すごっ、全部とっちゃたよ!
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投稿日:2010/01/13 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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【狂言えほん】シリーズの中の一冊です。
伝統芸能に絵本と言う形で幼いころから触れられるっていいなって思います。
さて、この『せつぶん』は、内容的には、大人が楽しむ内容かもしれません。
でも、お子さんと読む時には、鬼とおんなの声の調子や勢いを変え形勢逆転の面白さを強調すると、より一層楽しめるかと思います。
陰暦で大晦日に当たる節分の夜、蓬莱ヶ島の鬼がまかれた豆を拾って食べようと日本へ渡って来るといいます。
道を急いで空腹になった鬼は食べ物を請おうと辺りの人家を探します。
鬼が声をかけた家は、夫の留守を守る女房(おんな)のみのよう。
鬼は、首尾良く戸を開けさせます。
おんなは…。
恋心を抱いてしまう鬼の純情さと、鬼の心中の変化に気づいたおんなの計算高い強かさが対照的で大人には笑える内容です。
「すごっ、全部とっちゃたよ!」と息子。
『本当に恐いのは人間なんだよ〜。気をつけなさ〜い、欲張りな人間に。』ってよけいな警告をしたくなりました。
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一つとして同じものがない面白さ
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投稿日:2010/01/12 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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新年早々、息子が夢中です。
人類誕生のもっと前、数千万年から一億年以上も前に、海底で死んだ貝やアンモナイトのまわりに泥や海の中の特別な成分がくっつき、丸い球になりました。
球は、長い年月をかけて大きくなりました。やがて…
「ドラゴンの卵」とよばれる見事な球形の石・石・石の写真に見とれてしまいました。
真っ二つに切った断面も美しい。
一つとして同じものがない面白さ。
自然の力、まさに神のなせる業です。
もう一種類の「雷の卵(サンダーエッグ)」と呼ばれる石も写真でたくさん紹介されています。
こちらは、でこぼこの外見とは似てもにつかぬ断面。
メノウ、ジャスパー、オパールといった鉱物で色や模様の美しいものは、磨くと美しさと輝きを増しアクセサリーに使われてきたそうです。
私も、これから石をみる目が変わりそうです。
【事務局注:このレビューは、「石の卵」たくさんのふしぎ 2010年1月号 に寄せられたものです。】
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思いやりや優しさが そっと 入っていて…
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投稿日:2010/01/12 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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いわさきせんせいの絵にふれると幼い頃に戻れます。
いつも先生の挿絵の入った絵本を読んでもらっていましたから。
節分も近いので、図書館から借りてきました。
おんなのこの母親を心配させないようにとの気遣い、
おにたがおんなのこへ渡した節分のごちそう。
どちらも、“温かいおもいやり”から出た偽りの言葉やおこない。
鬼は心の中で生まれるもの。
おにたの心の中には鬼はいませんでした。
最後のページは、はっとさせられました。
おにたが豆になってしまったのか?と。
あまん先生の作品は、私の心に優しい響きの鈴を鳴らしてくれます。
『まほうのマフラー』・『きつねのかみさま』など忘れられない作品ばかり。
“思いやり”や“優しさ”がお話の中にそっと入っていて、その美しさ尊さを思い出させてくれます。。
読後、こういうお話に胸がじ〜んとさせられ、出会えた幸運に感謝しています。
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改めて読むと、内容の濃さにビックリ!
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投稿日:2010/01/11 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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小学生の時に夢中で読んでいた息子も高2です。
長い人気ですね。
改めて読むと、内容の濃さにビックリ!
献辞に始まり、見返しの単位換算表、・・・・・・。
月曜日の「たいていのことは、算数の問題として考えられますよ」っていう算数のフィボナッチ先生の言葉で、火曜日まる一日算数の呪いにかかってしまった主人公の女の子。
やっぱりミシシッピ川の長さをM&Mのチョコではかるとしたら何個必要?の問題には大笑いしてしまいました。
算数の問題のようで、これ算数の問題?っていうものも出てきて、愉快です。
今回は、特に絵に注目して読みました。
隅々に工夫されたコラージュ的表現が素敵でした。
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太田大八先生の絵がマッチしています
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投稿日:2010/01/10 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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『みんなでよもう!日本・世界の昔話シリーズの8巻』です。
中国の民話です。
紙芝居になっていたり、他社さんでも出されていますが、私はこの絵本の太田大八先生の絵が、とってもストーリーとマッチしていると思いました。
不幸な身の上の主人公の男の子マーリャン。
近所の仕事を手伝って、ひとりぼっちで暮らしています。
マーリャンは、絵を描く事が好きですが、筆を買えないのでいつも土の上に描いてばかり。
絵描きの家を覗き、筆を貸して欲しいと請いますが、
「貧乏人のくせにとんでもない奴だ」と、引きずり出されてしまいます。
その後の、マーリャンの描く事への情熱が増していく様子に感動です。
ある夜、夢の中に出てきたおじいさんから筆をもらいます。
その筆で描くと不思議なことに…。
筆のおかげでマーリャンは、たくさんの貧しい人々を助けます。
けっして自分の幸せのためには描きません。
そして、私利私欲の権化のような権力者を筆の力で痛快に懲らしめる結びに、読んでいてスッキリしました。
昔から、民話には庶民の願望がこめられ語られてきているんだなと思いました。
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考えを自由に言いあえる教室の雰囲気
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投稿日:2010/01/11 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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素敵な教室でした。(実際の授業記録だそうです)
1年2組のみんなが、ににわとり小屋でのスケッチの後、
にわとりに、おっぱいがあるかどうかを話しあってます。
図鑑の知識を語る子。
ひよこが、にわとりのお腹のあたりにいたことを思い出す子。
活気ある楽しいThinking Timeです。
先生が一言も口を挟まず、成り行きを見守っているところが素晴らしい。
普段から、このような時にこどもたちは、先生にすぐ答えを求めていないんですね。
「あ〜だ、こ〜だ」と考えを自由に言いあえるこの教室の雰囲気が良いです。
最後は先生も自分の考えを伝えますが、もう一度自分たちの目で確かめにいくことを促すあたり、良い授業だな〜って思いました。
「…あったら、にわとりの おかあさん ないちゃうもん。」の子の意見には、う〜可愛い発想と思いました。
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不思議な世界をちょっと経験できた気分
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投稿日:2010/01/10 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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表紙絵がタータン(チェック)。
スコットランドの民話です。
「鍛冶屋“の”妖精」ならば、ピーターパンのティンカーベルでも出てきそうですが、「鍛治屋“と”妖精」ですから、どんな妖精かとドキドキしながら読みました。
ケルト族の妖精は、綺麗で可愛い妖精ばかりではなく、いたずら好きで邪悪な妖精もいます。妖怪といった方が良いような。
鍛治屋の親子がいました。
息子は働き者で丈夫でした。
が、その息子が、急病に。
三度の食事はたくさん食べるのに、
日に日にやせ衰えていき、
父親も心配します。
そこへ、物知り老人がやってきて、…。
妖精の正体をみやぶる為の方法がとても面白いんです。
妖精の正体が描かれたページに、「こわっ!」と息子。
その撃退法も凄まじい。
逃げていく様子は笑いましたけれど。
妖精の丘の入り口が一年に一回しか開かないなんて、『今夜しかないんだ』、と鍛治屋の父親の気持ちと一緒に焦りながら読みました。
とっても、シンプルな作品ですが、妖精が時たま人間界にきて悪さをしていた独特の不思議な世界をちょっと経験できた気分でした。
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ネコなんだ〜 ネコなのか〜
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投稿日:2010/01/09 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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ネコなんだ〜
ネコなのか〜
読みながら笑いをこらえページを捲っていきました。
主人公の「わたし」は、とっても太っていてとってもかわいいけど、とんでもないお馬鹿さんのネコを飼っています。
このネコの仕草や習性は、まさしくネコそのものなんですが、我が息子には、ゾウにしか見えないそうです(笑)。
このネコが家の色々なところで寝ている様子も可愛らしくて面白い。
飢え死にしたとする想像図で、化石博物館に展示されている恐竜のレプリカのように、骨格だけになっている「わたし」のネコの姿にも笑いました。
次ページの、自然史博物館館長への弁明の文書。
「わたし」のネコの骨格の長い鼻の部分にも骨を描いてしまった事へのくだりが可笑しくて可笑しくて。
も〜、これはユーモアじゃない。エスプリです。
最後まで、「わたし」のとぼけた思いこみとネコの表情に笑わされました。
とにかく、「わたし」にとってこのネコは可愛くてしょうがない存在であることが伝わってきました。
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また、誰かに拾われるのかしら?
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投稿日:2010/01/08 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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働き者の若夫婦が手にした瓶。
それによってもたらされた百の笠。
この二人どうするのかと思ったら、
う〜〜〜感動。
そのつぎに手にした百のもの。
今度は売るんだろうなと思ったら、
なんて優しい善良の固まりのような夫婦。
とウルウルしていると、やっぱり出てきた悪者ども。
悪行の報いのページでは、恐ろしいほど小気味よい気分で読んでいました。
私って残酷なのかも。
最後の報いは笑えますね。
百人がお屋敷いっぱいにいる様子。
広いお屋敷のはずが、息苦しそう。
それにしても、捨てられた瓶。
また、誰かに拾われるのかしら?(笑)
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質問がこちらに向かって飛んでくるわ…
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投稿日:2010/01/08 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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原田先生が絵本???
パパーッと目を通し、急いで、奥付けをみましたら、『ゆめうつつ草紙』にて初出された作品を加筆修正されたものとのこと。
これは、小学生ではちょっと難しいかもしれません。
読むなら、“絶望”や“孤独”をちょっとは体感している年頃の中学生くらいからが、良いのでは?
それにしても、面白い。
ここまで、ストーリー性を崩さず結びへと無事もっていけるなんて。
息子も、個性的な絵の魅力と、お話の出だしの軽快さに、ニコニコ読み始めましたが、質問がこちらに向かって飛んでくるわ飛んでくるわ。
椿事って何?
宿命と運命ってどう違うの?
ばつが悪いって?
やもめ・ゆうしゅう・ゆすり・よるべないって?
「辞典で調べなさ〜い。」の冷たい母の態度に見切りを付けて、悩める11歳は辞典の迷路で立ち往生していました。
これは購入して、息子の書棚に加えておいてやろうかと思います。
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場所を忘れて大爆笑(恥)
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投稿日:2010/01/08 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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懐かしい一冊に、病院の待合室で再会しました。
やっぱり楽しい。
何度読んでも、同じところで笑ってしまう。
バムの綺麗好きなところケロの無頓着なところ。
これで、二人が仲良しだから面白い。
ドーナツを焼くシーンは、場所を忘れて大爆笑(恥)。
とにかく、微に入り細に渡り島田先生の遊び心満載。
描いている先生が楽しんでいらっしゃるような空気を感じます。
ケロが干されているシーンで息子は、笑いをかみ殺していました。
二匹の素敵な日曜日を久々にのぞけました。
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懐の広い死神さん
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投稿日:2010/01/08 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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明治中期に三遊亭圓朝がイタリア歌劇『靴直しのクリスピノ』から翻案したとされているそうです。
グリムの『死神の名付け親』も大変類似していて、学者さんの中には、こちらからの翻案ではないかとの見方もあるそうです。
それにしても、落語のネタには海を渡ってきているものもあるんですね。
このおはなしの死神さんは、情け深くなかなか寛容です。
居眠りなんかしちゃって、可愛い。
それに引き替え、主人公の男は死神に仕事を世話してもらって、暮らし向きが良くなった途端に、奢侈に溺れなんとも人間の浅ましさ、愚かさを再認識させられるようなキャラでした。
「…それをおまえは、五千両の金に目が眩んで、寿命を売り渡してしまったんだ」
の死神の言葉は深イ〜ですね。
優しい死神を出し抜いて、このまま終わるわけがないと思ったのに、懐の広い死神さん。
えっ?いいの〜?そんなことまでしてあげて。
最後のおちは、絵本ならではの表現効果があると思います。
“アジャラカ・モクレン・キュウライス・テケレッツのパア” の、死神の消し方の呪文も息子にうけました。
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絵が気に入りました
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投稿日:2010/01/07 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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韓国・朝鮮の民話だそうです。
貧しい家の若者が、立身出世を志し、村をあとに都を目指します。
身分制の厳しい時代に、親を楽にさせたいおもいで役人を目指すあたりは、泣かせます。
途中、若者の親孝行な心根に感心した小さなおじいさんから、ひとつぶのごまをもらい…。
ん〜、わらしべ長者みたい。
でも、交換じゃなく、交渉で弁済させるあたりを若者の勇気と表現しています。
ごまがねずみに、ねずみがねこにと、次々に若者の持ち物はかわっていきますが、最後はどうなるのかと思っていたら、お話の世界ならではの結末でした。
民話というのですから、当時の人々の願望といえるかもしれませんね。これは、国を問わずありますよね。
私は、絵が気に入りました。
若者のキャラクターをはじめ、出てくる動物たちがなんか面白い。
また、人々の生活の様子や道具にも目を惹かれました。
村落に見られる境界標である“将軍標”に息子は何?何?何?でした。
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絶望は愚か者の答え〜大人になる前の君達へ
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投稿日:2010/01/10 |
I・ZU・MIさん 40代・ママ・東京都 男の子11歳、男の子10歳
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11歳の息子のクラスで朝の読み聞かせの時間に保護者が読みつなぎをしました。
五年生なので自分で選んだ本を読みたい子もいるだろうと思い,選択性をとりましたが,9割の参加率で大人気でした。
イッパイアッテナの人間味(ねこ味)の深さ、ブッチーの隣に居そうな親しみあるキャラクター、そして主人公のルドルフは子供なのだけど精一杯背伸びして大人に近づこうとしていて、聞いていた子供たちには重なる部分が多いキャラだったと思います。
話の中に出てくるイッパイアッテナの言葉はこれから大人になる子供たちへのプレゼントになると思います。
一人で読んでも、読んであげても心に残る一冊です。
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そうか〜、こうやって春はくるんだな〜
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投稿日:2010/01/05 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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「やまんばのむすめ まゆのおはなし」のシリーズの一冊です。
季節は、ある冷たい春の朝。
となりやまをみると春のりゅうが出てきています。
真っ白だった山のてっぺんに、一筋黒い地面が顔をのぞかせています。
その細長くのびる筋はまるでりゅうのようでした。
『素敵な表現だな〜』って思い、読み進めていくと、
この時期に毎年やってくるお客様が、今日来るとのこと。
そのおもてなしが、また素敵。
私も、おこぼれに預かりたい。
お客様の姿が見えたページに驚きです。
お客様は、可愛い子ども連れでした。
おもてなしの後の、みんなでするお仕事がまた素敵。
一緒に、空に上がっているようでした。
『そうか〜、こうやって春はくるんだな〜』って、息子は納得していました。
やまんばかあさんがカッコイイ。
まゆのおめかしの様子がなんとも可愛らしい。
客様とのお別れのシーンが、またまた良いですね。
キャラクターの魅力たっぷり、春に向かっていく自然の情景描写も美しく圧倒されてしまいました。
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あの時、首を傾げていた息子が…
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投稿日:2010/01/05 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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『教材に使えるかも』と思い、家でこの絵本を開いていると、当時6歳の息子が「読んで、読んで。」とせがむので、『ちょっと、早いな〜。』と思いつつ、読む前にアメリカの歴史のさわりを説明してみました。
アメリカの大陸には、黄色い肌の人たちが最初に住んでいました。
そこへ船に乗って、白い肌の人たちがやって来ました。
白い肌の人たちは、住みやすい場所を切り開くと共に、黄色い肌の人たちを、奥地へと追いやりました。
やがて、白い肌の人たちもたくさんになり、他国に負けぬ経済力をつけるため、働き手がもっと欲しくなりました。
そこで、アフリカの大陸から黒い肌の人たちをお金で買って、たくさん連れてきました。
以来、黒い肌の人たちの多くは、アメリカの南にの方で働かせられる奴隷となりました。
奴隷は、自分の考えを持ってはいけない。
自分でものを決めて行動してはいけない。
ご主人様(白い肌の人)の言いつけ通りに生きなければならない。
心も体も自由が認められていない。
あの時首を傾げていた息子が、今春久々に手にした一冊です。
読後、「この戦争のあと、黒人問題はどうなったのか?」と質問されました。
残念ながら、ピンクの期待通りの世の中になるまで、まだまだかかりそうな事。
オバマ大統領は、ほんの一筋の光でしかない事。
目には見えない差別が、アメリカ社会の中にたくさん残っている事。
あの戦争に参加した、北軍の白人と黒人の意識の隔たりが、二人の少年の姿に典型的な形で投影されていると思いました。
ポラッコさんの5代前の方が、当のシェルダン(セイ)だったと言うことも、一つの衝撃でした。
15歳の少年たちまでもかり出され、生死の山野を駆けめぐり、死から逃れたい・自由を勝ち取りたいと願いつつ戦っていたかと思うと、凄惨さがリアルに伝わってきます。
経験のない我々が知りうる「戦争」は、時間数の限られた教育と選択を惑うほどのメディアをとおしてのものに頼るのみです。
次世代の人々にとっては、説得力にかける脆弱なものと思われるかもしれません。
が、とにかく語り継いでいくことが、一つの確実な手段であることは間違いないと思いました。
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やはりこれは男の子に好まれるかな?
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投稿日:2010/01/05 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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息子が、楽しんで読んでいました。
中学年頃から、地図の読み方も習っていたようで、一緒にタモちゃんたちと、地図を頼りの旅行に参加していました。
旅先の情景が地図と共に詳細に描かれていて、1ページ1ページ熟読(含:読図)していました。
この地図旅行の発端となった問題点が、読図の注意点となっており、息子が口癖の「なるほど。」「たしかに」をうなるようにつぶやいていました。
最後に「良く歩いたねぇ〜、この人たち。僕は自転車でならやってみたいな。」と根性のない息子の一言。
読図の楽しさを堪能できる一冊だと思います。
十年ほど前、『地図を読めない女……』って言う本も出ていましたので(笑)、やはりこれは男の子に好まれるかな?
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お父さん、上手ですねぇ〜、かわし方が
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投稿日:2009/12/27 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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可愛いキャラ。
殻をつけたままのたまごにいちゃん。
朝「…あら、今日もあいかわらず、卵のままなのね。」
というお母さんに
「…昨日と全然違うんですよ。…わからないかなぁ」
と詰め寄るたまごにいちゃん。
気づけず、たじたじのお母さんに笑いました。
お父さんの対応にまた、大笑い。
お父さん、上手ですねぇ〜、かわし方が。
たまごにいちゃんは、日々変身していく自分に気づいています。
殻をつけていたって、体験・発見・感動でたまごにいちゃんは大きくなっているんですね。
ラストのあっけなさと、そのルックスにまたまた大爆笑でした。
しかっり、心身共に成長していました。
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“愛”を言葉に出して語りかけ続ける事
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投稿日:2009/12/27 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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ティリーを中心に家族の愛情あふれるお話でした。
“たからものさがし”が大好きなティリー。
朝から夜のねんねの前まで、ティリーは“さがして さがして…”をたくさんします。
ママもパパも隠すのが上手。
誕生日にはおばあちゃままでチョコを隠して…。
大きな文字でお話が書かれていて、絵が見開きに何カットもあって、細かいけれどもティリーの生活の周りの可愛らしいもの(ルームシューズetc)たちにニッコリしてしまいます。
とくに、ティリーお気に入りのお人形のうさぎくんが可愛いです。
朝の宝物(バナナ)さがしから、ダイナミックです。
宝発見後の、散乱状態に頓着しない家族のおおらかさに感心。
家族に愛され、元気に伸び伸び、毎日が本当に楽しそうです。
黒木さんの後書きを読んで、イースターのエッグハントやイースターバーニーを思い出し、『ティリーはもしかしたらイースターでのエッグハントを体験して、この“たからものさがし”が大好きになったのかしら?』なんて、また深読みの悪い癖が…。
ラストが、ホントに素敵でした。
“愛”を言葉に出して子どもに語りかけ続ける事は、とっても大切だと思いました。
子どもがこれから生きていく上での大きな自信に、また「人」を愛する心を育んでいく上でも。
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ヒットヒット、ヒットで〜す、我が家で
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投稿日:2009/12/26 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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ヒットヒット、ヒットで〜す、我が家で。
高畠先生の作品は、すぐ手に取ってしまいますが、これもお話にピッタリでした。
森の奥に家が2軒。
赤い屋根のおうちにはにわとりさん。
一人気ままな暮らしぶり。
新聞を読む姿にも、リクライニングでお昼寝の姿にも笑いました。
さて、お隣の青い屋根のおうちに、誰か引っ越してきたようです。
でも、音沙汰がない。
「向こうからあいさつに来るべきだよ。」
「引っ越しで疲れているのかな?」
「一人の方がきらくだもの」
「一緒に遊ぶと楽しいだろうな」
「やっぱり会いたい!」
この、ニワトリさんの煩悶に笑いました。
そこで、手紙をお隣のドアに貼って…。
お隣さんの正体がわかると、親子で引きつって笑ってしまいました。
生活スタイルの異なる二人(二羽)でも、お互いを求める心があれば、おつきあいはできるんですね。
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