大きなピンクの体をした、タコの「たこおばさん」。人間たちと仲良くなりたくて、ある日、海から街へ引っ越してきました。 けれども、8本足とぬめぬめした見た目のせいか、なかなか友達ができません。 悩んだ たこおばさんは、考えに考えて「おたすけや」というチラシを作ります。 「たこおばさんのおたすけや、 どんなことでも すぐ かいけつ!」 さて、たこおばさんのところには、どんな依頼がやってくるのでしょうか?
はじめは冷たい言葉に落ち込んでしまったり、依頼もなかなかやってこなかったり。たこおばさんが街に溶け込めるのかハラハラしてしまうのですが、おばさんは、タコならではの方法で、街の人たちのピンチを鮮やかに解決していきます。
新しいコミュニティに入っていくって、心細くて不安なものですよね。だけど、大切なことはとてもシンプルなんだと教えられます。 たこおばさんは、家では涙することもありますが、外では笑顔をたやしません。 ちょっと見た目が違ったって、関係ない!心のこもった仕事が次第に街の人たちとの心をつないでいく様子は、見ていてとても気持ちいい。大人だって何だか励まされてしまうのです。
赤い口紅にかわいいバッグを下げた、たこおばさんは、おしゃれなところも魅力。 街の人たちのファッションも、それぞれ服の模様がとっても素敵です。ぜひ見てみてくださいね。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
たこのたこおばさんは、海から人間の世界を見ては、みんなで食べたり遊んだりしている楽しそうな姿にあこがれていました。あるとき、一大決心をして、人間の世界で暮らしはじめます。ところが、人間たちは見た目が違うたこおばさんに冷たい目をおくるばかり。一度は落ち込んだたこおばさんですが、なんとか友達を作りたい、と、自分の八本の手足を活かして、おたすけやをはじめることにしました。なかなか注文もこない日々の中、やっときた依頼はなんと「ともだちをつくりたい」というものでした。自分だってともだちをつくれずにいるのに、どうしたらいいのか、と思案に暮れるたこおばさん。でも、あきらめずにやってみたらその結果は……。たこおばさんの手足が大活躍する元気の出る絵本です。
途中までずーっと「たこばあさん」と読んでいて、なんかおかしいぞと思ってよく見たらたこおばさん、で子供たちと一緒に笑いました。
見た目で判断してはいけないし、仲良く共生していけるとはいえ、、たこが自分の住む町をうろうろしてたらちょっと平気でいられる気がしないと思ってしまいました。 (ままmamaママさん 30代・ママ 女の子10歳、女の子6歳、男の子4歳、女の子1歳)
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