この十年後を想像してちょっと恐かった
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投稿日:2009/12/26 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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『いもごろごろ』で、村上先生の絵のファンになってしまった私。
この時期にピッタリの絵本をみつけました。
お正月の2日の晩に見た夢は、初夢と言って、誰にも話さなかったらいつかその通りになるということだよ…。
という、カバー折り返しに説明が。
ある村のお金持ちの家。
正月2日。
朝からお酒を飲んで、今夜皆が見る夢を一つ一歩で買い取るという。
そのこころは、良い夢を買って、もっとお金持ちになる魂胆。
あ〜いやだいやだ!
欲張り嫌い!
さて、3日に呼ばれた村の衆。
み〜んなグッスリ。
夢など見ていない。
でも、たった一人家のこぞう(奉公人)さんが、見ていた。
主人に売ってくれと言われても断ったら…。
ま〜、なんとも気の毒な運命のこぞうさんと思いきや、なかなかしたたかで賢い子。
ラストは、こんなにできすぎちゃっていいの〜?
と、お父さんたちから、やっかみの声があがりそうです。
私は、この十年後あたりを想像してちょっと恐かった。
でも、それまでこぞうさん、また良策の夢を見るのかしら?
絵が優しくて、綺麗な色使い。
とっても可愛いこぞう(初夢長者)さんと娘さんたちでした。
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心の傷
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投稿日:2009/12/26 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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心の傷。人の心の痛みについて、伝えることは難しい。
実は、大人にとっても人の心については鈍感になってしまっている。
考える絵本として、精神科医の香山リカさんが取り組んだのは「こころ」。
心のきずも痛みもわかる、そして話のできるバンソウコウを登場させたことで、難しい問題をわかりやすく説明してくれました。
いじめ、きめつけ、自分にもそんな要素はあります。
相手の心を思いやる気持ちがそれから回避させてくれます。
説教的な絵本ではないので、子どもと一緒に考えさせてくれると思います。
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ビックリしながらも笑っちゃいました
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投稿日:2009/12/26 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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豊かではないけれども、仲むつまじい老夫婦に福が舞い降りた韓国のお話でした。
昼寝をしているおじいさんの鼻からかさこそ音が聞こえてきました。
お婆さんが覗くと、小さな白ねずみが、
おじいさんの息づかいと共に鼻の穴を出たり入ったり、
そのうち、おじいさんのほおを伝って、外へと出てき、…。
『魂(たま)ねずみ』というタイトルで、韓国で語られてきたお話だそうです。
お婆さんが追いかけ見た様子は、鼻穴に白ねずみが戻った後目覚めたおじいさんが見た夢とそっくり。
お婆さんはおじいさんを引っ張って…。
あのねずみは、おじいさんの魂だったのでしょうか。
お話も楽しいですが、絵も素敵です。
まず、おじいさんの鼻穴から出てきた白ねずみのページに、ビックリしながらも笑っちゃいました。
色使いも、前半の雨の日の暗い色調から、後半の黄色をベースとした明るい色調への変化が綺麗です。
家屋や庭の様子、身につけているもの、生活の道具など興味深く読みました。
それにしても、やはり、この白ねずみ可愛らしさが、お話を優しくしていると思いました。
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ニュアンスをくみ取って頂ければと思います
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投稿日:2009/12/26 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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半世紀前の雪国の子どもは、どんなに寒くっても、前が見えないほど雪が降って(想像できない方もいるでしょうね)いても、とにかく外へ飛び出して行くんです。
出て行くと必ず、誰か遊んでいて親に呼び戻されるまで、汗をかきかき夢中です。
汗をかくというのは、これを読んで頂ければわかると思います。
とにかく着込む着込む。
身動きが取りにくいほど。
でも、しばらく遊んでいるうちに、上手に動けるようになります。
今や、室内暖房もあったかで、薄着の子ばかり。
おまけに、屋内での子どもの遊び道具も増え、寂しいことに日中外で雪の中遊ぶ子どもはあまり見かけません。
私が子どもの頃は、家から外に出るときは、母に着込まされました。
これを読んで、ナイロン製のカラフルな薄いスカーフで顔面を覆い、後ろで結び、その上に帽子をかぶらされた記憶が蘇ってきました。
あんまり懐かしくて、購入し、即実家へ持って行きましたところ、大笑い。
「今はいないよね〜。懐かしい津軽の子どもの冬のアウトドアースタイルだね。」と、しみじみ語りあいました。
津軽弁は、文字にすると読みにくいかもしれません(息子も理解できない言葉がありました)が、子どもの防寒に気づかう温かい家族の思いと、元気な子どもの様子が伝わればと思います。
見返しに、津軽弁の発音と訳(笑)もありますので、ニュアンスをくみ取って頂ければと思います。
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なぜかしら魅力を感じてしまい
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投稿日:2009/12/26 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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“可愛い”というキャラからほど遠そうな登場人物が、ずらり手縄で縛られ歩いている表紙絵に、吹き出し、なぜかしら魅力を感じてしまい読みました。
オチョグニは、 日本の鬼瓦やシーサーのように、屋根の上の“魔よけの為の飾り瓦”。
中国起源の走獣が伝わったようですが、韓国では西遊記のメンバーがオチョグニのキャラになってることにも驚きです。
…はるかなむかし 、遠く離れた星にある 天の国は オチョグニ五人組のいたずらのせいで、穏やかな日が一日もなかった。
天の国の王様は、お怒りになり、オチョグニたちを召し捕らせ、五人の罪状を並べたてた。
五人の弁解に大笑いしました。
それぞれがユニークで良い味を出し、お話の展開を面白くしています。
息子の言葉を借りれば、キモカワ系っていうんでしょうか?
王様のもう一つの悩みの種は、天の国のはしっこに住むゴン(韓国名はソン・招かざる客の意)というおそろしいおばけ。
王様はオチョグニ五人に、十日以内にゴンを捕獲してくれば罪を許してやることに…。
さて、五人の健闘やいかに…。
創作民話のようですが、な〜るほど、それでオチョグニは屋根の上にいるんだと納得できる結末です。
親しみの持てる語りかける文体は、お父さんが読み手だと一層雰囲気が盛り上がりそうです。
それにしても、韓国文化を何気なく伝えているこの版画といい高句麗古墳壁画(『舞踊図』etc,)や青銅器などのコラージュが素晴らしい。
お話に夢中になりながら、とても自然に異文化と接することができる一冊だと思います。
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ティーポットを忘れないページに「フフフ」
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投稿日:2009/12/25 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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面白かった〜。
皆さんのレビューも多いわけですね。
『三匹のこぶた』のオオカミとブタを交換したお話だなと予想はつきましたが、スゴ〜イ。
獰猛な気性や牙など見あたらない、フワフワのけがわとふさふさのしっぽを持った可愛らしい三匹のオオカミが母の元を離れ、自立をする事に…。
始めから煉瓦の家を建て始め、ん?と思いましたが、出てきました。
ブタが。
ま〜、悪そう。
ホントかわいげのない顔つきです(笑)。
煉瓦の家の前の庭で、クロッケーを楽しんでいるオオカミたちに、イギリス的だな〜と読み進めていきましたら、
「………。きゅうすの なかの おちゃのはが きゅうきゅう さわいだって ぜったいに いれてやるもんか!」
で、やっぱりイギリスだと思いました。
紅茶の葉を蒸らし過ぎても、とでも言う意味かしら?
避難する時にも、ティーポットを忘れないページに「フフフ」です。
絵を描かれたのがバーニンガムさんの夫人H.オクセンバリーさんとわかって納得です。
オシャレな見返しの絵にも、な〜るほどです。
“わるい ぶた”が、せっせとオオカミ三匹が力を合わせつくった比較的頑丈な家を、激しい勢いで破壊していくシーンに、
「うっそ〜、そんなのあり?」と爆笑の息子。
その激しさが、家が強固になるのに比して凄まじくなっていきます。
新しい家を目にして必ずブタが、古典的なスタイルでぷうーっと吹いて吹き飛ばそうとするシーンに、
『無理じゃない?なんで、ぷうーっなの?』と思っていたら、そういうラストでしたか。
なんとも、きれいで優しいハッピーエンドでした。
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くまの野生と心
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投稿日:2009/12/24 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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セピア色の懐かしい絵本。文章もどこか昔の香りのする本です。
くまと少年の心のふれあいが感動的な絵本です。
くまの毛皮を家に干してあるのがステータスのような村。
なぜかジョニーくん(今の絵本でくんづけはないかも)の家にはそれがないのがジョニーくんの引け目。
それならと、自分で狩りに出かけたものの、こぐまに出会って連れ帰り飼うことになってしまいました。
それから出てくるのは成長するくまの食欲と獣としての行動。それでいながらジョニーくんとは心通い合わせているのです。
おおきくなりすぎたくまを、大人たちは殺そうとしないのが不思議でした。
きっとジョニーくんのくまだから。
ジョニーくんは、くまを遠くに連れ出し野に放そうとします。帰ってこなければ、だれかが仕留めることになるのかもしれない。
くまは帰ってきます。ジョニーくんのそばにいたいのです。
さいごにジョニーくんは、自分でくまを撃つことにするのですが…。
ハッピーエンドで終わるのがこの絵本の良いところ。
この絵本を見て思ったこと。
このくま名前はなかったのかな?(今の絵本では何か名前があるような)
キーワードになったかえでさとうっておいしいのかな?
それにしても、人の心がまだ純朴だった時代のお話だと思います。
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気持ちのちょっとしたすれ違いがわかります
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投稿日:2009/12/24 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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“ともだちシリーズ”から、この季節はこの一冊をお薦めします。
寒くなってきた季節、キツネとオオカミが別れのあいさつをしています。
冬ごもりするクマに。ヤマネに。
でも、キツネは苦手なヘビには、あいさつをしそびれてしまいます。
ヘビもなんとなく、出そびれて握手もできない我が身にすねて…。
本格的に雪が降り始め、キツネはオオカミと冬の遊びをするのですが、胸につかえているヘビとの別れ際の場面が、時折思い出されます。
そこで、キツネはオオカミをさそい…。
キツネの気持ちだけでなく、ヘビの気持ちが描かれていて、気持ちのちょっとしたすれ違いがわかります。
けっして、嫌いというわけではないのに、できてしまったわだかまり。
ヘビの夢の場面はこどもたちに共感を呼ぶようです。
こどもたちもその時々によって、キツネの立場になったり、ヘビの立場になったりして、この絵本を読むことでしょう。
なんといっても、握手のシーンと歌が好きです。
“しののんのん しののんのん” という雪がふる様子の言葉が美しい。
オオカミが相変わらず、荒っぽい言動とは裏腹のキツネの気持ちをくみ取る繊細さや、ヤマネなど小さいものを愛おしむ優しいハートをもっていて、魅力的です。
何度読んでも、『良い本だな〜』って思います。
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異文化を理解する
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投稿日:2009/12/24 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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平和について考えるということは、絵本にとって大きなテーマであると思います。
そういう意味では多くの本を読んできたように思います。
平和ということを考えるとしたら、この本は戦争が出てくるわけではなく割と地味な絵本かも知れません。
ただ、川をはさんだ異文化を理解するということは、間違いなく国際協調を考えさせるという大きなテーマだと思います。
大人は向こう岸に世界を否定しています。それを子供に押しつけます。
この絵本を見る限り単に偏見だけのように思えるのですが、これが大人社会かもしれません。
グラシエラとニコラス。ごく普通の子どもたちが二つの村の間に流れる川を乗り越えました。
見てみると、拍子抜けするほどごく普通の生活。おなじ人間なのだと当たり前に感じることがとても大きなことだと感じます。
川を行き来できる橋を造りたい。
こんな子供の夢に未来を託したいと思います。
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楽しそうに配っているホネホネさん
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投稿日:2009/12/24 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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ホネホネさんシリーズの一冊です。
雪の日郵便屋のホネホネさんが、スキーをはいて配達です。
帽子をかぶり、手袋・マフラー・コート姿のホネホネさんがあったかそうです。
除雪車の出ていなかった時代、ひいじいちゃんが、大雪のためお勤めに行くのに、スキーをはいて行ったお話を笑い話のように、おばあちゃん(義母)から聞いたことがあります。
ホネホネさんの配達も大変そうです。
でも、色んな配達先に楽しそうに配っているホネホネさん。
こんなところにも、と驚いてしまいそうな所にまで。
でも、そのお手紙の内容や小包の中身があったかいですね〜。
終盤のクリスマスパーティは、月明かりも加わって素敵でした。
ラストの、ホネコさんからのお手紙付小包ににんまりして、閉じると、裏表紙に楽しそうな二人の様子が描かれていて、幸せな気分になりました。
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なぜ?と疑問がでる絵本
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投稿日:2009/12/29 |
たれれんさん 30代・ママ・北海道 男の子8歳、女の子6歳
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小学校の読み聞かせで読みました。
対象は4〜6年生です。
たった【1粒】のお米がだんだん増えて【億】を超える数字になった時
みんなから「えぇ?どうして」「なんでぇ?」と声があがりました。
副題に【むかしのさんすうものがたり】とあるように算数の話ですが
難しくなく、むしろ「なんで?どうして?」と考えたくなるお話です
どうしてこんな数字になったのか、是非授業に取り入れて欲しいですね。
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出てくる出てくるたくさんの人・人・人
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投稿日:2009/12/24 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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『アンジェロ』とは、随分異なった作風です。
表紙絵の印象は、『えっ、これだけ?』
シンプル。
でも、開くとビックリ。
見開きいっぱいのズーム・アップ気味の絵。
迫力があります。
ある日、1わのニワトリが、道にとびだしました。
からはじまって、次々に起こる連鎖的な事件。
牛が列車の上に墜落し、車中にいた身柄拘束中の泥棒が逃げ出し、盗品の袋が破け、その盗品をカササギが………。
出てくる出てくるたくさんの人・人・人。
そして、奇想天外な展開。
人の名前を読むだけでも多すぎて、笑えてきます。
でも、ラストにその意味も解ります。
読後、さてさてどろぼうの《やけくそダン》の運命やいかに?と考えるとまた笑ってしまう楽しいお話でした。
最終ページの一文がオシャレですね〜>
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2010年も惚れ続けそうです
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投稿日:2009/12/23 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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図書館で、“おもち”の絵本をさがしているお母さんに推薦した一冊です。
お正月も間近なので、私も書棚から引っ張り出して久々に読んでみました。
ん〜〜〜、やっぱり面白い。
何度読んでも新鮮。
口角が緩んでしまう。
表紙絵の三方に乗っかった鏡餅さんが、沈痛な面持ちで腕組みをしている絵から笑ってしまいます。
臼の中で、杵におもいきりつかれているおもちさんの独白から始まります。
その言い回しが、“……わたくしなんどもあたまをたたかれておりました。”という敬体。
もう、笑わずにはいられません。
兄弟たちが、色々な形で食べられるのを見て、危機感を覚えた鏡もちさんは…。
どんなものにも命を吹き込み、表情豊かなキャラクターにしてしまう“かがくいワールド”に2010年も惚れ続けそうです。
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数学と人生
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投稿日:2009/12/27 |
リンダおばさん 40代・ママ・神奈川県 女の子14歳、男の子11歳、男の子5歳
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5年生の読みきかせで読みました。
生きていく知恵としての数学が語られています。
「美しい数学」シリーズではダントツのおススメです。
ページをめくるごとに、
さて、いくつうめたでしょう。
という質問があるので5年生では盛り上がりましたが(私は途中でギブアップ)、
この本の面白いところは、
計算だけでは人生は計れず、
予期せぬことにも対応しなくちゃ、というどんでん返しがある。
そして、
「でも、このこがぶじでよかった」
というくだりで、この本のグレードがぐんと上がっている気がします。
ちょっとじーんとしちゃいました。
難しくないけど奥の深い数学です。
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絵がマッチ!
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投稿日:2009/12/26 |
ちうやかなさん 40代・ママ・北海道 男の子14歳、男の子11歳
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下の子への今年のクリスマスプレゼント。
めずらしくまず自分で読んでました。
お風呂に一緒に入るところでゲラゲラ笑っていました。
飯野和好さんの絵が、松井秀喜を描くのにとてもマッチしていると思います。
松井選手の「ごっつさ」とか、「大きさ」、
「桁外れのダイナミックさ」、「ユニークさ」・・・
これらがとてもよく表現されていると感心しました。
早く教室で読み聞かせしてみたいです。
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非日常的な体験は記憶に残ることでしょう
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投稿日:2009/12/23 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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こちら北国では、ホワイトクリスマスには多すぎるくらい、たっぷり降りました。
園がお休みになるくらい珍しい大雪だったのでしょうか。
雪と聞いて、外へかけ出したくなるのは、どの子も同じですね。
静かにしんしんと降り積もり変わっていく雪景色の様子が綺麗です。
酒井先生の絵は、外の冷たい空気と、対照的な家の中の親子のあったかい空気がよく伝わってきます。
読後、うさぎの親子という設定も面白いなと思いました。
人間じゃないけれども、違和感なくお話に引き込まれました。
歯磨きも終わった時間なのに、“雪が止んだらいい”っていう約束をママは守ってくれました。
ママも、このワクワク感を子どものころ味わっていたのかしら?
この非日常的な体験は、きっと記憶に残ることでしょう。
すてきな雪の夜でしたね。
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気持ちいいほど流暢だ
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投稿日:2009/12/18 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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[奇想天外の巻]も喜んで読みましたが、「お正月に向けて、これでしょ。」と“松竹梅”の入っている[滋養強壮の巻]を、息子に薦められました。
久々に私も一緒に読みましたが、やはり絵と解説があると、こどもの理解の助けになります。
7歳の頃の息子にうけたのは、“権兵衛狸”。
11歳現在の息子は、“牛ほめ”。
家を建てた佐兵衛おじさんの所へ行って、「家ほめ」をしてこいと父親に言いつけられた松。
「家ほめ」の流れるような口上を父から仕込まれ、おじさんの家へ行くのですが…。
お手本のお父さんの「家ほめ」の部分を、CDを聞きながら絵本を見ていました。
この部分が、「気持ちいいほど流暢だ」とお気に入りです。
読後、解説を読み(今回初めて読みました)、自分でも音読をしてコロコロ笑っていました。
ラストのおちにも、良くこれほど笑えるものだと言うくらい笑っていました。
彼いわく、「落語は何度聞いても、読んでも面白い。」
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世界のどこかで涙を流していることを思うと
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投稿日:2009/12/18 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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読後2週間、、レビューを書こうという気になれませんでした。
このお話の先に希望が思い描けなかったからかもしれません。
冷戦終結後、“民族主義”を抑圧し民族を超えた統一を守ってきたユーゴスラビアの存在意義に疑問がもたれるようになり、ボスニア・ヘルツェゴビナは独立しました。
ところが、長い歴史の中でボスニア・ヘルツェゴビナには、セルビア人(ギリシア正教徒)・クロアチア人(カトリック教徒)・ボスニア人=ムスリム人(イスラム教徒のボシュニャク人)が、混在しています。
この国に内在する民族・宗教・政治問題は、一言で片づけられない根深いものがあります。
このお話は、1992〜95年の内紛まっただ中の様子です。
「民族浄化」という言葉が、ニュースに流れた記憶がよみがえってきます。
主人公のアリージャの住むボスニア・ヘルツェゴビナの僻村リツター。
そこに、流れてきた瀕死の老人の犬を、老人の死後こんな状況の中アリージャのお父さんは番犬として、迎い入れてくれます。
まもなく、アリージャの村も内紛の火の粉が降りかかるようになり、お母さんと避難の移動の途中、悲しい出来事が…。
“ぼくの”というタイトルがしみてくるラストでした。
一人残ったアリージャの唯一の心のよりどころはこの“犬”であったと思います。
今日もまた、たくさんのアリージャが、世界のどこかで涙を流していることを思うとやりきれない気持ちです。
中学生以上の方々にも読んでもらいたいと思います。
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かなり高度なブラックユーモア
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投稿日:2009/12/16 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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図書館で立ち読みをして、面白いと思い即借りました。
家に帰りじっくり読んでみるとかなり高度なブラックユーモアです。
これは、息子に読ませたいような、痛いところを突かれそうな(笑)。
『レビューを投稿してから、考えよう』とおもっていたら、「はは借りるよ〜。」って、昨夜持ってベッドへ。
今朝、感想をきいたら、
注意する事いっぱいだね(笑)。
「三日前のしぼりたて」・「産地直送の冷凍食品」とか“食事に注意”が面白かった。
“友だちに注意”は、深イ〜ね。
“勇気に注意”と“根性に注意”には笑った。
“多数決に注意”もなるほどな〜。
ははは、“母親に注意“と“「今日はどうだったの?」に注意”にグサッ。
“つげ口に注意”と“きらわれに注意”は、これからの息子の教訓にできるかも。
“一家だんらんに注意”は、中学生位じゃないと理解できないかな〜。
それにしても、息子の今朝の目覚めの良さは、この絵本のおかげかも?と思いました。
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なんとも哀愁を感じる背中ですね
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投稿日:2009/12/13 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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主人と息子が、二人で読みました。
クスクス笑い声が聞こえてきて、私もこっそり覗いてみました。
小さな天文台で、星の観察中の若い研究者と博士が、大きな音の方へ、隕石かと思い行って見ると裏山の湖に円盤が沈んでいて、中から…。
地球で生きていくしかなくなった、宇宙人の正体に、『え゛〜。』でした。
カップ麺を食べる姿もなんか可笑しい。
終盤の夜の町の様子に、私も一匹二匹と数えてしまいました。
ラストのページは、なんとも哀愁を感じる背中ですね。
表紙絵も読後見直すと、なんかこういう表情の子に会ったことがあるような、もしかしたらなんて思ってしまいました。
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