ポジティブで好奇心旺盛、グイグイ系のイヌのセッセ。 ちょっと後ろ向きで慎重なセッセの親友、サルのヨッコラ。 二人は今、密林のジャングルを歩き ツタが生い茂る洞窟の入口に立っています。
「セッセ、ほんとにいくの?あしたにしない?ふくもよごれるよ。」 「なにいってるんだ。ヨッコラ、ぼくたちはたんけんたいなんだから。」 ノリノリのセッセと乗り気じゃないヨッコラは複雑な迷路のような巨大洞窟の探検にでかけているのです。ところが、その洞窟ったら、突如として大きな川がでてきたり、二人がボートをもっていないはずなのに話し合って、ゴムボートがどこからかでてきてそれに乗ることにしたりと二人のアイデアで何度でもやり直しがきく?探検なのです!
そう、それもそのはず、二人がいるのはお布団の中。 お布団に潜り込んで身を潜めながら、真っ暗の中ライト片手に想像の中で洞窟探検しているのです。だから、その洞窟はいくらでも姿を変えるし、足りないものはアイディアでいくらでも付け足すことができちゃうわけです。眠くて眠くて何かにつけて探検をやめにして眠ろうとするヨッコラとそれを邪魔して自分の洞窟探検に付き合わせようとするセッセの二人の掛け合いがなんとも楽しいのです。
ユーモアたっぷりでなんだか憎めない魅力的な登場人物を描くのは、ナンセンス絵本でお馴染みの絵本作家、高畠那生さん。ヨッコラとセッセの名コンビが巻きこすお布団の中の珍道中は、何が起こるわからないドキドキに溢れています。
最後は、とんでもないことになっちゃいそうになるセッセとヨッコラ。絵本の中の二人にお供をしながら、あなたもお布団探検隊になってワクワクドキドキしちゃいませんか。何よりどんな空想の世界にも一緒についていってくれるお友だち、私も欲しいなぁ。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
犬のセッセは、せっかちで前のめり。猿のヨッコラは、冷静でちょっとめんどうくさがり。そんなふたりが繰り広げる、布団の中での洞窟探検。第19回日本絵本賞受賞作家・高畠那生の最新作!
おもしろくて何回も読みました。
おもしろいというかくだらないレベルで
子供には爆笑なんです。
この二人の絵本は他にも読みましたが、
もっともっとシリーズ化してほしいです。
名コンビというか迷コンビですね。
まともに絵本を読んでいって最後のオチに
思わずズッコケそうになりました。 (ジョージ大好きさん 40代・ママ 男の子7歳)
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