『だんごうおです。』っていう不思議な響きのタイトル。気になりませんか?
これって本当にいる魚の名前なんだそうです。この絵本、こんな変なさかなの名前が次から次へと登場するんです。
更にそこから連想されるだじゃれまで飛び出して…笑うしかありません。
こんな楽しい作品をつくられた平田昌広さんと平田景さんが絵本ナビオフィスに遊びに来てくださいました!
なんと!いらっしゃって早々に始まったのは…
絵本ライブ!!前代未聞、仕事中のオフィス内でスタートしております。
平田昌広さんと平田景さんはご夫婦。ふたりで役を演じわけて読むから夫婦(メオト)読みと呼んでいるのだそうですよ。
つかみの絵本は『どんどんめんめん』。予想をはるかに上回るテンションの高さにスタッフ一同度肝を抜かれていると…
続いて登場したのは、昌広さんの新作『みじかなしぜんで はやくちことば くさばなのまき』。
早口言葉の挑戦を投げかけられるので、大きなお友だち達(絵本ナビスタッフ一同)も必死で答えます。
更にイラストを使ったクイズも行われ、すっかり全員がペースに巻き込まれていきます(笑)。
さあ、今回のメイン!最新作『だんごうおです。』の登場です。
左に登場する魚の面白い名前を淡々と読み上げる景さん。
それに呼応するように、変な(!?)だじゃれをリアクションたっぷりに読みあげる昌広さん。
すると…
スタッフ一同大笑い!受けています。
そう、これはこうやってみんなで読むとまたすごく笑える絵本なのです。
作家さん自ら実演してくださっている訳です。
絵本ナビで一番受けていたのはシマウマが登場するページ。(チェックしてみてくださいね!)
このページは大人にとても受けるらしく、子どもが受ける場所とまた違うそうなんです。
それも面白いですよね。
でも、実はこの絵本。こんな風にテンションを上げなくても受けるようにと作られているそう。
ですから、はめをはずして読むのは恥ずかしい…というお父さん、お母さんも安心して読み聞かせに使ってみてくださいね。
更に(リクエストにより)スペシャルアンコール『おとん』も読んでくださいました!
うーん、さすがの思い切りの良さ。声の張りが違います。爆笑の後にはほろりともさせられて…いいお話です。
『だんごうおです。』についてお話も少しお伺いしました。
平田さんご一家が住まわれているのは三浦海岸のすぐ近く。
そして昌広さんは魚釣りが趣味というだけあって、魚が大好きなのだそう。もともと魚の名前にも詳しいそうですが、どうしてそれがこの作品の誕生へとつながっていったのでしょう。
「だじゃれの絵本を描いてみたい、というのはずっとあったんですよね。でも既に素晴らしい作品がたくさんある。自分たちならでは…って考えた時に思いついたのがこの魚の名前を使っただじゃれ絵本だったんです。僕は魚が好きだから図鑑や写真などを見ながらネタを考えている時は本当に楽しくて。」と昌広さん。ネタはたくさん考えられたそうで、作品になったのは実際に小学校などでリサーチしながらセレクトされていった精鋭たちなのです。
「もう、ご飯の時にも突然魚の名前やネタを大声で言ったりするから家族がびっくりするんだよね(笑)。」と突っ込む景さん。
夫婦漫才のように息ぴったり。その会話を聞いているだけで吹き出してしまいます。
ご夫婦共作の作品が多いお二人。一緒に作られる時はそれはもう大騒ぎなのだそうですが、今回はほとんどぶつかることなくすんなりできたとか。
唯一絵に関しては、魚への愛情が深い昌広さんから色々指摘はあったそうで…「最初は一枚一枚のウロコまで描き込んであって、ダンゴウオのスケッチなんて気絶しそうなほどリアルな絵になっていて(笑)。最終的にいいバランスで描けたかなと思っています。」と景さん。確かにリアルだけどユーモラスで可愛げのある魚たちが並んでいます。油壺マリンパーク水族館の方にもチェックしてもらったそうで、専門家からもお墨付き!
巻末には本に登場する二十二種の魚の解説も載っているので、これをきっかけに魚に興味を持ってくれたら嬉しいですよね。
今日の様に、平田さんご夫妻は絵本作家デビュー当初から積極的に各地で絵本ライブを行われています。
それは、やっぱり絵本の楽しさを伝えたい、実践で伝えたいという思いから。現場では色々な出会いがあるそうで、そういう体験も絵本づくりの原動力となっているのでしょうね。
ご依頼とあれば、全国どこへでも飛んで行きたいとおっしゃっていましたよ。
「美ら海水族館で絵本ライブなんていいなあ…。」と夢見がちにつぶやかれていました(笑)。
最後に記念にぱちり!
ありがとうございました!!
帰られる頃には本物の「だんごうお」が無性に見てみたくなっていて…
早速はまりかけてしまっている私なのでした(笑)。