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- ためしよみ
絵本紹介
2023.12.14
みどころ
「かにかくかにか」「にんにくろくにんに」「くまうたうようたうまく」「マイクおくいま」このちょっぴり不思議な言葉たち。よくよくみてみると、前から読んでも後ろから読んでも同じ言葉になる回文です。ただそれだけではありません!なんと絵本では○で囲われた文字「かに」「にんにく」「くま」「マイク」が、しりとりになっているのです。
独自の言語感覚が光る詩人、林木林さんによる、言葉遊びの面白さが詰め込まれた作品。しりとりと回文が同時に楽しめるなんて、今までにない体験ですね。
そして、このしりとりと回文に関わるイラストを賑やかに描くのは、イラストレーターの大竹悦子さん。細かく描かれた線が積み重なって、個性的で濃い味に仕上がっています。それぞれのキャラクターたちは、妙なおかしさが醸し出され、クセになる味わいです。
表紙裏表紙まで、ずらっと贅沢に描きこまれた楽しくて不思議な世界。初めから最後まで、回文がきちんんとしりとりでつながっているのは感動ものです。イラストを細かくみると、それぞれにいろんな物語を発見できるのも魅力のひとつ。読むたびに新しい発見がありますよ。しりとり、回文、イラストと、いろんな楽しみができる、一回で3度おいしい絵本です。
この書籍を作った人
山口県生まれ。詩人、絵本作家。詩情あふれる独自の視点で多彩な作品を創作。言葉遊びの達人でもある。詩のボクシング全国チャンピオン。サンリオ詩とメルヘン特別賞などを受賞。絵本『ひだまり』(光村教育図書)で産経児童出版文化賞産経新聞社賞、『みどりのほし』(童心社)で児童ペン賞絵本賞を受賞。詩集、絵本、翻訳、作詞など作品多数。
日本語って楽しい!!
日本語のすばらしさを、再確認できる絵本です。 小さなお子様は、日本語でたくさん遊ぶことが とても重要だと思っています。 そんなときに、この絵本に出会いました。 しりとりと回文は日本語遊びに最適☆ 出てくるキャラクターも愛らしくて、 自然としりとり、回文を楽しむことができました♪ 細かいところまで見てみると、 何度見てもあきません!! 大人もすっかりはまってしまいました♪
(スケボウさん)
絵の内容も面白い!
回文に合わせた絵の内容がおもしろくて、すっかりはまってしまいました。 表紙のリスがミシンでミスしたよだれ掛けは、ちゃんと完成したんだなぁとか、画家のキリンは作者の林木林さんらしいとか。 次々と裏のストーリーを見つけ出すことが、とにかく楽しいです。 大竹悦子さんは個性的な雰囲気のキャラクターを細密に描かれていて、かなり手が込んでいると思います。 ボールペンと色えんぴつでしょうか? 奥付けから見返しまで、たっぷりと堪能しました。
(みいのさん)
ブランニュープラチナブックとは……?
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「ブランニュープラチナブック」は、2000万人の絵本ナビ読者の評価と販売実績を得て、新しく「プラチナブック」に仲間入りした注目の人気作品。作品を推す読者のコメントを読むと、選ばれた理由がわかります。