6年生に読みましたZ「卒業する君達に」
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投稿日:2010/02/19 |
あんぴかさん 40代・ママ・宮城県 女の子15歳、女の子8歳
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いよいよ6年生の読み聞かせは,今回で最後です。
1ヶ月後には卒業し,中学生となる子供たちに
どんな本を読んだらいいのか,
色々考え,いろいろ試し読みしてきました。
でも,私があれこれ悩むより,
ここは人生の大先輩に登場してもらうのが,
一番か と,この絵本を選びました。
この絵本が出た時点で,95歳の日野原先生。
今年の2010年時点で99歳になるのでしょうか?
たまにテレビ等で,お見かけしますが,
まだまだ現役でいらっしゃるようです。
私が今,4●歳…。倍以上の歴史を持っていらっしゃる!?
私が100歳まで生きるとは思えないけれど,
まだ残された時間は,けっこう有るのかもしれない…
と 期待してしまいます(*^_^*)。
いつもは教室に入ると,まず 窓のカーテンを引きます。
それから座る椅子の位置を調整して,
教室にぱらぱらと入ってくる子供たちを待ちます。
今回は,子供たちを待つ間に,黒板をきれいに雑巾で拭いて,
日野原先生のまねをして,0から100までの真っすぐな線を描きました。
途中の子供たちの歳は,12歳で入れて,95歳を二重の⇒。
読み手の歳も入れようか,迷いましたが,
今回はやめときました^_^;。
子供たちが揃ったので,
自分の脈をとってもらいました。
「親指の付け根のところに脈をとれるところがあります。
1分間に何回打っているか,調べてみましょう。
今から,30秒間,数えてみてね。
その数の2倍がみんなの1分間の脈拍数です。」
みんな面白がって計ってくれました。
そうした前置きの後,やっと本を読みました。
日野原先生が,95歳で現役医師だということを知ると
「へぇぇ〜」と驚きの声。
12歳からしたら,95歳なんて想像がつかないでしょうね^_^;
聴診器のところで,また脈をとっている子がいます。
「トントン トントン」
指で拍子をとっている子もいます。
心臓が一生懸命,体に血液を送り続けている音。
生きている証拠の音…。感じてもらえたみたいです。
「命は時間だと考えています」
先生の言葉は,長く命を見つめ続けたからこその重さがあります。
そして,あとがきの「こころ」のお話は,
95歳の先生が語るからこそ,ずっしりと心に響きます。
“ただ生きるのではなく,自分以外のために
「こころ」をつかい,「じかん」をつかい
生きていこう,私もそう努力していきます。。。”
4●歳の読み手は,そう努力しているだろうか???
背筋を正されるような思いで,読み終わりました。
最後のあいさつに
「皆さんには,たくさんの『時間』があります。
どうか,『心』をたくさん使って,自分のためだけでない時間を持ってください。
それと,本を読むと,自分以外のいろいろな『時間』や『心』に出会えます。
たくさんの本に出会ってください。」
とお話ししました。
読み聞かせを初めて,3ヶ月。
子供に読み聞かせてあげてるつもりが,
自分が得るものが多く,
『時間』と『心』をたくさんもらった3ヶ月間でした。
読み聞かせとの出会いに,感謝\(^o^)/感謝\(^o^)/です。
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お母さんへお薦め
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投稿日:2010/02/17 |
たまっこママさん 40代・ママ・三重県 女の子14歳、女の子12歳、女の子7歳
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小学1年生の男の子が主役です。
学校でも怒られ、お家でも怒られ
何でボクは怒られてばっかりなんやろ〜
男の子の心の叫びが随所に表現されていて
考えさせられました。
ケンカだってそれなりに理由があるし、ちゃんと子供の言い分も
聞いてやらないといけないですね。
すぐ頭ごなしに怒っていた自分がなさけないです。
ちいさなお子さんがいるお母さん方に是非読んで頂きたいと思います。
この本を読んで、子供は子供なりに考えている事がわかれば
優しい気持ちで子供に接する事ができるかもしれないと思います。
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難民キャンプで生まれた友情の感動
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投稿日:2010/02/16 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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アフガニスタンから逃れてきた人々の難民キャンプ。家族を失い、食べ物にも物資にも不自由している暮らしの中で、この物語はあまりに純粋で哀しい。
救援物資の中でリナが拾ったのは黄色いサンダルの片方。そして、そのもう一方を拾ったフェローザと知り合います。
お互い哀しい境遇なのに、二人の間で芽生えた友情。一日ごと交代に両足でサンダルをはくことにした二人。そしてサンダルが「ともだちのしるし」。読みながら涙腺を気にしてしまうほど、痛烈な感動を覚えました。
リナの家族は移民手続きが認められアメリカへ移住します。リナは母親の針仕事で靴を買ってもらいました。フェローザにサンダルを揃いで渡そうとするリナ。「ともだちのしるし」だからと片方をリナに渡すフェローザ。
ラストシーンは…。アメリカでの生活はどうだったのでしょうか。
この本は、男の私を泣かせてしまいましたよ。
難民問題と友情を見事に描き切って、これ以上もないほど余韻と感動を伝えてくれました。
お願いです。だれかこの絵本を映画にして下さい。
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なんだかぬくぬくしてくる絵本です。
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投稿日:2010/02/15 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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みょうちくりんな絵と、訳のわからないお話ですが、読んでいると自分もぬくぬくしてきます。変な本!
寒がりようかいぬくぬくに近寄られた人は凍えて病気になるそうな。「ぬくぬく、ぬくぬく」とうなされるそうな。
ある日出会った女の子は、以外にもとてもなついてきました。
一緒に「ぬくぬく」、歩きながら「ぬくぬく」、止まって「ぬくぬく」、体をすりよせてくる。
食べ物のやまいもをわけてもらい、腹がふくれて眠ってしまった女の子。
ぬくぬくは自分のまとっていたわらを女の子にかけてあげて、体は少し寒くなったけれど心はぬくぬくしてきます。
ぬくぬくは人恋しい、やさしいようかいのようです。
次の日、女の子のことが気にかかるぬくぬくの前に現れたのは、自分と同じ姿をした女の子と子どもたち。
みんなそろって「ぬくぬくごっこ」。ぬくぬくは気持も体もぬくぬくしてきて子どもたちの行列に仲間入り。
オチがあるわけではないのですが、不思議な絵の中で「ぬくぬく」がこだましています。
ホンワリ癒し系の絵本です。
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ほっこりなおはなしを紙芝居で
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投稿日:2010/02/16 |
しいら☆さん 40代・ママ・宮城県 男の子18歳
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保育園でも読んだことがありますが、今回、昼休みの中学生に読んでみました。
「今度はいつ紙芝居するの?」と気にしている中1の男の子がいるとのこと。
とても短い時間なので
楽しめて
あまり幼さを感じないもので
昔話
ということで、エントリー
「おんちょろちょろ」のリズムに
どんどん集まってきて、見て楽しんでくれていました
昔話はなんかほっこりするのかもしれませんね
もうすぐ卒業の3年生でも、「なつかし〜」と
紙芝居の舞台を見るだけで
わくわく感があるようです
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大自然のきびしさの中で
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投稿日:2010/02/15 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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この絵本のテーマは自然のきびしさでしょうか、ゾウの習性でしょうか。象牙を求めてゾウを狙う人間も出てきます。
たんたんとした展開の中に、ゾウの習性とゾウの置かれた環境の厳しさを学ぶことができます。
集団で生活するめすゾウと子どもたち。歩きを覚えるまでに赤ちゃんゾウは自分のはなにつまづいたりするのですか?
一匹のおすゾウが現れます。おばさんゾウと仲が良くなります。赤ちゃんが生まれるまでに2年もかかるのですか?
水の涸れた湖、枯れた草原。大自然のきびしさの中で歩き続ける力強さも学びました。
歩き続けるゾウのむこうに砂嵐が見えるラストシーン。ゾウたちが次に直面するきびしさを痛感しました。
絵のきめ細かさと、遠景の多用。吉田さんの世界はとてもスケールの大きさを感じさせられます。
絵本の中の絵も素晴らしいですが、標題紙に書かれている木版画もすごいです。
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俺も、食べよかな
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投稿日:2010/02/13 |
とむままさん 40代・ママ・三重県 男の子13歳、女の子11歳
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久しぶりに一家で大笑いの本でした。(娘も息子も・・・旦那さんも)
タイトルみて興味がわきましたが・・読んでびっくり。
定期テスト前の息子は「俺も・・食べよかな・・」とぼそっと一言。
6年生での読み聞かせも「食べたら、頭がよくなる」ってところが
大うけでした。
どの子も賢くなりたいと思っているんですね・・・
最後のページのいたずらにもすぐ気がつき・・・大笑いでした。
私的には・・・最後の「本は読んだらおもしろい!」って所が
わかって欲しいなぁと思うんですけど・・・ね。
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少しとっつきにくいかも
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投稿日:2010/02/12 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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昭和初期の大和地方を舞台にした物語だとか。とても人情味を感じるのですが、読む前から難しさを感じていたら…。
関西のイントネーション、方言をうまくこなせないことにもよるのですが、今少し聞き手は乗ってきません。力のこもったとも思える絵も難しいとの反応。
絵がもう少し軽ければ、人情味が表に出たようにも思えるのですが。絵も頑張りすぎ。
にわとりをキツネにとられたと早合点したせいやん。キツネと仲の良いまんけはん。
話はまんけはんと、取り巻く人々とでキツネやぶの中での宴会にまで発展します。
コテコテ感は否めないのですが、個性的な絵本だけにツボにはまる人もいるかと思いました。
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軽快なコメディ絵本
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投稿日:2010/02/12 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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プロペラ複葉機「金のカモメ号」で大西洋横断、パリを目指した飛行士フレディだったが、燃料切れで飛行機は墜落。パラシュートで脱出したものの木に引っ掛かってしまった。スリルある話のはずが、とぼけたキャラクターでお笑い系の絵本でした。
フレディを助けた農家の夫婦、ソフィーとアルバート。まだ飛行機が生まれて間もないころだから、珍しくてたまらない。
フレディはフレディで農作業を手伝うものの、まったく役に立たない。もらった「自転車」でパリにたどりついたら英雄に。
そして、今度はグレードアップした単葉機「銀の白鳥号」で世界一周に。またアルプスで遭難するんだけれど、つぎはぎだらけの「金のカモメ号」に助けられる。
ストーリーは単純ですが、実写版の映画にしたらたまらない内容です。
実在する新聞「ニューヨーク・ワールド」「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」の紙面を登場させたり、世界各地の風景を入れたり、楽しい絵本です。
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こんなんでいいのかなあ?
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投稿日:2010/02/12 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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韓国の昔話です。韓国といえば儒教の国。
この絵本が韓国の美徳を表わしているとすれば考え込んでしまうし、勘違いを招くとしたあまり良い本ではないのかも知れません。
話はとても滑稽です。
怠け者の男が、自分で育てた(?)あわ一粒を泊った宿屋で預けたおばあさんがねずみにやってしまうところから話の展開が始まります。
あわのかわりにネズミを受け取るのですが、ネズミが猫にかわり、犬にかわり、最後にはお嫁さんに変わるのですが、この男は駄々をこねているだけ。
実際に頭と要領の良い人間が富を得る社会の中で、「正直者がバカを見る」的な絵本はお薦めではありません。
娘の親が、あわが牛までの変わってきた経歴を聞いて、この男を評価するところも実はよくわかりません。
子どもはおもしろおかしく見ているのかも知れないのですが、読み手として考えさせられる絵本。しかも、いろいろなところで選定図諸になっている。
不思議な絵本です。
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今こうしている事の幸せ
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投稿日:2010/02/13 |
とむままさん 40代・ママ・三重県 男の子13歳、女の子11歳
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娘とよみました。
いつもたのしい内田りんたろうさんのおはなしとは・・とても思えないほどせつないです。
またイラストの水戸さんの絵が静かに冷たく・・・こころに染み入りました。
始めはお母さんに虐待でもされているのかしら?
それとも・・・お仕事で忙しい?
なんで主人公がこんなに悲しいのか、おかあさんを恨んでいるのかがわかりませんでした。
でも・・・
最後は泣けました。
自分が親になって気づく事って本当に沢山ありましたが・・・
今元気で娘と絵本を読んでいる幸せに感謝しなくては・・・と思います。
このくまさんはよかったのでしょうか?寂しい子どもの時代はもう戻せないけど、最後は幸せな気持ちになれたのと思いホッとしたのですが・・
どんなに愛していても伝えれないつらさが伝わってくるお話でした。
親子ってせつなくていいですね。
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作者本人が「絵童話」です。
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投稿日:2010/02/06 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
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佐藤さとるさんの「コロボックル物語・シリーズ」は、子どもの頃の私の心バイブルのような存在でした。
本当に小さなころ、“せいたかさん”のように不思議なものを信じる気持ちで草むらとか物影を見据えていたら、自分もいつか「コロボックル」と友達になれるんじゃないかと、塀のすき間とか、草むらを覗いていました。(出てたのはコオロギとか、カエルとかマルムシばかりでしたけど)
さて、本書は、2009年の秋に「コロボックル物語50周年記念」として、旧作を加筆・訂正したリメイク版の「ふしぎな目をした男の子」&「小さな国のつづきの話」を、
昔から「コロボックル物語・シリーズ」に挿絵を描いてくれている村上勉さんが、新たな挿絵をつけてくれた作品です。
作者の佐藤さとるさんは、後書きでこの作品を村上勉さんの絵童話と呼んでもいい。とおっしゃっています。
読み終わってから、気になってつむじじいさんの出てくる「ふしぎな目をした男の子」と、
へんな子の正子が登場する「小さなの国のつづきの話」を読み返してしまいました。
私の影響で、コロボックルシリーズに魅入られた上の子も、宿題そっちのけで早速、読みふけっていました。
改めて読み返してみると、
確かに前作とは説明文がちょっと違った表現を使っていたり、
目線やセリフが違っていたりしているので、
「もうひとつのコロボックル物語版」とは、微妙に違う印象の話でした。
今の小学生は「コロボックル物語・シリーズ」を知らない子の方が多いかもしれませんね。
ぜひ、この「もうひとつ」の方を読んでください。
それでコロボックル達の魅力に引き込まれたら、
前作の「コロボックル物語・シリーズを読んでください。
日本が世界に誇れるコロボックル・ファンタジーです。
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なんとまあ子だくさん
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投稿日:2010/02/11 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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サマセット・モームの唯一の童話だそうです。ユーモアたっぷりの絵本で、特におしゃまな女の子にお薦めかも。
シャム(現在のタイ)の王様はなんと子だくさん。9人の娘に10人の王子。子どもが増えるたびに、「夜・昼」だの四季だの曜日だのと名前を変えて、8人になったときには月単位に…。アルファベットの名前を与えられた王子も可哀そうですが、名前をころころと変えられたりすれば性格も悪くなろうというもの。兄弟姉妹の中では、一番下の子どもが虐げられたヒロインとして描かれ、最後には良い思いをする展開にはなれていますが、お姉さんたちが悪く書かれてしまって可哀そうな気がします。
死んでしまったオウムのかわりに、九月姫はウグイスと友だちになります。自由に飛び交うウグイスはきれいに歌い、お姉さんからうらやましがられます。
お姉さんにつられてウグイスを籠に入れてしまった九月姫でしたが、ウグイスから自由を奪ってはいけないと悟った九月姫。最後はめでたし、めでたし…、でやっぱりお姉さんたちは可哀そうな結末。
お話の中に、12人目が生まれたら王様がお妃の首を切ってしまうとか、きれいなかごを他にも作らせないために職人の首を切ってしまうとか、タイの人ってそんなに野蛮なのというところもあるのですが、絵の異国性とあいまって、あまり違和感を覚えずに読んでしまいました。
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なんでおどらないの?
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投稿日:2010/02/11 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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今昔物語絵本です。「今は昔…」で始まる数々の物語は、軽快ではあるけれど何となく抹香臭い記憶がありました。
この絵本の原型になっている権大納言も、大食らいで臆病で強欲とタイプはそのままなのでしょうが、多分説話風に書かれていたはず。
それが、ほりかわりまこさんの軽快な文章とほんわりした絵で、とてもマイルドポップなテイストにアレンジされました。
登場人物の権大納言、陰陽師と子どもにはなじみのない役どころについても説明が加えられ、違和感なく古典の世界に入っていけます。
ただ、展開はかなりぶつ切り。権大納言の性格の三点セットがつながっていないのです。この本は創作ではないので致し方ないことかと了解。
辛口で述べるよりも、子どもたちが楽しんでくれれば立派に絵本の大役を果たしたことになるのです。
欲深な権大納言は、転んでもただでは起きない性格で、谷底に落ちてもひらたけをしこたま採ってきます。それを毒キノコと取り替えてしまうあさはかさ、多分原文はこう言っているのですが、この絵本ではオチがありまません。
それが、また楽しい大納言のキャラクターでしょうか。子どもにはこちらの方が楽しい。
ひとつだけ。毒キノコを食べた陰陽師はどうして踊らなかったのでしょうか?
この問いにはちょっと困った次第です。
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6年生に読みましたY 「ともだち」A
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投稿日:2010/02/12 |
あんぴかさん 40代・ママ・宮城県 女の子15歳、女の子8歳
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卒業式を1カ月後にひかえた6年生への読み聞かせの第6回目は,
「ちえちゃんの卒業式」と,
谷川俊太郎・和田誠コンビの,この「ともだち」を選びました。
今回のテーマは「ともだち」。
もうすぐ,6年間の小学校生活を終える6年生。
6年間一緒に育ってきた「ともだち」のことを,
もう一度見つめなおして欲しくて,この絵本を選びました。
レビューで皆さんがおっしゃっていますが,
谷川さんの簡潔な言葉が,すばらしいです。
まっすぐ直球で心に届きます。
「ともだちって みんながいっちゃったあとでもまっていてくれるひと」
の ページに,私はうんうんと頷いてしまいました。
靴を履くのに時間がかかって,あせって靴紐を結び終えて,顔を上げたら,
友達が,そこで待っていてくれたときの 嬉しい気持ち(っ´∀`c)キュン
そういうときの友達が、やっぱり一番の友達です。
こういう何気ないことを,細かに拾い上げて,説得力を持たせ
かつ,最後の方の「あったことがなくても」のような
広い視野に立った言葉を投げかけてくる谷川さんの言葉。
和田誠さんのシンプルな絵がベストマッチです。
子供たちは,「ひとりでは」の章の
卓球のところで,「なるほど〜」と 納得していました。
確かに一人では,卓球は,面白くないよねぇ(笑)
後ろの方のページの
「ともだちって すばらしい」の写真は
よく見ると義手の女の子と,健常の女の子が
ひとつのボールに泡だて器を入れて,
何かを一緒に作っているところです。
二人ともニコニコ笑顔で,とても仲が良さそうです。
少し写真がわかりにくいので,遠くの席の子供にもわかるように
義手の子の手を指差しました。
そしてもう一度「ともだちって すばらしい」
最後の詩を読み終えると,
子供たちは,また拍手をしてくれました。
友達と顔を見合わせながら,拍手をしている子もいます。
「ともだち」・・・いつまでも 大事にしてほしいです。
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なんだか消化不良
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投稿日:2010/02/08 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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アマゾンの植物「マニオカ」にまつわる話。
現地の人にとっては貴重な食べ物に違いないことはこの絵本からよくわかります。
ただ、話にはついていけない。
みんなと違う色で生まれて、あっという間に育ってあっという間に死んでしまったマニ。
マニが夢に現れるつど、埋葬されたマニの遺骸は別の場所に埋めなおされる。
よく考えると(よく考えなくても)不気味ですよ。
それと絵。
生々しくはないのだけれど、伝わってこない。
あまりなじみのないアマゾンの話だけに、何度か読み返してみたのですが、読み聞かせ候補から漏れました。
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これは読み方のせい?
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投稿日:2010/02/05 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
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学校から帰ってきたばかりの娘に「ねぇ、ちょっと面白いから聞いて」と読んでみました。
読み終えた娘の感想は「う〜ん。面白いけど、これは読み方のせい?」と、笑ってました。
私は特別な読み方はしてませんよ。ただ、東北弁ぽいセリフのおばあちゃんが登場したので、東北弁ぽくしゃべってみただけです。
スズキコージさんが別の作家の話に絵を描くのはよく見ましたが、話だけ作って、別の画家に絵を描いてもらうのって、すごく珍しいですよね?
少なくとも、私は初めて読みました。
もしかしてお弟子さんなのかな?絵のタッチが少し似てる気がします。
なんにせよ、奇想天外な、楽しい話でした。
子どもは「この空のお母さんって、だれよ?」と、首をかしげていました。でも、誰だって、いいんです「空のお母さん」と書いてあったら、「空のお母さん」で。それで面白いんですから!
大畑いくのさんの絵、なかなかこだわりがあって、ゆっくりじっくり楽しめます。
ハッキリしていて見やすいので、大勢集まる場所での読み語りにも向いていると思います。
小学校低学年から中学校くらいにいかがでしょう?
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ゾウのこわいものって
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投稿日:2010/02/08 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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アフリカゾウにも怖いものがある。
意外にもそれは動物ではなくて、小さなサバクトビバッタの大群。
ひいおばあさんゾウの思い出は、15匹のゾウの群れが、サバクトビバッタの大群の嵐からのがれたとき、あかんぼうゾウだけではなく大人のゾウも減っていたこと。
食べ物を食いつくしてしまうバッタの群れに襲われた時、一番怖いのは飢えと呼吸ができないこと?
バッタの群れの中でいなくなったゾウを想像してしまいましたが、吉田さんの絵本は残酷な部分は描いていないのです。
また、ゾウであっても子どもは弱いということも教えてくれます。
ライオンに襲われたシマウマの話から始まりますが、守るものと守られるものがいて子どもは成長するのだと人間に置き換えて考えていた私でした。
この本の中ではゾウのアップが気に入っています。
今まで読んだ吉田さんのアフリカ絵本の中ではストーリー性が少し乏しいように思えたので☆を一つ減らしました。
淡々としている物語は自然そのものかも知れませんが、子どもには少し物足りなかったようです。
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6年生に読みましたY 「ともだち」@
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投稿日:2010/02/11 |
あんぴかさん 40代・ママ・宮城県 女の子15歳、女の子8歳
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卒業式を1カ月後にひかえた6年生への読み聞かせの第6回目は,
卒業近くなったら必ず読もうと決めていた,この「ちえちゃんの卒業式」と,
谷川俊太郎・和田誠コンビの「ともだち」を選びました。
今回のテーマは「ともだち」。
この絵本を初めて読んだ時,一番感動し涙したのは,
友達がちえちゃんのことを書いた作文です。
縄跳びの難しい技ができなくて,練習が嫌になってきている女の子,,,
のとなりで,不自由な体を一生懸命動かして,
8の字書き(縄跳びの簡単な技)を汗だくで練習しているちえちゃん。
「あー,もうできない!」と女の子が叫ぶと,
ちえちゃんがすかさず,「がんばってね!」と汗に光る顔をむけて
友達に声をかける。。。体全部が熱くなるほど,練習に打ち込む二人。
「けっきょく,わざはできなかったけれど,
ちえちゃんのおかげで,がんばる勇気をもつことができました。」
ここに障害の障壁はありません。
ただ一生懸命生きている友達を尊敬し,
自分も一生懸命生きようとする…
真の「友情」って,こういうことを言うのでしょうね。
この作文のページにある写真が,すごくいいんです。
ちえちゃんを入れた それぞれに個性的な4人の女の子が
(それも6年生の時期の女の子って,体格にすごく差があって,
まるで同じ学年に見えなかったりすることがあるんです)
ほんとにいい笑顔で,仲良く話をしている写真。
目の前にいる6年生の子供たちとダブって見えて
そして,遠い日の自分が,小学6年生だった時の友達の顔も
だぶって見えてくるような写真です。
写真絵本は,初めて持って行ったので,
子供たちは最初,物珍しさで見ていたようですが,
お話が進むにつれ,
自分と同じ年のちえちゃんに,気持ちを寄せていってくれたようです。
ちえちゃんがひとりぼっちで悲しむ場面では,眉根を寄せ,
笑っているちえちゃんを見て,にっこりとしてくれました。
後ろの方で担任の先生がいつも見ていてくださるのですが,
この本を読み終わったら,その先生が一番大きな拍手をしてくださいました。
その顔を見てみると,目が真っ赤!
後で聞いたら
「・・・泣きました・・・」
巣立つ子を見送る方が,涙は多いものですよね((T_T))
続けて,テーマそのもの「ともだち」を読みました。
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小学校高学年から70歳まで楽しめます
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投稿日:2010/02/06 |
アトレーユさん 30代・パパ・神奈川県 男の子4歳、女の子2歳
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人々のとってのあらゆる障害が取り除かれた社会。
ユートピアだと思って読み進めるうちに、
読者がその社会に潜む秘密に気づくしかけになっている。
主人公の少年、ジョナスも自分が住んでいるコミュニティの矛盾に
気付き、そこからの脱出を試みようとするのだが…
近未来を描いたSF小説。
そこに描かれる社会と現代の社会を比べて読むことで、
「本当の豊かさとは何か?」
「人々にとっての幸せとは?」
「自由が意味するものとは?」
「人間が生きる上で必要なものとは?」
など、人間の根本的な問題について考えさせられる名作。
小学校の高学年に薦めたい。
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