NYの著名なイラストレーター、ビル・シャルメッツが描いた赤い表紙がなんともスタイリッシュな「ねこの絵本」。 本国で1969年に刊行されてから、多くのファンに待ち望まれていた作品がついに復刊しました!
ある日、大きな赤いリボンを頭に結った女の子が釣りをしていたんです。 それで、ふとお水の中にたれている釣り糸を引き上げてみたら、あら、なんてこと! さおの先には一匹の白いねこ。それは長いねこのひげだったのです。 自分のひげを自由自在に操ることができるねこ。
「ねえ、うちにきてちょうだい」 女の子とねこは、来る日も来る日も、いっしょになわとびしたり、歌ったり、お絵かきしたり思う存分二人の世界で遊ぶのです。もちろん何でもできるねこのひげを自由自在に使ってね。 でも、ねこですからね、ある時、きまぐれにねこの好奇心は大きな町に向かいます。そしてすぐに人につかまってサーカス団に入れられてしまうのです。ものすごい人気がでて有名になってもねこの心はからっぽで、女の子のことばかり考えていました。檻に入れられたねこは、「くるくるかわるひげ」で鍵を作って脱出をはかりました。 随分遠くまでつれてこられてしまったねこ。一体どうやって女の子の住んでいる場所まで戻るのでしょうか。大好きな女の子に再会することができたのでしょうか。
時代を感じさせないハイセンスな表紙に我が物顔でポーズを決めるねこが一匹。 そしてご自慢のくるくるとかわる魔法のおひげに一目ぼれした方も多いことでしょう。気になった方は是非絵本を開いてみてください。ねこのひげのユニークな活用法には大人も子どもも思わず笑ってしまうはず。紙の上で踊りながら描かれた線がなんとも魅力的にねことねこのひげを奏でているのです。
ねこは、すごいひげをもっているけれど、もしかしたらずっと寂しかったのかな。 女の子とねこの友情がなんともじんとくる絵本です。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
ある日、魚釣りをしていた女の子が釣ったのは不思議なネコ。ヒゲを自由自在に操る事が出来るのです。そのヒゲで人気になったネコは、サーカスに連れていかれてしまいますが・・・。女の子とネコの友情の話。ニューヨークのイラストレション界の第一線で活躍していたビル・シャルメッツが描いた数少ない絵本の1冊。待望の復刊です。
色鮮やかでオシャレな表紙の絵に惹かれて手に取りました。
タイトルの通り、いろんなものに変わるひげをもったねこのおはなしです。ひげをなわとびや絵を描くふでに変えて女の子と遊ぶねこ。でもその特技のせいで大変なことになってしまいます。
でも大丈夫。またひげをボートのオールにしたり、パラシュートにしたりして、最後には無事女の子の元に帰れました。
作者はニューヨークで活躍した有名なイラストレーターの方だそうで、ずいぶん昔に描かれたもののようですが、今でも斬新でオシャレでした。 (クッチーナママさん 30代・ママ 女の子10歳、女の子7歳、男の子4歳)
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