ある日、てんぐさまの自慢の鼻におできができて…?
- 笑える
- 盛り上がる
『わごむ いえでする』に続く2作目は、迫力ある「やきいも」のお話。
やきいものあったかさ、とろける蜜のような甘さが伝わる、心が満たされる絵本です。
制作方法や使用している画材、作品についてなど、杉原やすさんにたっぷりとお話をうかがいました。
出版社からの内容紹介
地味だけどすごいやつ、それがそう、やきいも。
スイーツやハンバーガーに比べて、見た目が地味で目立たないやきいも。
でも、やきいもには栄養がギュッと詰まって、しかもとってもあったかい。
やきいもを食べた人は、みんなニコニコいい笑顔です。
ずーっと昔から、そしてこの先の未来もみんなを笑顔にしてくれるでしょう。
力強い筆致の迫力の画面から
やきいものあったかさ、とろける蜜のような甘さが伝わる
心が満たされるおいも絵本です
ー作者のことばーより
ずっと描きたかった やきいもの絵本
さあ描くぞ! となって
じっくりやきいものお顔を見つめていたら
どこからともなく聞こえてきたのです
「やきいも どーん」って
この書籍を作った人
熊本県在住、四児の母。書店勤務時代の読み聞かせ体験から絵本の世界に魅了され「絵本作家になる!」と決意。デビュー作は『オムライスかあちゃん』(リーブル出版)。『わごむいえでする』(ひかりのくに)で第10回有田川絵本コンクール優秀賞受賞。
*今回は迫力満点なやきいもが主人公ですが、どのようにしてこのお話ができましたか?
以前、子どもの幼稚園で読み聞かせボランティアをしていました。秋は面白いおいもの絵本がたくさんあるので、いつもワクワクしながら本棚を探すんですが、そのうち私も描きたくなってきて。鹿児島出身で、今住んでる場所も名産がおいもなんです。これは運命だ、描かねばなるまい!と(笑)。おかけで、やきいもの魅力を再発見できました。今ではすっかり推しです。
*本作はどのような方法で制作されましたか?
初めてアクリルガッシュで描いてみました。これまでは水彩絵の具で描いていたのですが、やきいもどんの「こってり」「どっしり」を表すために挑戦してみたら、楽しくて楽しくて。下書きをほぼしません。ささっと当たりを付けたら一気に描く!私の場合、下書きをすると絵に元気がなくなってしまうので、一期一会な勢いを大事にしています。