星野さんの息遣いが聞こえてきます。
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投稿日:2010/01/12 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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クマの住む森を抜けていく星野さんの足取り、目にしたものは切り取っていく写真、緊張感のある文章。
星野さんの息遣いが見えてくるような絵本です。
自分も同じ立場にいるような気になりました。
自分の後ろにくまがちかづいてくるようなうす寒さ。臨場感のある絵本です。
くじらにあったり、くまにあったり、大自然に包まれると詩人になるのでしょうか。
文章はレポートのようでありながら、詩情がとても豊かです。
ただ、この本にいくつかの問題があります。
星野さんのことを知らなければ、写真に写された大自然の断片はあくまで記録。
写真から感動を得ることは難しいかもしれません。
写真についても、それが作品であるような選択ではなく、配置の仕方も資料のようです。
この絵本のメインは星野さんのレポートなのです。
こんな冒険心を持ってほしいと思いながら、これだけの危険さを子どもに紹介するには大人としても躊躇するところでしょう。
ただ、これは少年少女の心を持った人でなければ感動できない絵本でもあるかと思います。
自分は安全な場所にいながら冒険を体験する。
それも良いことですが、見る人には星野さんになりきってこの本を体験してもらいたいと思います。
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大自然の抒情詩
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投稿日:2010/01/12 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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星野道夫というと、市川市の名誉市民であり、ヒグマに襲われて亡くなった冒険家です。
数々の写真集を出し、テーマはアラスカの大自然。
頭では知っていても、絵本として振り向くことがなかったのですが、何気なく手にした『ナヌークの贈りもの』は、本当に星野さんがシロクマに魅せられていることがわかります。
それはまるで子供のように純真無垢なカメラアイ。
これだけの写真を撮り続けるにはどれだけ大変なのか、そんなことも子どもに伝えたいと思います。
この本では、それだけではなく星野さんが文章でも味わいを見せてくれました。
詩情あふれる話。星野さんがこれだけのストーリーを描いているのは、やはり心底シロクマたちに向かっていることと、まるで仲間ででもあるかのようにとても近いところに眼があるからだと思います。
星野さんの夢と、アラスカに向ける情熱、子どもたちに伝わるものがぎっしり詰まった写真絵本でした。
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まつぼっくりの顔が面白かった。
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投稿日:2009/12/28 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
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前作の「その6」でちょっと旅別れしていた相棒の「ニンニクのにきち」が戻ってきました。
(ほんとに短い所用だったようです。にきちの用のわけは次の巻で明かされそうですが)
さて、今回登場する悪党たちは山賊ですが、山賊だったから「野菜の種類」ではないネーミングだったのでしょうか?
うちの子は、「とうとう野菜だけじゃ無理になったから、木の実が出てきたんだよ」と、推察してました。本当のところはどうなんでしょうか?
この山賊の親分・まつぼっくりのもんえもん。も、いちの子分のからすうりのきんぞうも、描写が面白かった。
もんえもんは改心した後で、髪をさっぱり整えるんですが、まるで別人!それでまた、笑えました。
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6年生に読みましたV『まちがうこと』2
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投稿日:2010/01/15 |
あんぴかさん 40代・ママ・宮城県 女の子15歳、女の子8歳
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新年最初の6年生の朝の読み聞かせは,
『まちがうこと』について を,自分で勝手に(?)テーマにしてみました。
最初に,よしながこうたくさんの「あいさつ団長」を読みました。
パワー全開のまちがいをやって,気づき,成長する子供たちのお話に続けて,
大人からの「まちがうこと」への応援として,この絵本を選びました。
周りの目が気になり,
周りの人と違う「まちがい」をしてしまうのが怖い,
思春期の入り口にいる6年生。
最近,こんなことがありました。
娘の所属するスポーツクラブの子供たちと一緒に
焼肉バイキングに行きました。
低学年から高学年まで,様々な年代の子供たちが一緒に
焼肉や蟹やデザートを楽しみました。
でも,私と一緒のテーブルに居た高学年の子供たちは,
なぜか,焼肉しか食べません。
なぜ?と聞くと,
「だって ここは 焼き肉屋さんだから…」
・・・あぁ 正解しか しない子供たち・・・。
蟹も蛸も海老も焼いちゃおうよ。
おいしくなかったら,次から食べなきゃいいんだよ。
この詩の事を,担任の先生は知っていたようです。
表紙を読み上げたら,「あ,知っています」という顔をされました。
「せんせいが さした」から
「わたしは ことりと すわってしまった」までの
子供のどきどきとした気持ちを読んだ時,
子供たちの顔が,「うんうん,わかる」と共感していました。
そうだよね。私もわかる。
だからこそ
「まちがったものを 笑っちゃいけない」
まちがったら 終わり,じゃないんだよ。
子供たちは最初から最後まで,
目を丸くして聞いてくれました。
きっと,そんな事を言う大人は,今まであまり居なかったのではないかと思います。
ほんとは,ページを閉じた後に,一言いうのは絵本に失礼なんですけれど,
つい,言ってしまいました。
「これから卒業までの2ヶ月ちょっとの間に,いっぱい間違えて下さいね」
担任の先生も,笑って頷いてくれました。
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「いかにも」な悪役が、好き。
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投稿日:2009/12/28 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
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うちの上の子が小学校中学年の頃ハマっていた絵本です。
最近読まなくなっていて、ふと気づいたらもう、6巻が出ていたんですね〜?
相変わらず、あさたろうさんのねぎ汁はビュンビュンとんでます。
痛快時代劇という感じで、見ていてとても小気味いです。
今回は、いかにも極悪非道そうな「みそだまでんごろう」というやつが登場して、物語を盛り上げてくれます。
飯野さんの描かれる悪役はこの「いかにも」さかげんがいいですよね〜。
やっぱり自分の子がハマった小学校中学年くらいのお子さんにお薦めです。
ただね。学校とかの読み語りとかに使うときは、事前によく練習した方がいいです。
飯野さん(?)の直筆が少々読みづらいので…(^^;)
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千代紙のようなイラストが素敵でした。
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投稿日:2009/12/28 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
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斉藤孝さん編集の「声にだすことばえほん」シリーズです。
私自身子どものころ読んだはずなのに、この詩は有名なので知っている。という認識程度でした。
でも、大人になって改めて読んでみると、なんかジ〜ンとするものがありますね。
後書きに斉藤さんが、
「この詩は、初恋をしている時点ではなく、その後ずいぶんたってから書かれた回想の詩なのだ」と書いています。
なるほど、だから思春期に読んだ時よりも、ある程度いろんなことを経験してきた今の方が、この詩が伝わってくるのかな〜思いました。
なんにせよ、現役中学生が、最近この詩を習ったばかりなので、興味しんしんで読んでくれたので、よし!としたいです。
また、今回の絵本で描かれているイラストが、千代紙のような模様で、とても素敵でした。
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悲しすぎるふきのけなげさ
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投稿日:2010/01/11 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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母親を亡くしてもけなげに生きるふき。
ふきのたったひとりの友だちの大男の大太郎。
山の暮らしの中で心を締め付けられるようなせつない物語です。
それが、父親を青あおおにに殺されてしまうなんて。
心の支えをなくしたふきの姿、青おににかたき打ちするだけしか考えられない姿…、読んでいて息苦しくなる展開です。
少し長めの文章ですが、最初のところから息が抜けない。
これだけ悲しい話が絵本になる。絵本の世界の幅広さと深さを感じました。
滝平二郎さんの絵にある昔の日本へのノスタルジーはこのような物語にぴったりなのかもしれません。
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春が来る絵本
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投稿日:2010/01/15 |
Mica(⌒▽⌒ノさん 40代・その他の方・京都府
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中学生の姪が、京都に修学旅行に行くことに。
姪は、どうも神社仏閣の堅ーいイメージしか持てない様子。
そこで、何か明るい楽しいイメージが出来ればいいなぁと思って購入しました。
ポヤップとリーナは、「きょうといき」と書かれたトランクを発見。
持ち主を探すことになり、お話が始まります。
キラキラした可愛い鳳凰が出て来たり、大黒様が出て来たり。
みんな自分のトランクではないと答えます。一体誰のものなのでしょうか…
金閣寺、銀閣寺、伏見稲荷、祇園の町家、清水寺、嵐山の竹林などが、
明るい色彩で、めいっぱいカラフルに描かれています。
錦市場は折り込みで4ページ分のワイドな迫力!
表紙から、ガイドブックっぽい、シンプルなものかと思っていたのですが、
予想を遥かに上回る素敵さでした。
colobockleさんの絵といえば、「ああ!」とイメージ出来る方多いと思います。
絵だけでも充分楽しめるのですが、ファンタジックなストーリー展開も。
私はこの絵本を、寒い寒い日に読みましたが、桜満開の春待ち気分になれました。
寒い寒い京都の冬におすすめの、美しい絵本です。
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フランス・アルザスの暮らしが絵日記のよう
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投稿日:2010/01/10 |
にぎりすしさん 50代・その他の方・京都府
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フランスのアルザスの暮らしぶりが 絵日記のように描かれていて 絵がとてもきれいで ステキです!
フランスのアルザスの家はなんて豊かに見えるのでしょう
暮らしを楽しんでいるのが 伝わり あこがれます!
おばあさんの オマのところへ 夏休みに家族で遊びに行った様子が 絵日記のようで お話もユニーク おばあさんが マッチがもったいないからと新聞紙でストーブの火をつけたのは びっくり!
火事になるよ・・・
「ちりもつもれば 山となる」 こんなおばあさんの哲学?
でも・・・・火事はこわいな〜
それに 冷蔵庫の電源も切るなんて・・・
でも家の中のきれいなこと 懐かしいミシンが描かれていて 嬉しくなりました。
ケーキを パン屋さんで焼くという習慣は おもしろいな〜
のんびりした風景は ホッとします。
フランスのアルザスの暮らしの楽しさ おもしろいですよ。
皆さんも読んでみてください
お話が長いので 高学年むきかな
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6年生に読みましたV『まちがうこと』1
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投稿日:2010/01/14 |
あんぴかさん 40代・ママ・宮城県 女の子15歳、女の子8歳
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新年最初の6年生の朝の読み聞かせは,
『まちがうこと』について を,自分で勝手に(?)テーマにしてみました。
わんぱく小学校の4人組は,いつもすがすがしいくらいに
まちがっていますよね?
4人組は,挑戦し,間違い,気づき,成長する。
まちがえなければ成長しない。
その事を,まちがい続けて大人になった私は よく知っています。
周りの人と違う「まちがい」をしてしまうのが怖くて,
「あいさつ」するのも自意識が邪魔をする,思春期の入り口にいる6年生に,
まちがったっていいんだよ!
自分の気持ちを言葉に出そうよ!
という気持ちを込めて,読みました。
この本の本来の目的とは 違う読み方かもしれません…(;^ω^)
今回は黒板の前ではなくて,教室の後ろに座って読みました。
机は前によせてもらって,椅子だけクルリと後ろを向いてもらうと,
いつもと違う新鮮な感じ…?
読み手のほうも,いつも遠くから覗くように見えている顔が
間近に見えて,新鮮です(笑)
表紙を見せたら,「あ,この絵は知ってる」という反応が。
よしながさんの絵は一目でわかりますね!
読み聞かせルールでは,声色なしで絵本は読むべきなのでしょうが,
サムソンの言葉はカタカナなんですもの。
カタカナの声を出さないと,雰囲気が出ませんよね。
思いっきり,ルー大芝のような声を出しました(笑)
それを聞いて,あちこちで男子が 小声で真似してます。
「○○○デ〜ス?」
まどかちゃんが,ずざあぁぁぁ と転ぶ場面では,
いつもは静かに聞いている6年生の女の子が
「( ̄ー ̄)ニヤリ」という顔で,隣の子と笑いあっています。
自分が男子のまちがいで,迷惑こうむった時の事を思い出したかな(苦笑)
保健の先生のお話は,
ゆっくりと心に届くように読みました。
全部のページを読み終えた後で,博多弁でもう一度,読み返しました。
「この絵本の中には,30種類・100匹くらいのおかしな動物(?)が居ます。後で探してみてね。」と言って
学級文庫に入れておきました。
来週の読み聞かせのときに,何匹見つけたか聞いてみます♪
つづけて,テーマそのものずばりの
「教室はまちがうところだ」を読みました。
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めでたしめでたし…。
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投稿日:2009/12/28 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
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美しい数学シリーズの7巻目の作品です。
数学なのに、ちゃんと一つの物語になっていて、楽しかったです。
というか、私も子どもも、物語としてはちゃんと読みましたが、「その年幾つの種がとれたでしょう」とか、「いくつの種をうめたでしょう」って、計算は見ないふりして考えませんでした。
(頭が痛くなりそうだったので…)
でも、きちんと計算しながら読んでも楽しかったかもしれませんね〜。
なので、子どもは読み終わったら、「めでたし。めでたし」と言っていました。
私事ですが、安野さんが描かれている不思議な種の絵の金色が、ものすごく好みの金で、いい色だな〜と、ドキドキしながら見ていました。
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滝平二郎の世界
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投稿日:2010/01/11 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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購読している新聞のせいか、滝平二郎さんの絵は随分と昔からなじみがある。知っている絵は一つ一つが作品であり、とても味わいがある。そしてさりげなくとても情緒的な饒舌さを持っている。
しかし、絵本の中でストーリー性を持たせたとき、滝平さんの絵は様々に変化する。『八郎』とか『三コ』を見たときは、同じ滝平さんの絵かと思ったほど、骨太で力あふれる絵だった。物語の面白さは別として、絵には違和感をおぼえたものである。
滝平さんには滝平さんの世界がある。
文も絵も同じメンバーなのに、この『半日村』は滝平さんの存在がぐっと出てくる作品である(他の絵本は斎藤さんの文に、絵がついている感じだった)。ツボにはまったとでもいうのだろうか。
しかし、なじみのある画調でありながら物語を壊さないように繊細で控えめ、かつ物語を盛り上げるさりげなさを充分に発揮している。
山のために半日しか日の当たらない半日村。
一平は、山のてっぺんから土を運んで村の前の湖に落とす。
単純な繰り返しをバカにしていた子どもたちが仲間に入り、それを見てバカにしていた大人たちが仲間に入り、長い年月をかけて村は一日村に変化していく。
結果を急ぐ現代において、このような話は重要な作品だと思う。
子どもたちにとって、訓辞的な色彩もあるけれど、決して押しつけているわけではない。
それを支えているのが滝平さんの絵である。
私は、この物語とともに、この絵を子どもたちに伝えたいと思いました。
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一番小さい国のやさしさの絵本です
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投稿日:2010/01/09 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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親しみやすい絵の中で、とても大事なことを伝えてくれる本です。
「人間のしあわせのために世界を征服すればよい。」そんな言葉のためにどれだけ多くの過ちを犯したことか。子どもにとっては知らない世界かも知れませんが、大人は過去形としてかかえている。
過ちの愚かさをストレートにやさしく伝えてくれます。
強大国に勝ったのは武力ではなく、人間の心でした。言葉にするときれい事になってしまいますが、この絵本は見事に表現しています。
兵士を武力で迎えるのではなく、真心で迎える。兵士たちには闘争ではなく、生きる楽しさを伝える。それもさりげなく、さりげなく。
これは素晴らしいことです。
この絵本も強いて説得するのではなく、一番小さな国の住人のように描かれています。
気になったのは王様のこと。
王様は知らず知らず、子どもに小さな国の歌を歌ってあげます。王様が変わらなければ、兵士たちは板挟みです。
板挟みから平安は生まれない。
沖縄基地の問題と武力による抑止力を唱えている現在、この絵本を鵜呑みにしてはいけないかも知れませんが、大人も考えなければいけない問題として受け止めました。
ちなみにデビッド・マッキーさんはイギリスの風刺画家だそうです。納得しました。
エルマーのシリーズの中にも、マッキーさんの姿勢が反映されているのでしょうか?
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メロスってどんな人?
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投稿日:2010/01/06 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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誰もが知っている『走れメロス』ですが、印象にある部分は親友との信頼関係と必死に走る姿。この絵本は、走るメロスをクローズアップして、原作から抜粋したものとか。
原作からの抜粋であるからか、良いところと物足りなさを併せ持っているように思います。
良いところは、原作を読みたくなるようなアブストラクトになっているところ。書き換えることでメロスの人間像とその行動をはっきりさせる方法もあると思いますが、原作からその文章を変えることなく抽出することで、この物語の背景にある様々な社会性、メロスの弱さと人間性、いろいろなことが見え隠れしているのです。
物足りなさは、見え隠れしている様々なことが、この絵本ではわからないこと。これだけでは、よくわからない。メロスがきわめて単純な男に見えてしまいますし、どうして走ることになったのか、親友を人質にすることになったのか、太宰治がテーマとした題材が表に出てこないのです。
この絵本は、声に出して読む絵本として作られています。太宰治の原作から抽出したために、古い言い回し。こどもにとってなじみのない言葉が出てきます。それを説明できることが前提かも知れません。
メロスにスポットをあてた絵、王さまの顔が少し浮いているかもしれません。
残念ながら、少し中途半端に思えてしまいました。
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太宰治の味わいはこれ
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投稿日:2010/01/06 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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短縮版の『走れメロス』を読んだ後、やはり気になってしまった戸田幸四郎版を読んでみました。
こちらは、太宰治の原作が主で戸田さんがそれに絵を添えています。だから、話は原作のことになるのですが、これは子どもにとって良い絵本かもしれません。
文体は古いままですが、用語の説明が付されているので言葉の意味をおさえながら読み進むことができます。多少違和感のある文章も、名作を読んでいく上での味わいだと感じます。
戸田さんの絵は、文章を壊すことなくメロスや物語の背景を絵にして、あくまでわき役に徹しています。
声に出して読む本ではないかもしれませんが、メロスのイメージが独り歩きすることなく表現されていて好ましく思いました。
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少し長過ぎた大ボラ話
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投稿日:2010/01/04 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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読み聞かせには体力のいる長編でした。話は面白いのですが、64ページは自分にとって集中力を維持するのには少し長すぎたようで、聞いている側も集中力が途中で弱くなってしまったようです。
今まで読んできたマックロスキーの絵本は単色画ばかりだったので、彩色画の鮮やかさにも少し戸惑いました。
ボロ船で釣りに出かけたバート・ダウじいさんがクジラをつりあげて(?)、尾にばんそうこうを貼ってあげるとか、クジラの中に船ごと入り込むとか楽しいのですが、「老人と海」やら「ピノキオ」やらが頭にちらついてしまいました。
ホラ話でユーモアたっぷりなのですが、絵本としてはすこししまりを失ってしまったように思いました。
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画家の詩情
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投稿日:2010/01/03 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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犬のパスタのいる風景に一つ一つ題がつけれられパスタの目からみた日常が書かれています。
見ていて飽きないところが、物語というより壁に張っておきたいような絵と解説だと思ったら、村上さんは画家であり、ポスター、さし絵、企業カレンダーを主な仕事にしているとか。絵そのものがとてもなじみやすくくせがない。
犬にしてみればさりげない風景なのかもしれませんが、文章に味があります。
画家がこんなことを思いながら絵を描いているのかなと思わせます。
一冊を読み聞かせするのではなく、時折ページをめくって読んであげるとよいかもしれません。
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うちの子の場合自分に置き換えてしまって
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投稿日:2009/12/23 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
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側にいたので、中2の上の子の方に聞かせてみました。
こんな年になってしまうと、小さい子どものような反応はありません。読み終えたとき「そっとしてやればいいのに。うざいよ」というので、
「ライオンができて邪魔をしたから?」ときいたら、
「違うよ逆だよ」っていうんです。
どうやらうちの子は、静かな世界を堪能していたペンギンの邪魔をする主人公の男の子を、自分の妹のように感じてしまったようです。
うちの上の子は常に自分の世界を持っていて、それを1人堪能したいタイプ。下は甘えん坊ですから構ってほしくて、上に甘えてべたべた話しかける。
どうやら、彼女の中ではペンギンが自分に置き換わっていたんですね〜。
なるほど、そう見るとペンギンにとって男の子はうざそうです。
でも、物語の展開が楽しいので、機会があったらもっと小さい子に読んでみたいと思います。
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ほのぼの家族
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投稿日:2010/01/04 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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のどかなかもの生活。絵のタッチもぬりえ絵本のようにほのぼのつい手をくわえたくなるような親しさがわきました。
かもの行進は、日本でも話題になったことがあります。そしてこれは実話だとか。
かもってとても家族思い。池に飛来するかもたちも、ちゃんと家族がわかります。
それにましてこの絵本の楽しさは、イギリスのお巡りさんの温かさとユーモア。
そして、イギリスの街並みがわかるところでしょうか。
かもさんたちがやさしく見守られました。
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ほのぼの母子
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投稿日:2010/01/04 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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「こけもも」って何かなと思ったらブルーベリーだそうです。でも何となく「こけもも」だから良いのかなと思います。
この絵本のテーマは「こけももつみ」と母子。サリーとお母さんがこけももつみに来ました。食べてばかりのサリーとこけももつみに夢中のお母さん。そこに冬支度のくまの母子が同じようにこけももを食べに登場します。
途中で、親と子が入れ違ってしまいます。それぞれに遭遇してどきりとするのですが、母親の分別で何事もなく…。
ちょっと緊張感走る場面ですが、めでたしめでたし。たんたんとえがかれるこけももつみです。
この絵本の中に、4組の母子が登場します。シャコって何かと思ってしまいましたが、カラスも含めみんなこけももが好き。
サリーとお母さん、くまの母子の行動が同じなのが楽しい。
表紙の絵がとても気に入っています。
単色の絵なのですが、マックロスキーの不思議な絵の力を感じました。
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