またひとつ、宝物にしたい大人のしかけ絵本が登場しました。 まずは手にとってみてください。 第一印象は・・・「上等な本」。 見た目は柔らかで、でも厚みがあって少しゴワゴワした、なんともいえない紙の質感。 お気に入りの雑貨を見つけたときのような、「ああ、これいいなあ」という感覚。 真っ白な紙に、赤、水色、黄色、グレーを基調とした色使いで、デフォルメされたイラストが並びます。
丁寧に最初のページをひらくと、シンプルなしかけでヨットと水兵さんが現れます。 「ヨット さあ!ほをあげて、すいへいさん!マストのあいだをかぜがびゅうびゅう。ヨットにのってしゅっぱつだ!」 ページをめくるごとに現れる場面としかけ・・・。きっとこれは「おもちゃ」なんだな、と気づきます。 一場面、一場面が実に見事にデザインされていて、色と形としかけとテキストが見事に調和しています。 文字のフォントも、この作品にぴったりです。 そう、このテイストはフランス作品のものですね。 なんと日仏同時発売とのこと。これも話題の種になることでしょう。
子どもの頃のあの気持ちをちょっとだけ思い起こさせてくれる、おもちゃの数々。 ひとつひとつのページを、そっとひらいて眺める、この豊かなひとときを、どうぞ手に入れてください。 そんなひとときを共有したい大切な方へのギフトにもどうぞ。
本の見返しに記された、発行元アノニマ・スタジオさんからのメッセージは、まさにこの本にぴったりでしたのでご紹介しておきます。 -------------------------------------------- アノニマ・スタジオは、 風や光のささやきに耳をすまし、 暮らしの中の小さな発見を大切にひろい集め、 日々ささやかなよろこびを見つける人と一緒に 本を作ってゆくスタジオです。 遠くに住む友人から届いた手紙のように、 何度も手にとって読みかえしたくなる本、 その本があるだけで、 自分の部屋があたたかく輝いて思えるような本を。 --------------------------------------------
(金柿秀幸 絵本ナビ事務局長)
本からとびだすのは、なつかしくてかわいい10種類のおもちゃたち。 しかけ絵本の名手、ジェラール・ロ・モナコの新作絵本が日仏同時発売です。
読むというより、本ってこんなにも楽しくていいの?と思っちゃいました。子どもに渡すとすぐにびりびりになってしまいそうで、私がこっそり見ていたい宝物のような本ですね。次々と飛び出してくるおもちゃ箱は夢のよう!ぱたんと本を閉じれば、普通の本のようになっていて、夢から覚めたかのような気持ちになります。寝ている間におもちゃ箱から飛び出すおもちゃたちのように、本の中でページを開かれるのを待っているみたい★ (もぐもぐもぐもぐさん 30代・ママ 男の子5歳、男の子2歳)
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