懐かしい
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投稿日:2010/06/17 |
なびころさん 30代・ママ・愛知県 女の子3歳
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懐かしいタイトルに惹かれたのでこの絵本を選びました。北風と太陽の性格の違いがとてもありありと描かれているのが良かったです。主人公の表情も北風の時と太陽の時では全く正反対なのが上手に描かれていて良かったです。人の心理の奥深さに共感できました。人の心をどうやったら動かせるのかを学べる絵本でした。小さい頃にも読んだ絵本だったのでとても懐かしく思いました。
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ゲーム好きの男の子に
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投稿日:2010/06/15 |
ちひろ。さん 20代・ママ・愛知県 女の子0歳
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YA向けシリーズの第1巻。
かる〜く読めるので、読書慣れしていない子にもおすすめ。
特に男の子に良いか。
中学生の主人公・内人と創也の2人が一緒に行動するようになるきっかけを含め、3つの冒険が描かれる。
創也は知的・金持ち・美形、内人は普通の中学生かと思いきやサバイバルの達人である。
かなり現実ばなれした中学生なので初めは鼻についたが、途中からは全く気にならなくなった。
作中のキャラクターに自己投影するのではなく、「こんな友達がいたら…」と憧れの主人公たちの活躍を、自分が3人目の仲間となったつもりで読む作品。
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リアル思春期
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投稿日:2010/06/15 |
ちひろ。さん 20代・ママ・愛知県 女の子0歳
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中学生2年生・麻丘菫の一年間の記録を記した物語。
クラスの雰囲気についていけない自分への葛藤、中学デビュー、仲間外れとイジメ…。
年を重ねた後振り返ると「うわぁ〜〜」と身悶えしたくなる、思春期まっただなかの女子の感情をくっきりと描き出した良作。
YA世代の女の子におすすめ。
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きっと
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投稿日:2010/06/15 |
桃果さん 10代以下・その他の方・三重県
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私は、学校の学級文庫で読みました。 絵本なんて…って思っていたけどあらためていじめなんて絶対したらいけないと思わせてくれました。
あんなに笑ってふざけてはじゃいでたのに全く口を開かなくなってしまった。なんにも悪い事なんてしてないのにどうして??
自分は楽しかったかもしれないけど、いじめられている人は楽しくなんかないんだ! どうして人を傷つけなければいけないの!?!? どうして?どうして? なんにも悪いことなんてしてないのに!!
きっと どんなにがんばっていじめはダメだって言っても聞かない人は聞かないんだろうな… でもこういう絵本があると少しはいじめが減るんでしょうね
いじめが戦争を招く…それだけはやめてほしいですね
もちろんいじめなんてなくなってくれればもっといいんですけどそれはできないから戦争だけはやめてほしいです
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絵本文学
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投稿日:2010/06/13 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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この絵本を読んで、これは文学だと思った。
文学作品が絵本になったのではなく、童話でもなく、絵本と融合するための文学。
物語然としていないところが、妙に心に残った。
両親のいない孫を育ててくれた祖父。
孫に音楽の道を歩ませることで、自らは生計としていたリンゴ農家の畑まで売ってしまう。
これが子育てなのだろうか。
といいながら、説教くさくなく、心のひだを掌編文学の中ににじませている。
この作家は文学の道を選ぶのだろうか、絵本小説の道を選ぶのだろうか。
次作が期待される絵本文学である。
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わたり鳥の調査研究の絵本
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投稿日:2010/06/13 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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コハクチョウ、マナヅル、ハチクマ。
自分の知らないわたり鳥もいたのですが、わたり鳥がどのようにして旅をしているのか、研究家の樋口さんが鳥に発信器をつけて調査した研究。
それが、鳥の目から見た鳥瞰図で、あるいは生息する他の動物から、鳥が羽を休める自然から、光景として紹介されています。
地球は丸いんだな、そして宇宙から見下ろすと陸地はこんな風に見えるんだな、私も少々驚きました。
わたり鳥について知識と親しみを深めるためにとても良い絵本、説明は少し専門的ですが絵をみていると何となく頭に残りました。
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このおおらかさ素晴らしい
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投稿日:2010/06/11 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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貧乏な農家に住み込んだ貧乏神。
本当は疫病神なのに貧乏夫婦はこの貧乏神に同情してしまう。
あろうことかいつまでも住んで下さいと情けをはらい、福の神が訪れるというと貧乏神と一緒に福の神を追い出してしまう。
自分さえよければよいという風潮の中で、意外とこの献身精神はとても重要である。
福の神が落としていった打ち出の小槌で、めでたしめでたしの物語である。
安野さんの軽快な語り口と、飯田さんの何ともいえない絵でとても楽しめる。
最後に描かれた太った貧乏神だけはちょっといただけなかったけれど。
とてもおおらかなお話だった。
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三平の強さとやさしさ
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投稿日:2010/06/11 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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斎藤隆介と滝平二郎のコンビで作られた物語は迫力満点のくせをして安心して見ていられる。
物語の展開が期待を裏切らないからである。
この物語は一人で山に岩魚釣りに出かけて道に迷った三平が猫ババの屋敷にたどりつくところから展開する。
そこで家からいなくなった猫のニャンコと出会い、屋敷の仕組みと危険を教えられる。
おそろしい屋敷から逃げ出したものの、猫ババと子猫たちに追いつかれて逆に猫ババを退治する展開はミゴト。
この物語の根底に三平の猫たちに対する思いやり愛情と猫ババに向かっていく強さを感じる。
そう考えると、子どもたちにとって決して怖い話ではない。
滝平二郎も物語を見事に描ききっていて無駄がない。
まさに切り絵の世界である。
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滝平さんの神髄
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投稿日:2010/06/11 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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5歳になっても、夜ひとりでトイレにいけないおくびょうな豆太とおじいちゃんの二人暮らし。
渋いお話だけど、滝平さんの切り絵の見事さがとても感動的な絵本に仕上げています。
豆太がなづけた「モチモチの木」が、豆太にとっておいしいモチを授けてくれる木であったり、お化けのような怖い木であったり。豆太の心にとても大きな存在です。
冬の夜モチモチの木に灯りがともるという言い伝え。
豆太は怖くて出られないけれど、おじいさんがおなかを傷めて医者を呼ばなければといったときには、無我夢中でよるの山道を駆け下ります。
優しさは人を強くするという言葉がびったり。
豆太は灯りがともったモチモチの木を見ることができました。
おじいさんの具合が良くなったら、また臆病な豆太に戻ってしまったけれど、きっとこの体験は豆太を育ててくれるでしょう。
お話のことを書くと素晴らしさが充分に伝わらないのですが、おじいさんと豆太、そしてモチモチの木とお医者さん。登場するものが少ないので、滝平さんはそれぞれをとても象徴的に描いています。
お話とともに絵が心に残りました。
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グローバル感覚の楽しい挨拶絵本。
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投稿日:2010/05/16 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子15歳、女の子10歳
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これ、いいですね〜。私も、子どもたちも気に入りました。
中でも、世界史から、世界の民族に興味を持っている中学の娘が一番喜んでました。
そこで、その娘からの指摘が!
なんと、ドイツ君の靴下が国旗がらになっているのですが、
ところどころドイツの国旗ではなく、ベルギー色の順になっているそうです!!
娘にいわれてよく見ると、P1,2,4、7,9,10の靴下はドイツ国旗柄でしたが、その他のページは赤と黄色の順が間違ってました!
出版社さん!!重版をかけるときはぜひ!直してほしい。と、娘がいってました。(よろしくです)
さて、この絵本の上がっている12人の子どもたちはどういう風にリストアップされたか分かりませんが、キャラクター1人1人にお国柄がよく出ていて、すごく好感が持てます。
そして、基本的な11のあいさつを各国の言葉で伝えてくれているので、グローバル感覚の楽しい絵本になっています。
出来たら、この絵本を地域の子ども達のお話会に使いたいですが…。
やっぱり、発音は正確にやってあげた方がいいですよね〜?
親子で読む時は別にかまわないと思うのですが、
大勢の子ども達の前で読む時に、カタカナ読みはまずいかな〜?
そこのところを上手く出来る方法があったら、ぜひ!いろんな子どもたちに見せてあげたいです。
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感動しました
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投稿日:2010/06/11 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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宛先不明の手紙。
いたずらかと思ったら、亡くしたお母さんが住んでいるという場所に手紙を送ろうとする少年の思いだったのです。
絵本の短い物語の中にこのディテールを見事に盛り込んでいる絵本。
少年の姿、郵便局の局員さん局長さんの表情まで見事に浮かんできます。
そして、局長さんは少年の家を訪ねた後の展開のみごとさ。
思わずじーんとしてしまい、聞いている子どもよりも自分の涙腺を刺激してしまいました。
久々の感動絵本です。
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ことばの変化球
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投稿日:2010/06/09 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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谷川さんの言葉遊びの世界。
一作目はストレートの速球だったのに対し、二作目は丹念にコーナーをついてくる直球、変化球が多い。
リズムの取り方に少しくせがある。
一作目では詩の意味を気にする間もない言葉の連打だったのに対して、少し意味深な展開の詩が多い。
少し戸惑ってしまったが、一作目が低学年向けであるならば、二作目は少し上級生を意識しても良い感じの本である。
読み上げる詩のリズムに意味がついてくるような感じがした。
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サウンド・オブ・ミュージック
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投稿日:2010/06/09 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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サウンド・オブ・ミュージックはよく知っているし、子どもに安心して薦められる映画である。劇中の歌もよく覚えている。
しかし、あの話が実話であったことは知らなかった。
この絵本は題材になったトラップ一家の物語。絵本版サウンド・オブ・ミュージックである。
修道院からトラップ一家のお手伝いとして訪れたマリア。
トラップ大佐が父親一人で育てている7人の子どもたち。
子どもたちの心を開いたのはマリアが得意としていた歌だった。
この家族は第2次世界大戦の中、ドイツ軍のオーストリア侵攻によって翻弄される。
その家族を支えたのは歌。
映画のようにドラマチックではないけれど、映画に描かれていない事も多く見つけることができて、サウンド・オブ・ミュージックに感動した人間ならば、感動できる絵本だと思う。
この絵本の中には、多くの歌と譜面が掲載されている。
お話だけではなく、歌で楽しめたら子どもたちにとってうってつけの本だと思った。
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深い!!
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投稿日:2010/06/09 |
きのぴいさん 30代・ママ・栃木県 女の子4歳、男の子1歳
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この絵本は中学生に読みました。
中身はぷっと笑える内容盛りだくさん。
犬とぼくのなかよしの方法が書いてあるのですが、これ、実は人間同士にもあてはまるものばかり。
はっと考えさせられます。
あまりの感動に、道徳の授業で使ってみました。
説教くさい読み物より、すんなりと子供たちの心の中に入っていったようです。
ユーモアたっぷりに、でも実は真剣に描かれた友人との約束事。
こんなことを大切にすれば、人間関係ってうまくいくんだな〜と納得の一冊でした。
この本に出会って以来、みなさんにおすすめしています。周りの人の評判もよいです。大切なことってこういうふうに伝えればいいんだと考えるきっかけともなりました。
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じいさんの思い
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投稿日:2010/06/08 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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かかしのじいさんの仕事は、たんぼにやってくるすずめたちを追っ払うこと。
しかし、この絵本はかかしのじいさんとすずめたちの心の通い合いをテーマにしています。
身動きできないじいさんは懸命にすずめたちを追い払おうとするけれど相手にならない。
すずめたちは、そんなじいさんをばかにしていたけれど気になる存在です。
すずめの一羽がじいさんに桑の実を食べさせようとします。
じゃけんにされたあと、いじめられたと慰めてもらいに来ます。
じいさんの心に芽生えるすずめたちへの思い。
おひゃくしょうさんがカスミ網をしかけると知って、なんとかすずめたちが近寄らないように伝えようとします。
すずめのフンから咲いた花。
花のワタゲに乗って、かかしの叫び声がすずめたちに届きます。
その後のすずめたちがどうなったか、かかしのじいさんがどうなったかは描いていませんが、かかしの思いが通じたことを願いたくなるエンディング。
ほのぼのする絵本です。
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原田さんの描く情景が素晴らしいです
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投稿日:2010/06/04 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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原田泰治さんの絵の一つ一つには、日本の情景、心の情感、そして物語があります。
その意味で、物語の中で絵をつなげていくこととは、少し違う作家のように思っていました。
この『やまのおみやげ』は、『とうちゃんのトンネル』や『さだおばさん』のようなドラマはありません。
田舎を始めて一人で訪れた僕が、山間の村祭りとこれから向かう冬、村の生活を体験してまた町に帰るという、シンプルなお話です。
しかし、他の2作と、一連の画集の中間にあたる絵本として素晴らしさを感じました。
この絵本の主役は絵です。はっきりと絵を主にしておはなしを分けています。言葉のないページでは絵が一面に広がります。
つながりのある絵として、原田泰治さんのファンにはたまらない絵本。
この中に子供に伝えたい、日本の情景があふれるばかりに納められています。
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懐かしい風景と哀愁
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投稿日:2010/06/04 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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原田泰治の数少ない絵本の1冊です。
今では私もピンとこない信州の山奥の森林鉄道のお話ですが、とても抒情豊かな物語になっています。
行商のさだおばさんは、森林鉄道を使って山奥に出かけてくる行商のおばさんでした。
戦死したご主人を思いつつ、森林鉄道に乗って山奥に住んでいる人たちに生活用品や食料を運んでいました。
そのさだおばさんが、森林鉄道の駅長さんを引き受けることになります。
さだおばさんは人々からとても好かれているのですが、春先の雪崩に命を失ってしまいます。
今はもうないという森林鉄道のお話。
原田泰治が日本各地を回って描く日本の原風景の中に盛り込んだ物語、とても哀愁を感じました。
この絵本は、さだまさしと原田泰治の出会いの一冊だということです。
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これは困った
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投稿日:2010/06/04 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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この絵本を読んで、正直困ってしまったのです。
自分と息子がブタに思えてきたのです。
ここまでひどくはないぞと思いつつ、嫁さんの冷たい視線をどこかに感じてしまったのです。
そうです。我が家も嫁さんにおんぶ状態。
とても辛い絵本でした。
そんな絵本を男であるアンソニー・ブラウンが書いている。
これって父親につらくはありませんか。
それにしてもブタになってしまった父子。
途中の絵も見事。影がブタになっていたり、部屋に飾られた絵も意味深長。
つらい絵本とは思いつつ、ブラウンマジックに余韻が残る絵本でした。
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今度は王子様らしくない王子さま、登場
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投稿日:2010/05/07 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子15歳、女の子10歳
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上の子の朝読用に探してきた児童書です。
このお話はシリーズで、以前に紹介した「囚われちゃったお姫さま」の第2巻です。
残念なことに、今日本で邦訳されているのはシリーズ中この2冊だけなのですが、本篇はシリーズ4作まであるそうです。あ〜、早く続きが読みたい!!
「…お姫さま」でも書きましたが、この魔法の森シリーズは《おとぎばなしや昔話の定説や法則を常に守らなければならいない》という、面倒な決まり事ばかりで成り立っている世界でした!
主人公のシモリーン姫は、姫らしくあることに嫌気をさして、自らドラゴンの囚われの姫となり、自由を勝ち取ります。
ついでにドラゴンと魔法使いの争いごとに巻き込まれて、大冒険の大活劇を見せてくれたのが、第1巻。
この2巻で、今度はとても強い魔力を持っているのに、ちっとも王子様らしくない「魔法の森の王子・メンダンバー」が登場します!
2巻はどちらかというと、メンダンバーが主人公で、いろいろ活躍します。
公式のばで以外、王子らしくふるまうこと、王子らしく振舞われることを嫌うのですが、魔力はとても強く、「魔法の森の王子」といしての責任感もしっかりあって、なかなか見どころがあります。
今回もあの、裏工作が好きな魔法使いゼメナーがちょっかいを出してきたために、メンダンバーとシモーリンは協力して冒険の末、闘うことになります。
最後は予期していた通りの大円団で、上の子は、1巻よりもこの王子が出てくる2巻の方が面白かった!!と、楽しそうでした。
特にこのシリーズで気に入っているところは、
ベースには昔話やおとぎ話の定番紹介されているところ。
さり気なく有名なおとぎばなしのキャラクターが、湧き役で登場してきたりするので楽しくなります。
今回は、私の好きなルンペルシュティルツヘン(別名あり)がいい味で登場してくれて、すごく面白かったです。
小学校高学年くらいから、中高生にお薦めです!!
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アメリカ人が描いた日本の昔話絵本
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投稿日:2010/05/28 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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邦訳では『さんねんねたろう』。探し訪ねたら絶版とのこと。やむなく原書に挑戦したらけっこうはまってしまった。
ダイアン・スナイダーが文を書き、アレン・セイが絵を描いているのだが、この絵本でコルデコット賞を受賞したそうである。
スナイダーについては良く分からないが、セイは日系アメリカ人。日本に生まれ日本で育っているが、日本人のおじいさんがアメリカ渡航したところから日本とアメリカ二つの祖国を持つことになったようである。
それだからか、セイは日本へのこだわり、日本文化への愛着がとても強い。
この絵本はそんなところから生まれたようである。
舞台は岐阜県長良川の辺。
やもめ暮らしの母親と、怠け者の太郎が住んでいる。
食っちゃ寝、食っちゃ寝で生活している太郎が、氏神に化けて、米商人の父親にお告げといって太郎と娘を結婚させるようにしむける。
なまけのもののようで、けっこう知恵が働くのである。
そして、太郎は幸せに暮らすというお話。
外国人から見た日本文化的な部分もあるのだが、素晴らしい作品である。
肝心な日本人にあまり評価されていないようなのが残念である。
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