手づくりおもちゃや工作の本はたくさんありますが、またうれしい一冊が登場しましたよ。 テーマは「科学あそび」。ちょっと難しいんじゃない?・・・って、一瞬よぎった方、身構えないでくださいね! 「どうしてだろう?」「何かを作ってみたい」そんな気持ちが芽生えたときには、もう科学の入り口に立っている子どもたち。 この本は、そんなふとわく知的好奇心や創作意欲に、大好きな「遊び」を通して応えてくれます。
第1巻で紹介されているのは、ゴム、ばね、おもりのおもちゃ。 のびたりちぢんだり、ゴムってふしぎ! まずは身の回りのゴムを探すことから。見つけたのは髪の毛を結ぶゴム、タイヤ、消しゴム(えっ?消しゴムってゴムなの?・・・そんな「?」にもちゃんと回答が!)。 輪ゴムをとばしてみますよ、ビューンビュン!誰が一番、とんだかな? 伸び縮みするゴムの不思議をたっぷり体感してから、いよいよ、おもちゃ作りのはじまりです。
「ストローロケット」「ぐるぐる!ゴムまき車」、どれも楽しそうな中で選んだのは「ねじって!ヘリコプター」。「レベル3」って書いてあるけど、できるかな? 「むずかしいけれど、ポイントをよく読んでチャレンジ!ぜったいにとぶよ!」そんなひとことに後押しされて、いざ! 材料はプラスチックコップ、紙コップ、竹串に輪ゴム・・・家にあるものだけで、できちゃった。 完成したら、さぁ外へ。ヘリコプターをしっかりおさえ、はねをねじってゴムを巻いたら手を離して、空に向かって・・・とんだ!! うまくいかない時のアドバイスや、「もっと!あそぼう」応用編も載っていて、自分で作ったおもちゃにどんどん磨きがかかっていきます。 たくさん遊んだ後は「みんな!科学者」コラムで総まとめ。ゴムって本当に・・・おもしろい!
数は多くないけれど、ゆっくりじっくり素材の不思議と楽しさを感じられる手づくりおもちゃが14種類、紹介されています。 さらに気分を高めてくれるのが、こばようこさんのイラスト。伸び伸び描かれる子ども達の様子に「ぼくも!わたしも!」作りたい遊びたい気持ちがムクムク。おもちゃの作り方も総イラストで描かれていて、なんともぜいたくです。 そして今回登場しているおもちゃは、こばさんの手づくりのようで・・・?!色使いやイラストも参考にしたくなりますね。 みどころが満載の「はじめての手づくり科学あそび」。光、影、音、風、空気、水と、これから続々登場するシリーズも、子どもゴコロをグッとつかみそうなラインナップです。
(竹原雅子 絵本ナビ編集部)
手作りおもちゃで科学がみえる?!身のまわりのものを使っておもちゃを作り、たのしく科学であそぼう!「みんな科学者」のページでは、子どもたちの身近な疑問に答えます。
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