、馬までもがこんな言葉をはいています。
方々を放浪し、様々な職を経験し、社会の貧しく決して華々しい光の当たることのない人々の生活を目にしたことのあるバーニンガムさんの鋭い視点だと思います。
しかし、ここに描かれている人々は、皆誇りを持ち力強く生きています。
ハンバートにとっては、またとない幸運が。
ハンバート自ら躍り出て手にします。
市長が伝統を重んじ、馬車でのパレードにこだわるところも面白い。
また、そのこだわりのためならば、たとえどのような荷車にでも乗ることを厭わない姿も、貧しい階層の人々にとっては嬉しい事だったのでしょう。
何せ、ロンドンの町は、あらゆる階層の人々で成り立っているのですから。
そのことを心得た良識ある立派な市長さんだと思います。
市長によって働く馬の願いである「休日」が作られ、ハンバートの老後も保障され終わっています。
まさに、労働馬のサクセスストーリーですね。
扉絵前の、献辞を読むと、日本版のタイトルがこのようになったのが理解できます。
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両手にあるものを全て
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投稿日:2010/04/18 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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キリスト教圏のお話しながら、はじめに頭に浮かんだのが「慈悲」でした。
見返りを期待しない。
傾ける愛。
今自分にできる精一杯の事をする。
いつくしみ、あわれむ心。
まあ、勝手ながら、「慈悲」も「アガペー」も通ずるものがあると解釈しています。
貧しいおじいさんの家に、お腹を空かせ寒さに凍えたねこが。
暮らし向きがぎりぎりの様子のおじいさんですが、ミルクを与えバンを与え、…。
弱々しく可愛らしいちいちゃな命に、目を細める思いで読んでいましたが、もっともっととねだる恐ろしい食欲に妖気すら感じる不気味さも覚えました。
いっぽう、明日のおじいさんは、どうするのかと気がかりでした。
右手に自分のものを確保しつつ、左手で施しをするのでは無く、両手にあるものを全てこのねこに与えます。
なんて心地がいいんだろう。
なんてしずかな気持ちだろう。
なんて心がいっぱいなんだろう。
おなかがぺこぺこなことを忘れてつぶやくおじいさんのこの言葉に、「愛の実践」の充実感が伝わってきます。
ラストの奇蹟は、黒猫という“試練“を遣わした神の存在の証明でしょうか。
山内先生の絵が、子猫のリアルな描写と、見えぬものの有り難い存在を感じさせてくれる素晴らしい絵でした。
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走れ江ノ電 感動物語
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投稿日:2010/04/15 |
きしださん 10代以下・その他の方・大阪府 男の子11歳
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この本を読んだ時、1年せいでした。とても話の内容もわかりやすくて感動する絵本だなぁと思いました。これからこの本をかって毎日読みたいです。
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出たー!
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投稿日:2010/04/19 |
ちうやかなさん 40代・ママ・北海道 男の子15歳、男の子12歳
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また中も見ずにソッコー買いました。
下の息子にまたまた大ウケでした。
たしか3日連続で読みました。
中三の上の息子も黙読して笑っていました。
私は学校図書室で仕事などしたことがあるので、
この作品中の図書室の書架配置や掲示や飾りなどが
すごく気になってじっくり見ました。
「作者の名前であいうえお順に並んでます」とか。
細かいところにも相変わらずいかすアイテムがいっぱいだし。
6年生男子がなぜかみんな星の目でボウズ頭とかね。
よしながさんも、長崎出版さんも、
ほんとうにさすがと思います。
・・・ただ・・・ただ・・・
チョットさみしいのはなぜかというと・・・
期待どおりすぎたから。
以前ここのレビューで私は次回作を
「たかふみ」の「掃除班長」か
「まどか」の「保健班長」と予測していて、
ビンゴだったから。
期待をもっと裏切るような、
突拍子もないビックリ作を期待するのは、
イケナイことなのでしょうか〜。
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想像力(秒速∞)っていう表記が、心にくい
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投稿日:2010/04/16 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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こちらで読んで興味を持ち、借りてきました。
読んでいて、もう卒業の年齢と思っていた息子にも薦めました。
読後、「深イ〜」と一言。
単純な速さ比べの科学本かと思いきや、このようなエンデイングが絵本の素敵な世界ですね。
見返し後ろに、数字で見る速さが、ページに出てくる順に載っています。
想像力(秒速∞)っていう表記が、心にくいなと思いました。
作者のことばの中の、《全ての動物はこの世界で生きていくうえに必要な速さを与えられている。…人間は、自分たちにあたえられた以上の速さのものをつくり、世の中を……。困った事です》には、私もこの恩恵を受けている身でありながら、な〜る程困ったものだと思いました。
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読者に読みとる事を委ねるような…
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投稿日:2010/04/15 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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『いぬが、かいた〜い!』・『チャボのオッカサン』で動物ものを描いているオーストラリアのグラハムさんの作品です。
都会の片隅に、一羽の翼を傷めた鳥が倒れていました。
ビルの窓に突進し、高いところから落下して来たのです。
道行く人々は、誰もその鳥に目も留めず、気づきません。
しかし、ママに手を引かれた小さな男の子ウィルだけが、ただ一人、気づきました。
ウィルはママに訴え、家へ連れて帰ります。
ママのマフラーに、くるまれバッグへ入れられて。
ウィルは、両親と一緒にこの傷ついた鳥の手当をし、回復まで見守ります。
パパもママも、この鳥のために精一杯のことをしてあげます。
こんな“小さな命”への向き合い方をする両親だからこそ、ウィルのような子どもが育つのだと思いました。
この時の流れが、月の満ち欠けで、読者に伝えられています。
そして、鳥の傷が癒え、元気を取り戻していく姿に、“小さな命”の力強さと感動を覚えます。
文が少なめで、読者にストーリーを読みとる事を委ねるような静かなしかしメッセージ性の強い作品です。
心があたたまる、お話しでした。
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顔を上げ、時には笑顔で向き合っています
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投稿日:2010/04/14 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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カバー折り返しを読み、借りてきました。
苦手なものの克服のため、かぼちゃおばけの種を妖精からもらったマルチン。
これを苦手なものに投げつけて、「かぼちゃおばけになーれ」というと、かぼちゃおばけにしてしまう不思議な種です。
今までおずおずと対応していた苦手な相手に、マルチンは種という魔法の力を得て、顔を上げ時には笑顔で向き合っています。
苦手なものや人に押しつぶされそうになっていた自信が、蘇って来ているのだと思いました。
マルティンのようなこどもたちに、わたしたちも“かぼちゃおばけのたね”のようなものを授けてやりたいものだと思いました。
この作品が、世界中で広く読まれているのは、エンディングが、大なり小なりマルティンに自分を投影するこどもたちの心をしっかりと掴むのだと思いました。
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残りのシリーズにも手が伸びる事でしょう
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投稿日:2010/04/14 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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ステラファンの私としては見逃すわけにはいきません。
ステラシリーズが誕生して10年になるんですか〜。
解ります。魅力的な子ですもの。
明るく利発で、詩人です。
アクティブで、弟のサムの良きお姉さん。
どの作品でもステラのおしゃまな行動に口角が緩みっぱなしでした。
今回は、“うんとちいさかったころ”のステラです。
ルイーズ・ゲイさんは、どうしてこうも幼い頃の子どもの視点に添えるんでしょう。
読んでいて、子どもの目から見たら確かにこう見えたり感じたりしたことがあるような、そんな遠い記憶が蘇って来ます。
赤ちゃんのステラの姿や仕草も可愛らしい。
大人から見てクスッとした笑いを誘うユーモアもあり、自分の子育ても思い出され、あったかい気持ちにさせてくれます。
この一冊から読まれる方は、きっと残りのシリーズにも手が伸びる事でしょう。
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出さない手紙・・・
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投稿日:2010/04/13 |
ちうやかなさん 40代・ママ・北海道 男の子15歳、男の子12歳
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はるばる神田まで行って友人と自分に買いました。
工藤ノリコさんは大好きな作家の一人ですが、
まさに真骨頂だと思います。
☆10個つけたいくらいです。
癒されるというか、心が豊かになるというか、
世の中がいとおしくなるのです。
私は、「光の朝のともだち」と「月の夜のともだち」の
往復書簡に心を奪われました。
お互いに「会うことのできないだいすきな」ひと・・・。
何人かが私の中にもいます。
「小さいときの自分」もそうかな。
たとえ出さなくても、手紙を書くことはきっと自分にとって
意味があると思います。
それと、「宇宙のタコちゃん」と「地球のともだち」の
「なんて書いてあるのかよめなかったけど、だいたいわかったよ。」
・・・泣ける。
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