大人の気持ちになれる年齢になってから
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投稿日:2009/06/23 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
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「虐待」で死んだ子どものはなしのようです?
なので、表紙を見ると「悲しそうなはなしだけど、子どもが描かれてるし」と選んできて、小さなお子さんと一緒に読むのは、やめた方がいいと思います。
味戸ケイコさんのイラストはとても素晴らしいし、絵本としての仕上がりもすごくいいものだとは思いますが、子ども向け絵本ではないので、手に取る時は注意してください。
うちは気が付いたら中2の娘が読んでいましたが、「誰の視点で描かれているのか、よくわからなかったけど、悲しい話だったね」と、言っていました。
お薦めできる年齢は大人かな〜。もしくは大人の気持ちになれる年齢でどうでしょう?
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先生も一緒に聞いてもらえてよかった。
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投稿日:2009/06/23 |
西の魔女さん 40代・ママ・福岡県 女の子15歳、男の子11歳
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6年生のおはなし会で読みました。
作者の自伝的おはなしです。
文字を読んだり書いたり出来なくて
辛い思いをしたりいじめられたりする場面が何度も繰り返され
読んでいてこちらまで胸が苦しくなります。
聞いていた子ども達も同じ気持ちだったと思います。
静かに絵本に集中しているのを感じました。
(後書きで これがLD、言語学習障害によるものだとわかりますが
お話の中ではあかされません。)
でもこの繰り返しがあったからこそ
トリシャ(作者が自分の姿をなぞらえた主人公)の
フォルカー先生に感謝する気持ちの深さが伝わってくるのだと思います。
学校で困った事があった時 こんな先生が居てくれたら
子ども達も 子どもを預ける親としてもどんなに心強いでしょう。
クラスの中に何かしらの理由で苦しんでいる子どもが居たとしたら
先生を頼りにしたり
相談したりしてみようかなという気持ちにさせてくれたかもしれません。
このお話を一緒に聞いてくれた先生の心にも
きっと静かに響くものがあったろうなと想像します。
重たい感じがする感想を書き連ねてしまいましたが
トリシャがフォルカー先生の指導のもとLDを克服し
喜びの場面で締めくくられているので
ホッとし あたたかい気持ちで読み終えることができます。
少し長め(読むのに12〜3分かかりました)のお話です。
おはなし会などで読むのでしたら
高学年位〜が対象になるのではないかと思います。
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親子でゆっくりページをめくって
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投稿日:2009/06/23 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
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先に内田さんの「絵本があってよかったな」を読んでいたので、くまさんに麟太郎少年の姿がかぶりました。
それにしても、アジトさんのイラストの素晴らしさを堪能しました。思わずクラりとしてしまいそうなくらい素敵です。
中でもたくさんのトンボと釣りをしているシーン。
そして、浜辺で夜空を見上げているシーン。
エンディングも優しくさわやかで、気持ちが昇華されていて、とても素敵でした。
どちらかというと、大勢で見る本ではなく、親子でゆっくりページをめくる絵本ではないでしょうか?
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作者の心からの叫び。しっかり受け止めよう
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投稿日:2009/06/23 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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脳性小児マヒということ、どんなことかわからない。
けど、作者のひとことひとことがぐっと来る。
同じ人間なんだ。怪獣じゃないぞ。
「なんで強くならなければいけないの?」
強くならなければ、堪えられない社会があるから。
嫁さんと、大いに感じ入った一言です。
関西弁が良いのかも知れない。
車いすだけの絵。
車いすにも表情があるんだね。
目の前に、この絵本の作者が現れたらどうするんだろう。
障害者を自然に受け入れる優しさをもたなければいけないと思いました。
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お父さんに読んでもらいたい素敵な話
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投稿日:2009/06/22 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
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文庫の後ろに「小学校中学年以上」とありますが、我が家では上の中2の子が朝読用に持って行きました。
そして、大変満足した顔をして帰ってきました。
(面白くない本を紹介すると、最近つまらなかったと怒るんです。本選びがますます難しくなってきました)
まず、瀬田貞二さんですが、ナルニアシリーズなどを邦訳されている翻訳家。という認識しかなかったのですが、こういう素敵な童話も書かれていたんですね〜。
(と、書いていて大好きな絵本「きょうはなんのひ」の作者も瀬田貞二さんだと思いだしました)
「ラッパ」というのはこの本の場合ほら吹きのことを指しています。
この物語に登場するお父さんはまだ40歳だというのに、ものすごくいろいろな経験をしていて、そのむかし経験した話を自分の3人の子ども達にしてあげるんですが、子どもたちも慣れたもので、お父さんは大ぼら吹きだと知っていて、その楽しい話、ありえないような素敵な話を聞くのを楽しんでいるんです。
1つ1つのお話はそれぞれとても面白いですが、私が特に「絵本ナビ」に来ている人たちに紹介したいのは、
お父さんが子ども達に「楽しいお話を語って、時間を共有している」
ところです。
ナビのパパ達と共通するところがあるでしょう?
お父さんのはら話は全部で14個入っています。
全国の絵本ナビファンのお父さん。どうです?たまにはこんな話を寝物語に読んであげては?
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斎藤茂吉のナンセンス短歌がいい!
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投稿日:2009/06/22 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
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穂村さんの編集した短歌絵本シリーズ。子どものリクエストにこたえて最後の1冊を探してきました。副題にもありますが、この本は動物にちなんだものが編集されています。
表題の作品は渡辺松男さんという方です。
「水を出て おおきな黒き水掻きの
ぺったん ぺったん白鳥がくる」
うん。ただ読んだときは、たいして良くも思わなかったけど、口にしながら書き出してみたら、なんかしっくりするというか、心に感じるものがありました。
今回の絵本は青山明弘さんがイラストを担当しています。
この青山さんの、すっとぼけたような白鳥がなかなか良かったです。
他には、与謝野晶子の作品や、北原白秋の作品もありましたが、他の短歌絵本と同じく、今活躍している現代の歌人の歌も多かったです。
個人的にはやっぱり、斎藤茂吉の
「税務署へ 届けに行かむ 道すがら
馬に逢ひたり あぁ 馬のかほ」
この訳のわからんナンセンス感が、すごく心地よかったです。
子どもが読むなら、やはり短歌というものをきちんと習う、中学生以上がいいかと思います。
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はむ。
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投稿日:2009/06/22 |
ちゅら。さん 40代・ママ・千葉県 男の子12歳
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はむ。
この日本語を使える子どもがどのくらいいるのだろう。
大人だってあまり使わない。
この絵本の「はむ」はとても良い。
美味しそうに、はむ。
愛おしそうに、はむ。
特別ではないけれど日常的に使わなくなってしまった、
美しい日本語を再認識させてくれる絵本です。
そして、とても広々とした気持ちになります。
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「語り」のテキスト
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投稿日:2009/06/22 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
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最近うちの下の子は、「本を読む気分じゃないの」と付き合ってくれないので、上の子と読むことが多いです。
絵本は2009年4月に発売されたばかりでとても新しいものですが、このお話は「語り・ストーリーテリング」用によく使われる本に載っています。
で、たまたま絵本を読む前に勉強会で、一緒にやっている仲間が語ってくれて、知っていたお話です。
絵本の方は、「語り」のテキストとは少し違ったストーリーですが、これはこれ、絵本として大変面白かったです。
(でも、興味のある人は語り用のお話も読んでみてください。「しろいりゅう くろいりゅう」という中国の昔話の本の中に「ねこ先生のトラのおでし」という題名で載っています)
大島さんのイラストがとても素敵でした。この猫とってもチャーミングです。
このねこのおっしょうさまを見ていたら、大島さんのイラストで「長靴をはいた猫」を読んでみたくなりました。
これは読者の勝手な希望ですが、いつか描いてくれたら、手に入れたいです…。
このお話の面白さはちょっと間抜けなトラが、ねこの弟子になって、獲物の取り方を特訓してもらうところです。
そしてラストがとてもいい!
小学校中学年くらいからがお薦めではないでしょうか?
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子どもと一緒に考える
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投稿日:2009/06/21 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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死んでいくものと、残されたものの心を優しく語っている絵本です。
自分の最期を感じたアナグマ。とても安らかに自分の死を受け止めている。こんな人生を歩んでいきたいと思うのは年を取ったせいかもしれません。このところは、子どもには難しい話ですね。
残された、モグラさん、カエルさん、キツネさん、ウサギさんは悲しみますが、アナグマさんから教えてもらったことを思い出し、楽しい思い出として話ができるようになりました。アナグマさんからの「わすれられないおくりもの」。みんなの心にアナグマさんは生きているのです。
自分は、家族やまわりの仲間達にこんな贈り物を残せるだろうか? 楽しい思い出として残せるだろうか? 私は自分のこととして考えさせられました。このところも、子どもには少しわかりづらい話ですね。
しかし、この絵本はやはり子どものための本だと思います。アナグマの心、モグラや他の仲間の心。理屈でわかる必要はなくて、この絵本に込められた優しさを感じることこそ重要なのだと思います。
子どもに、小学校で習ったと言われました。この話が教科書に取り上げられることも大切な出来事かも知れません。
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読んであげるなら、年齢や場所を選んで
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投稿日:2009/06/22 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
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中2の娘と一緒に読みました。
で、二人で「これって、子供向けの絵本って書いてあるけど、意外と大人の絵本だよね〜」なんて言っていたのですが…。
ナビの感想をいくつか読ませていただいたら、小学校の時に「買ってもらったり、読んでもらったりして感動した」という声もあったので、
いわゆる戦争のための飛び火のような、難しい物語だけど、
小さくても分かる子はわかるんだなぁと、変な感動をしてしまいました。
ただ、今の小さい子は「戦争」そのものをあまり身近に感じていないと思うし、読んであげる年齢や場所は選ぶ絵本ではないかな、というのが、私の素直な感想です。
それにしても、きつねの親子愛は素敵でしたね。
きつねの生体のことは詳しく知りませんが、実際のきつねも家族愛が強いのでしょうか?
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壁にすり寄り頭をつけているナビル少年
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投稿日:2009/06/22 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
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このガブリエルの作品も、邦訳は今江祥智さんです。今江さんはガブリエル作品がとてもお好きなようです。
これはまたなんというか、島国の日本人の感覚ではなかなか描けないような、大陸に住んでいる人ならではの作品だな〜。と思いました。
そして、とても遠いところにあるピラミッドを見たいというナビル少年の想いは、他のガブリエル作品に比べて、子ども達に伝わりやすいかなという気がします。
ナビル少年が、どんな思いで「ピラミッド」を訪ねたのかその心情は一言も書かれていませんが、きっと自分で思っていた以上に長い旅の末、やっと目的の場所にたどり着いた時、壁にすり寄り頭をつけているナビル少年の絵がとても印象的でした。
今まで読んだガブリエルの作品の中で、一番しっくりと自分の中に入ってきた絵本です。いつか機会があったら高学年の子ども達に読んでみたいと思います。
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無声映画のような絵本。
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投稿日:2009/06/22 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
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ガブリエル・バンサンという人は、絵本というよりは、画家のライフスケッチのような形で、本を作っているのではないかと感じました。
この絵本には文字がなく、無声映画のように物語は進行していきます。
表紙だけ見ると長谷川摂子さんの「おおきなおおきな」の無色版?みたいな印象があります。
中学生の上の子は「ふ〜ん」と、ページをめくって1人読みしていましたが、下の子は表紙を覗いただけで見ようとはしませんでした。
なので、ナビのお薦め年齢では小学校5、6年生からとありましたが、私はどちらかというと、大人向けの絵本かな。と感じました。
絵本の途中で登場したのは、きっとたまごの母親なんですよね。
それがどこに行ったのかと思っていたら、数ページ後に倒れていて、さらに数ページ後にははりつけにされていて…。
ガブリエルは熱心なキリスト教徒だったのでしょうか?この絵に何か宗教めいたイメージを見たのは、私だけでしょうか?
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一番って大事なこと?
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投稿日:2009/06/18 |
ねーねーさん 30代・ママ・山口県 女の子14歳、女の子13歳
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6年生が宮沢賢治の「注文の多い料理店」を勉強してる時に
紹介という意味で読み聞かせしました
どんぐりたちの争いをどう処理したらいいのかを悩んでいたやまねこ
男の子のアドバイスで一件落着となります
内容的には6年生には幼稚だったかもしれないけれど、この作品で作者が言おうとしていることは分かったみたいです。
人と比べて1番を決める事は大事なことなのか・・・
見た目、誰が良くて誰が変とか決めてしまっていいことなのか・・
自分たちのクラスに置き換えて考えたようです
23年生にも読んでみました。
後半、金色のページがあるのですが、そこが気に入ったみたいです。
でも、ちゃんとメッセージは受け取っていたようです。
(後日、感想をもらいました。わかってるんだと感心しました)
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自分が自分であること
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投稿日:2009/06/18 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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正直を言うと、この本を手にするまで何度も躊躇があり、他の本と一緒に勢いで取り上げた絵本です。
何故なら、カバーの絵のストライプ。身体中が原色で縞模様になったカミラに圧倒されてしまったのと、パラパラとめくったページでカミラがさまざまに変化していく様が強烈だったから…。
この本を手に取った人は勇気のある人かも知れません。
しかし、この本はそんなインパクトとは別に、自分が自分であることを強く訴えています。
さまざまなドタバタの末、家の一部にまでなってしまったカミラは、自分の些細な望みを素直に口にすることで自分を解放します。
家族でも、友だちでも、医者でも治せないもの、それを直すのは自分の意志だとこの本は教えてくれました。
この極彩色のパノラマ世界は、アメリカならではのものかも知れません。
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力が湧いてきます!
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投稿日:2009/06/17 |
ちゅら。さん 40代・ママ・千葉県 男の子12歳
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このバスはどこへ行くのでしょう?
たずねても「ムニャムニャ」と言うだけです。
どこへ行くのか、バス自身がまだ決めていないのではないでしょうか。
それでも「ベェー」とブザーが鳴れば停まります。
いろんな変わったものが降りてきます。
バスからバスも降りてくる・・・
もう、長さんもてんやわんやな感じが面白い!
でこぼこみちでは足を出し、胸を張って突き進む。
力を感じます。
力が湧いてくる絵本です。
なんで?
どうして?
なんて、疑問に思ってはイケマセン。
力をもらって、思いっきり楽しむ絵本です。
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パトリック・ベイソンの表現力が素晴らしい
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投稿日:2009/06/16 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
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この手の絵本は、いい作品だとわかっていても、人に紹介されないと、手にしない種類かもしれません。
うちの子どもたちは動物がとても好きです。なので、このモグラのモール君の気持ちはよくわかったと思います。
モール君とひなとりの距離がとても素敵に描かれていました。
そして、大切なことを諭すとき、ごく自然に「おじいちゃん」が登場して、モール君と散歩に行くんです。
物語は正直、よくある内容でした。が、パトリック・ベイソンの絵の表現がとても素晴らしく、モール君や彼を取り巻く環境、感情の変化さえも、見事に描いてくれていて、この絵本がとても素晴らしいものに仕上がっている。と、私は感じました。
「命の大切さ」って、きちんと説明されてると、意固地になってしまったら、反抗したくなったりするけど、こんな絵本を1つ読んであげることで、何か感じて、気付いてくれると素敵だな。と思いました。
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子どもならではの楽しい経験
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投稿日:2009/06/16 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
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今度学校の読み語りに入るのは1年生。
学校という集団生活を始めたばかりの子ども達に、どんな楽しい話を提供しようかと、選んできた1冊です。
むかしうちの子に読んだあげたことがあって、子どもも覚えていたので、「感想」を書いたと思っていたら、名前がないんですよ…?(感想だけ書かなかったのかな?)
皆さんが書かれているように、とっても素敵な絵本です。主人公が男の子だけに、「男のこの本」って、イメージが強くあるようですが、子どもなんて、小さいうちは男の子も女の子もありません。
性別に関係なく、子どもたちが楽しめる絵本だと感じました。
今の子どもたちは夏のあいだ、こういう楽しい経験がちゃんとできているんでしょうか?
少なくとも、この絵本を手に取るご家庭では、素敵な夏のイベントを考えていると思いますが…。
こういう子どもならではの楽しい経験ができていると、大人になってからの生き方の柱みたいのが1本ビシッと、できるような気がします。
読んであげるなら、幼稚園くらいから、小学校の高学年までいけちゃいます。
ぜひぜひ、たくさんのお子さんたちに読んであげてほしい作品です。
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あぁ、逆さ言葉なんだ〜。
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投稿日:2009/06/16 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
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「何これ、面白そう〜」と、手にしたのが中2の娘で、読み始めてすぐに「あぁ、逆さ言葉なんだ」と気付きました。
(先に手にした娘が気付いたことで、隣にいた私も「へぇ、そういう話なんだ」と気付きました。ただ松岡さんのお話だというだけで、図書館で借りてきたので…)
実は「みしのたくかにと」は、ただの逆さ言葉ではなくて、ちょっとした魔法の呪文のような、不思議な言葉なんです。
どこかの国のに日本語訳なのかと思ったら、松岡さんの原作と知って、びっくりしました。
「絵本」にしてはちょっと文が多いし、「童話」とか「児童書」に分類してしまうと、ちょっと絵の多い本ですが、最近はこのくらいの配分の子ども向けの本も多くなりましたね。
ただ、本書が最初に世に出たのは1972年と、かなり前のことで、当時の子ども向けの本を考えると、最先端をいっていたのではないでしょうか?
気づいてしまえば、そして慣れてしまえば、どうということのない逆さ文字なのですが、これを読み語ってあげるには、ちょっと努力が必要です。
大社玲子さんのイラストもとても素敵で、お話のイメージに合っていました。
特に一番最後のページの「いましお」の絵が私は好きです。
字が多く少し長いお話なので、小さいお子さんに読んであげるときはたっぷり時間をとって、ゆっくり語ってあげてほしいと思います。
読んであげるなら、幼稚園くらいから、1人読みなら小学校の中学年くらいからがいいかな、と思いました。
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ともだちについて考える
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投稿日:2009/06/15 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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一人で退屈しているクマネズミのところへ、とても素敵な「友だちからの手紙」。
素敵な友だちだという手紙には、差出人が書いてない。
手紙に喜んだクマネズミさんは、「友だち」に会いに出かけて、差出人探し。
友だちについて考えさせられる絵本です。
たずねあるいていくと、屋根が壊れて大変なカヤネズミさん、足をけがしたカエルさん、クマネズミをたずねたけどカーテンが閉まっていたから帰ってしまったモグラ夫婦、そしてクマネズミと同じように退屈しているコウモリくんがいることを知りました。
クマネズミは、自分のことより友だちのことを思うことを学びました。
差出人はわからなかったけど、クマネズミは友だちの大切さを知りました。
自分の周りに友だちがいっぱいいることもわかりました。
気持を伝えること、友だちとして助け合うこと、待っていてはなかなか気持が伝わらないこと…。
友だちのことを考えること、大切にすること…。
そんなことを理屈っぽくなく、温かみのあるアドバイスを子どもたちに伝えてくれます。
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まず大人が読むべき絵本
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投稿日:2009/06/10 |
亀游さんさん 40代・ママ・神奈川県 男の子17歳
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隣の人とか、隣の国とか、よくわからないと過剰に警戒してしまいます… 周りの人は「行ってはいけない」「見てはいけない」と言うけれど!
私はこの絵本を、アフリカの子ども達がマシンガンを抱えている写真を見た直後に読みました。
『ああ、あの子達は自分のマシンガンの先にあるものを考えてみたことがあるのかしら?』
この絵本とマシンガンを抱えさせられている子ども達の虚ろな目の色を考えるうち、涙が出ました。
「むこう岸に行ってはいけない」と言ってしまうのは簡単ですが、大人の責任はそういうものではないですよね。
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